今やICT(情報通信技術)は、あらゆる企業にとって欠かせない存在─。それだけに、ICTに関する“お困りごと”が業務に与える影響は大きい。大企業ならば、社内でヘルプデスクを務めるICT担当者が何とか解決してくれるだろう。しかし、中小企業には、ICT担当者はいないのではないだろうか。
その理由は何だろうか。「中小企業の場合、ICTの重要性が低いから」ではもちろん決してない。ICTが業務に不可欠なのは、大企業と一緒。従業員10人の会社が専任のICT担当者を1人置くためには、従業員100人の会社よりもコストのインパクトが大きい。
かくして多くの中小企業では、ICTに関するお困りごとを解決できないまま、貴重な時間が過ぎていく……。しかし、中小企業がこうした悩みから解放される。
西日本エリアの中小企業のICT活用をサポートすべく、立ち上がった企業があるからだ。
NTT西日本は、「オフィス安心パック」というサービスを2014年4月から提供している。そのキャッチフレーズは「あなたのオフィスのヘルプデスク」─。
パソコンや周辺機器、インターネットや無線LANなどのネットワーク、さらにはビジネスフォンや複合機、スマートフォンまで、ICTに関する様々なお困りごとをサポートするサービスである。
その最大の特徴といえるのは、1拠点当たり※2の基本料金が月額500円(税抜)という安さだ。フレッツ
光ネクスト等を契約している中小企業であれば、月額500円(税抜)で“ヘルプデスク”を手に入れられるのである。
では、ワンコインで一体どんなサポートを提供してもらえるのだろうか。オフィス安心パックの専用サポートセンターの関さんと北風さんに、サービスの詳細について聞いてみた。
オフィス安心パックのサービス内容は、「基本サポート」と「選べるサポート」の大きく2つに分かれる。月額500円(税抜)の基本料金で受けられるのは基本サポートで、これは「電話サポート」「リモートサポート」「訪問サポート」の3つのサービスメニューで構成されている。
電話サポートは文字通り、ICTに関するお困りごとについて、専門オペレーターに電話で相談できるサービスだ。
どんなささいなお困りごとでも、専門オペレーターが丁寧に対応してくれるので安心だ。複数の従業員が何度相談しても、かかる費用は月額500円(税抜)の基本料金だけでもちろん済む。
サポートセンターに寄せられる最も多いお困りごとは、やはりExcelやWordといったOffice系ソフトの使い方に関するものだという。「ソフトの使い方に関する困りごとは、電話だとうまく伝わらないのでは?」と思う人もいるだろうが、そこで活躍しているのがリモートサポートである。
リモートサポートとは、自分のパソコンの画面をオペレーターと共有し、遠隔操作によりサポートしてくれるサービスだ。「アイコン案内」や「赤ペン案内」機能による操作支援に加えて、オペレーターに操作を代行してもらうこともできる。
関さんによれば、ソフトの使い方に関する相談の場合、基本的にはリモートサポートを利用しているという。同じ画面を見ながらなので、「あと10分以内に資料を完成させたい!」といった急ぎのケースでもスムーズに解決へ近付いていける。
図表1 専門オペレーターが遠隔操作で支援する「リモートサポート」
パソコンやネットワーク機器の故障など、電話やリモートサポートだけでは解決できないお困りごとが発生したときも、オフィス安心パックは頼りになる。基本サポートメニューの3つめとして、訪問サポートが用意されているからだ。サポートセンターのオペレーターに電話で相談すれば、技術スタッフがオフィスに駆け付け、原因究明を行う。
インターネットの接続設定やLAN配線など、原因の切り分け後の作業については別途料金がかかるが、オフィス安心パックを契約していれば、1回の出張費が無料※1となり設定費用のみかかる。
このように、たった月額500円(税抜)でこれだけのサポートが受けられるオフィス安心パック。ただ、コールセンターというと、「なかなか電話がつながらない」というイメージを持っている人も少なくないかもしれない。しかし、そうした心配も無用である。
そのため最近は、「ICTに関して何かお困りごとがあると、気軽にお電話していただける“ヘビーユーザー”の方が、お陰様で増えています」と関さん。さあ、次はあなたの会社の番─。ぜひ月額500円(税抜)で、気軽に頼れるヘルプデスクを手に入れてみてはいかがだろうか。
と北風さん。