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公開日:2019.03.08

連載ネットの知恵袋 メール

Q. 迷惑メールにはどんな違いがありますか?

インターネットで迷惑メール対策について調べていると、迷惑メールにいくつか種類があることを知りました。どんな違いがあるのでしょうか?

A. 迷惑メールは目的によっていくつかの種類に分類されます

迷惑メールには広告や勧誘を目的とするものや、「ウイルスメール」「フィッシングメール」「スパムメール」「標的型メール」など、さまざまな種類があります。

ここでは迷惑メールの種類についてご紹介します。

ウイルスメール 開く

【分類】

コンピューターウイルスの感染を目的とした迷惑メール

【影響】

パソコンがコンピューターウイルスに感染すると、パソコンに重大なトラブルを引き起こしてしまう可能性があります。

また、同じネットワーク上のパソコンや、メールの送信先にコンピューターウイルスを拡散させる危険性もあります。

【コンピューターウイルスに感染した場合の対処方法】

  • すぐにパソコンをネットワーク環境から切り離す
    (LANケーブルを抜く、Wi-Fi接続を切る、他の端末との共有やサービス連携を解除するなど)
  • セキュリティー対策ソフトを利用して感染ファイルの特定・隔離・駆除を行なう
  • パソコンのHDD(ハードディスク)を初期化する

※対処方法は一例です

フィッシングメール 開く

【分類】

金銭や個人情報収集を目的とした迷惑メール

【影響】

メールに記載されたURLへアクセスし、指示に従って手続きを行なうことでID・パスワード・クレジットカード情報・口座情報など入力した情報が流出します。

アカウントの乗っ取りやクレジットカードの不正使用、不正引き落としなどの詐欺被害に発展する可能性があります。偽セキュリティーソフトで警告を表示し、料金請求を行なうサポート詐欺の事例もあります。

【フィッシングメールに引っかかってしまった場合の対処方法】

  • 入力してしまったIDやパスワードと同一の情報を他のWebサイトでも使用している場合は、すぐにIDとパスワードを変更する
  • クレジットカードや口座番号を入力してしまった場合は、すぐにクレジットカード会社や銀行など各金融機関に相談する
  • クレジットカードの明細や銀行口座の出納記録を確認し、身に覚えがない支出がないか確認する

※対処方法は一例です

スパムメール 開く

【分類】

大量に送信される迷惑メール

【影響】

広告や英文、間違いメールを装って届くものがほとんどです。
また、メールの配信停止のURLをクリックすることや送信者に返信することでさらに迷惑メールが増えることもあります。

【スパムメールが届くようになってしまった場合の対処方法】

  • 迷惑メール対策の設定を行なう
  • メールを開封しない、添付ファイルを削除しないようにする
  • メールアドレスを変更する

※対処方法は一例です

標的型メール 開く

【分類】

特定の対象者に何らかの目的をもって送信される迷惑メール

【影響】

パソコンがコンピューターウイルスに感染し、情報が第三者に収集されたり、利用しているパソコンが、同じネットワーク上の重要な機密情報が流出するおそれがあります。

表だってトラブルを引き起こすことはせず、遠隔操作などによって、気付かないまま長期的にネットワークに侵入され続ける場合もあります。

【標的型メールにひっかかってしまった場合の対処方法】

  • すぐにパソコンをネットワーク環境から切り離す
    (LANケーブルを抜く、Wi-Fi接続を切る、他の端末との共有やサービス連携を解除するなど)
  • セキュリティー対策ソフトを利用して感染ファイルの特定・隔離・駆除を行なう
  • 業務にかかわる場合は、ただちに上層部への報告や関連部署への連絡を行なう

※対処方法は一例です

また、迷惑メールを受信した場合の一般的な対処方法は次のとおりです。
  • メールに返信しない
  • メールを開封しない
  • 添付ファイルを開封しない
  • メール本文中のURLにアクセスしない
  • 誘導されたURLからログインしたり、個人・契約にかかわる情報は入力しない
  • 迷惑メール対策を行なう

会社で使用しているパソコンがコンピューターウイルスに感染した場合は、同じネットワーク上のパソコンの利用者やシステム担当者へ共有して二次感染と被害を防止しましょう。

セキュリティー対策ソフトを利用しても感染ファイルが完全に隔離・駆除できない場合は、パソコンやHDDを初期化する必要がある場合があります。

その場合はパソコンに保存しているデータは削除されるため、日頃からバックアップをこまめに行なっておくことをおすすめします。

以下のイメージ画像は、迷惑メールが届くしくみの一例です。

また、総務省の公式サイトでは、送信者の欄に受信者のメールアドレスを記載し、「あなたのメールアカウントはハッキングされています」などの不安を煽るメッセージで、金銭を要求する迷惑メールの事例が報告されています。

参考 ■総務省 フィッシング詐欺に注意(外部サイト) http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/enduser/security01/05.html

本来、「ハッキング」とは、システムの動作を解析したりプログラムを改良したりすることをいいます。

ハッキングを行なうためには高い知識と技術が必要です。昨今では他人のシステムに侵入して不正な行為を働いたり、個人情報や機密情報を入手する不正行為のことを「ハッキング」と呼ぶことがありますが、正しくは「悪意をもってハッキング技術を利用する不正行為」のことを「クラッキング」と呼んで区別されています。

迷惑メールの中には、メールアカウントやWebサイトで過去に使用していたメールアドレスやパスワードを記載して、実際に使用しているパソコンがクラッキングされているかのような不安を煽る迷惑メールも存在します。

その場合は、クラッキングされているのではなく、使用しているメールアドレスやパスワードが実際にどこかで流出している可能性が考えられます。

メールアカウントの情報(メールアドレスやパスワード)が、いつ・どこで・どのように流出したか原因を特定することはできませんが、実際に利用しているパスワードが表示された場合は、すぐにお使いのメールアカウントのパスワードを変更しましょう。

また、WebサイトやSNSなど、インターネット上で不特定多数の人に見える形でメールアドレスを公開すると、スパムメールの標的になることがあります。メールアドレスは登録するWebサイトによって使い分けたり、信頼できる人にだけ公開するよう心がけ、知らない人からの怪しいメールには注意してくださいね。

迷惑メール対策については、次のページをご覧ください。

■ネットの知恵袋 Q.迷惑メールを受信しないようにするにはどうしたらいいですか?
https://flets-w.com/chienetta/pc_mobile/cb_mail07.html

※この記事は2019年3月8日現在の情報です。

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チエネッタ編集部

チエネッタ編集部

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