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公開日:2018.07.18

連載どんなシーンもおまかせ!大人のマナー講座

vol.02

気持ちを贈るお中元、はじめてみませんか?

写真:気持ちを贈るお中元、はじめてみませんか?

冠婚葬祭の機会はそれほど多くあるわけじゃないから、いざやろうとすると「こんなとき、マナーはどうするんだっけ...?」とわからなくなることも。人生の節目の礼儀作法から、普段の人とのおつきあいで必要な心遣いまで、大人として知っておきたいマナーをこの講座でおさらいしましょう。今回は、お中元に関するマナーについて、現代礼法研究所で代表を務める岩下宣子さんに教えていただきました。

そもそもお中元とは?

写真:そもそもお中元とは?

もともとお中元は、ご先祖さまへ感謝を伝えるお供えでした。お盆にご先祖さまをお迎えする際に用意していたお供えが、お世話になっている方や両親へも広まっていったのが、現在のお中元なのです。贈る時期は、関東では7月1日~15日、関西では8月1日~15日。関西から関東へ贈るときには、相手の習慣に合わせるのがマナーなので7月に贈るようにしましょう。ただ最近では、関西でも関東に合わせて贈る時期が早くなってきているようです。失礼のないよう調べて適切な時期に贈るようにしましょう。

今年だけお中元を贈りたいときは?

お中元は毎年贈るのが基本。でも、「お仕事でお世話になった方に今年だけ贈りたい」そんなときには、熨斗紙(のしがみ)の表書きを「御中元」ではなく、「御礼」にして贈りましょう。


次では、「何を贈ればいい?」相手に喜んでもらえる品物選びのポイントを見ていきましょう!

喜ばれる夏の贈り物とは?

写真:喜ばれる夏の贈り物とは?

小さいお子さんがいらっしゃる場合には、果汁100%のジュースや果物が丸ごと入ったゼリーがおすすめ。暑い時期ですので、冷製スープや素麺、ビールなどなら喜ばれるご家庭が多いと思います。親しい間柄の方なら、あらかじめ好みをリサーチできるといいですね。スイーツにしても洋菓子なのか和菓子なのか、お酒ならビール・日本酒・ワインなど、好みのものをお贈りできるのが一番です。また、ネット通販では、日本各地の名品のお取り寄せもできるので、利用してみるのも楽しいです。

商品の金額はどのくらい?

毎年贈るものなので、3千円~5千円程度の経済的に無理のない金額に。ご両親や特にお世話になっている方には、5千円~1万円ぐらいでもよいでしょう。百貨店のお中元サイトなら予算別に表示されるので選びやすくて便利です。

【コラム】ネット時代のお中元ワンポイントマナーQ&A

写真:ネット時代のお中元ワンポイントマナー

Q)お中元をネット通販で贈っても大丈夫?
A) 近年では、自宅でゆっくり品物を選べるネット通販のお中元も一般的になってきており、問題はありません。ただ、相手がきちんと受け取れるように配慮を。冷蔵品や冷凍品の場合には、いつ頃届くのがいいか相手の都合を確認しておきましょう。また、夏は「冷蔵庫がいっぱいで、入らない!」なんてこともありますので、贈る側の心遣いが大切です。

Q)ネット通販で選べる外熨斗と内熨斗の違いとは?
A)外熨斗は包装紙の外側に熨斗をかけるもので、包装紙までを品物とみなします。一方、内熨斗は品物に熨斗をかけて、その上から包装するもの。包装紙は、品物を汚さないように包む風呂敷と同じ役割となります。ネット通販では宅配のため品物に送り状が張られることもあり、内熨斗になることが多いようです。何の贈り物かわかりやすいのは外熨斗、控えめな印象なのは内熨斗ですが、お中元の場合、外熨斗と内熨斗でどちらが良いということはありません。関西は外熨斗、関東では内熨斗にされることが多いので、どちらか選べる場合には参考にしてください。


本来お中元は、相手のご自宅へ品物をお持ちして、感謝の言葉とともに手渡すものでした。
時代とともにネット通販による宅配も増えましたが、贈る心は大切にしたいもの。品物だけを贈るのではなく、品物がつくころに手紙やメールを送り、日ごろの感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。

この人に聞きました

画像:岩下宣子

マナー講師
岩下宣子

現代礼法研究所代表。NPO法人マナー教育サポート協会理事長。共立女子短期大学卒業後、企業での勤務を経て、マナーを学ぶ。企業や学校などでマナーの講師を務めるほか、『きちんと知っておきたい 大人の冠婚葬祭マナー新事典』(朝日新聞出版、2015年)、『図解 社会人の基本 敬語・話し方大全』(講談社、2016年)、『やわらかい人間関係をつくる すごい挨拶力』(新講社、2017年)など著書や監修した書籍は多数。

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チエネッタ編集部

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