こころの栄養(連載コラム)

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第八回

すぐに使えるフレーズ集59 杉山美奈子

杉山美奈子(すぎやま みなこ)
山梨県生まれ。コミュニケーション・インストラクター。長年、大学や短期大学、専門学校などでコミュニケーションやマナーの講義を行なっている。『話し方のマナーとコツ』(学研教育出版)、『できる大人のモノの言い方・話し方』(高橋書店)、『毎日が幸せになる魔法の「ほめ言葉」』(集英社インターナショナル)など、著書多数。

海外を訪れたとき、「この国の言葉を知っていれば、現地の人と、もっと話せるのに」そう感じたことはありませんか。〈伝えたい思いはあるのに言葉を知らないために、話しかけるのをためらってしまう〉そんな経験。

でも実はこれは、海外だけのことではありません。普段の暮らしのあらゆるシーンで「どう伝えたらいいの?」「このニュアンスを伝える言葉が浮かばない」と、感じることがよくあります。

それは、知っている言葉だけを使って会話を済ませ、新しい言い回しを学ぶ機会を作らないせいです。もちろん今のままでも会話はうまくいきます。でも、微妙なニュアンスが伝わる、失礼のない言い回しを知れば、あなたの会話は今以上に輝きます。

方法は、とてもシンプルです。“言い回しを知ること”、ただ、それだけです。気持ちによりフィットするフレーズや、言いにくいことがさり気なく伝わるフレーズ。それらを一つでも多く知ることで、あなたのコミュニケーションがより円滑になり、会話にも自信が持てます。

今すぐ使える、役立つフレーズを集めました。今日から使ってみてください。

  • 好感度フレーズ
  • あいさつ
    「お会いできてうれしいです」
    少しハードルが高いけれど、スマートに口にすれば、相手との心の距離が縮まるフレーズ。
  • あいさつ
    「いいお天気で」
    ご近所さんとの軽いあいさつには、天候のあいさつが便利。この他「あいにくのお天気ですね」「はっきりしないお天気ですね」「ひと雨きそうですね」も。
  • あいさつ
    「いずれあらためまして」
    別れ際の定番のあいさつ。他には、「近いうちにまた」「またご連絡いたします」も、便利。
  • あいさつ
    「しばらくでございます」
    久しぶりに会った人に使うあいさつ。「お変わりありませんか」と続ければ、自然に会話に入れる。
  • お礼
    「お骨折りいただきまして」
    相手がしてくれたことに対しての感謝の言葉。手伝ってもらった、わざわざ来てもらったなどの場面で。
  • お礼
    「お心遣い、ありがとうございます」
    相手に何かしてもらったときに。「ありがとうございます」よりワンランク上の感謝のフレーズ。
  • お礼
    「珍しいものを
    ありがとうございます」

    いただき物をしたときに。特に土地の名産品などをいただいたら、このフレーズで感謝を伝える。
  • お礼
    「思わぬ散財をおかけいたしました」
    きちんとしたお店でごちそうになった日のために、知っておきたい「ごちそうさまでした」のていねい版。
  • お礼
    「痛み入ります」
    感謝しながらも、恐縮している思いまでもが伝わるフレーズ。親切にしてもらったときなどに使う。
  • あいづち
    「なるほど……」
    「口先だけ」と相手に感じさせないように余韻を持たせて言いたいフレーズ。話への関心の深さや同調も伝えられる。
  • あいづち
    「そうですよね」
    相手への共感が伝わる、とっておきのフレーズ。「わかります」を添えて使えば、より深い共感が伝わる。
  • あいづち
    「それは何よりです」
    相手にとってうれしいニュースを聞いて、その喜びを受け止めるときに。ほほえみながら言いたいフレーズ。
  • あいづち
    「よかったですね〜」
    相手が喜んでいるときに。「私もうれしいです」を添えれば、相手とますます気持ちが通い合う。
  • あいづち
    「え? そうなんですか」
    驚きはもちろん「私はそう思いません」をやんわり伝えるフレーズ。人の悪口に同調したくないときにも。
  • あいづち
    「話は変わりますが」
    話題を変えたいときの定番フレーズ。「そういえば」「ところで」「今の話で思い出したけど」も同様に。
  • 気持ち・メッセージを伝える
  • ほめる
    「少しもお変わりになりませんね」
    お年を召した方へのほめ言葉。そのぶん、同年代の人には使わないほうが無難。
  • ほめる
    「いつも素敵ですね」
    「いつも」がポイント。「今日は素敵ですね」は、ほめ言葉だと受け取られないけれど、「いつも」にすれば、スペシャルなほめ言葉になる。
  • ほめられる
    「おほめにあずかりまして」
    目上の人からほめられたら、さらりと口にしたい大人のフレーズ。「いえいえ、私など」と謙遜するより、好感度が大。
  • ほめられる
    「もったいないお言葉です」
    立場が上の人からほめられ、恐縮しているときに使うフレーズ。相手のほめ言葉を聞き終え、一呼吸してから言えば、さらに謙虚な印象に。
  • 注意する
    「できれば〜していただけると
    助かります」

    注意は誰もが口にしにくい。でも、「できれば」と「助かります」を添えれば、言いやすくなる。
  • 注意する
    「そういえば、一つよろしいですか」
    注意をさり気なく切り出したいときに。今、思いついたかのように切り出すことで、相手へのダメージも軽くなる。
  • 注意する
    「せかすようで申し訳ないのですが」
    「注意」と「催促」、両方の場面で使うフレーズ。親しければ、「せかすようでごめんなさい」で。
  • 注意する
    「間違えていたらごめんなさい」
    相手の勘違いや思い違いを、さり気なく指摘したいときに。本当に間違えていることを伝えるフレーズではない。
  • はげます、ねぎらう
    「お疲れになりましたでしょう」
    相手が遠方から戻ったときや、たいへんな目にあったときにかける、ねぎらいの言葉。
  • はげます、ねぎらう
    「案じております」
    心配している気持ちを相手に伝えたいフレーズ。「さぞかしご心配でしょう」も併せて知っていると便利。
  • はげます、ねぎらう
    「誰にでもあることですから」
    ミスや失敗で落ち込んでいる相手に。相手の思いに寄り添いたいときの、優しさが伝わるひと言。
  • はげます、ねぎらう
    「ご苦労がむくわれましたね」
    お祝いの場面で相手をこの言葉でねぎらえば、成功を一緒に喜んでいることが伝わる。
  • お願い・誘いの場面のフレーズ
  • 頼む
    「折り入ってお願いしたいことが
    あるのですが」

    親しい人にやっかいなお願い事をしたいとき、このフレーズで切り出せば、相手は心の準備ができる。
  • 頼む
    「ご検討いただけませんか」
    お願い事の定番フレーズ。「まことに勝手なお願いですが」の前置きと、セットで使うことが多い。
  • 頼む
    「お力添えいただけますか」
    仕事をお願いしたいときに。「勉強会の受付の仕事ですが、お力添えいただけないでしょうか」のように使う。
  • 頼む
    「不躾(ぶしつけ)なお願いで
    恐縮ですが」

    あまり親しくない人や、会ったばかりの人へのお願い事を切り出すときの定番フレーズ。
  • 相談する
    ○○についてアドバイスを
    もらえたら……」

    相談する内容を最初に明確にすることで、相手に心の準備を促せる。
  • 相談する
    「お知恵を拝借したいのですが」
    相手を立てながら、「相談を持ち掛けさせてください」という謙虚さも伝わる便利なフレーズ。
  • 相談する
    「少しお時間をいただいても
    よろしいでしょうか」

    相談事を切り出すときの定番。相手の都合を聞く意味合いと、自分が切り出しやすくなる、二つの効果が。
  • 相談する
    「折り入って○○のことで」
    「折り入って」は、親しい相手に対しても、そうでない相手に対しても使える。さらに、深刻な内容にも使える、便利なフレーズ。
  • 引き受ける
    「私でよければ、ぜひ」
    こう引き受ければ、頼んだ側の気持ちの負担が軽くなる。好感度がアップするフレーズ。
  • 引き受ける
    「お安いご用です」
    相手の負担を軽くさせられる定番フレーズ。相手と親しければ「○○さんのためでしたら」と添えれば、相手の笑顔を引き出せる。
  • 引き受ける
    「遠慮なくお言葉に甘えさせて
    いただきます」

    相手の好意に甘えるときに。ごちそうになる、手伝ってもらうなどの場面で使う。
  • 引き受ける
    「願ってもないお話です」
    相手の提案を受け入れるときに。「はい」を言ったあとに「願ってもないお話です」で引き受ければ、好感度アップ。
  • 誘う
    「よろしかったら」
    この言葉のあと、「近いうちにランチにでも行きませんか」「次回、ご一緒しませんか」と続ければ、誘いやすくなる。
  • 誘う
    「よいお店をみつけたのですが」
    誘うのは気が引けるものの、思い切って誘いたい、そんなときに使いたいフレーズ。「よいお店」というフレーズに、相手をひきつけるメリットが。
  • 誘う
    「〜していただけたら、
    とてもうれしいです」

    「お越しいただけたら、とてもうれしいです」のように使う。さり気ないけれど、思いが伝わるフレーズ。
  • 誘う
    「〜でもいかがですか」
    すぐに使える便利なフレーズ。「一度、お茶でもいかがですか」「近いうちに我が家にでも、いかがですか」のように使う。
  • トラブルを避けるフレーズ
  • 謝る
    「言い過ぎてしまって、
    ごめんなさい」

    仲直りしたい気持ちが伝わるフレーズ。逆に相手にこう謝られたら、「こちらこそ、ごめんなさい」と受ける。
  • 謝る
    「お詫(わ)び申し上げます」
    どんな場面でも使えるフレーズ。内容に応じて様々にアレンジもできる。さらに「心から」「謹んで」を前につければ、よりていねいなお詫びに。
  • 謝る
    「たいへんご迷惑を
    おかけいたしました」

    相手への配慮が伝わるフレーズ。しかも、どんなお詫びの場面でも使える。
  • 謝る
    「非礼の数々をお許しください」
    このフレーズに「恐れ入ります」をつけて使って、自分の態度や言動をお詫びする。
  • 謝る
    「お気になさらないでください」
    相手の謝りを受けてのフレーズ。「あなたのお詫びの気持ちは十分いただきましたよ」という思いやりが伝わる。
  • 断る
    「あいにく先約がありまして」
    誘いを断るときに。この断りの言葉のあと、「せっかくなのに残念です」を添えれば、残念な思いが伝わる。
  • 断る
    「他のことならお力になれると
    思いますが」

    自分には荷が重い、そんなお願い事を断るときに。断りながらも、相手を気遣える。
  • 断る
    「よく考えさせて
    いただいたのですが」

    返事を保留したあと、断るときに。その場で断るのは気が引けるため、一旦返事を持ち帰ってから、断るときに。
  • 断る
    「お役に立てず残念です」
    相手の思いを大事にしながら断りたいときには、このフレーズ。併せて「今回は見送らせてください」も知っていると便利。
  • クレーム
    「ごもっともです」
    クレームを言われたら、まずはこのフレーズで受け止めて。とはいえ自分に言い分があるときは、「ただ、私としては」と、そのあと伝えて。
  • クレーム
    「行き違いがあったように
    思いますので」

    ちょっとしたトラブルの場面で。相手との話し合いにつながるフレーズでもある。
  • クレーム
    「ご指摘いただかなければ、
    気づきませんでした」

    騒音、ゴミ出しなどを相手から指摘されたときに。相手との関係を保つためにも、このフレーズで謙虚に伝えたい。
  • 言いにくいことを伝える
    「たいへん申し上げにくいのですが」
    自分から相手にクレームを切り出すときのフレーズ。この他、「私の勘違いかもしれませんが」も使える。
  • 言いにくいことを伝える
    「どんなものでしょう」
    反論したいときは、まずこのフレーズで切り出す。さり気ないけれど、反論したいニュアンスが相手に伝わる。
  • 言いにくいことを伝える
    「どうしてこのようなことに
    なったのか不思議です」

    相手にも自分にも思い当たることがない、というようなトラブルにあったときに。
  • 言いにくいことを伝える
    「失礼かとは思いましたが」
    似た言葉に「出過ぎた真似とは思いますが」がある。相手を助けたとき、さり気なく使いたいフレーズ。

(出典:「PHPスペシャル」2014年12月号)

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