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「SINCE1721」、名刺に大きく刻まれたその言葉が示すとおり、古くは江戸時代中期から、福井県内有数の宮大工として社寺建築を中心に手掛けてきた株式会社三田村工務店。本堂、数寄屋、茶室などの伝統技術を活かした建築物はもちろんのこと、昭和に入ってからは、金融機関の大規模社宅や一般住宅、東京・大阪の有名結婚披露宴会場など、その実績の幅を広げてきた。また、近年では“伝統的な工法”という部分に共通点を見出し、本格的な「ヨーロッパ輸入住宅」の設計・建築に着手するなど、フィールドの拡大を進めている。
こうした「日本の伝統技術を欧風建築に活かす」という斬新なアイデアを同社が実行できたのには、2つの理由がある。1つは、言うまでもなく「高い技術力を持っていたこと」、そしてもう1つは「早い段階からITを取り入れてきたこと」だ。
同社では、まだITがそれほど広く浸透していなかった時代から業務用パソコンを導入し、設計業務に役立てるとともにインターネットを駆使して、常に世界中の最新情報をキャッチして事業展開に活かす努力を続けてきた。ヨーロッパ輸入住宅への進出は、まさに他社に先んじてビジネスチャンスになり得る情報をキャッチした成果だといえるだろう。
しかし、パソコンを使って輸入住宅の設計を行う上で、同社には一つの課題が浮上していた。
「ヨーロッパ輸入住宅には独特の模様や建材が使用されるため、当然、パソコン上での設計時には、そういった様々なCADソフト用のデータをダウンロードする必要がある。しかし、データ容量がかなり大きいため、従来使用していたISDN回線では時間がかかりすぎて困っていた」(三田村久光代表取締役)
輸入住宅だけでなく、一般住宅の設計などでも協力事業者とのCADデータの受け渡しが頻繁にあったことから、同社では通信回線の高速化を検討していた。 |
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| 「歴史のある企業だからこそ、実績に甘んじず新たな挑戦をしていきたい」と語る三田村久光代表取締役。 |
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| 実績の一例である、岡太神社神輿殿(上)と紫式部公園内太鼓橋(下)。 |
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| 同社が手掛けたヨーロッパ輸入住宅の一例。建材から細部の模様まで、欧風建築を再現している。 |
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