和歌山県　もうひとつの自然・歴史遺産

「Clip Click On」は、あなたの暮らしに輝きをプラスするCLUB NTT-West会員限定のウェブマガジンです。旅特集は、大人が愉しめる通な「旅」をテーマに、西日本各地を独自取材で紹介します。

古くは空海が真言密教の地として選んだ場所、真田幸村が、父・昌幸とともに十数年もの隠遁生活を送った場所、そして八代将軍吉宗が生まれた場所、それが和歌山。
しかし和歌山にはそれだけにとどまらない歴史的な遺産と呼びたい魅力的なスポットがたくさんあります。しばし和歌山であの時代へタイムトリップ、そんな旅をご案内いたします。

あの人物のおもかげを探して。

海山の幸に恵まれた和歌山は、実はさまざまな歴史の舞台となった所でもあります。ざっと思い起こすだけでも、空海、徳川吉宗、本居宣長、華岡青洲などの名が浮かびます。そんな和歌山のシンボルといえるのが和歌山城。こんもりと緑茂る虎伏山（とらふすやま）にそびえる白亜の天守閣が美しい城です。

そして現在の和歌山の顔といえば、大河ドラマで放映中の真田幸村。実は関ヶ原の戦いの後、父・昌幸とともに十数年もの隠遁生活を送り、次の機会をうかがっていたところが和歌山の九度山だったのです。

無人島で、タイムトリップする。

紀淡海峡に浮かぶ無人島、友ヶ島。実はこの島、明治時代、外国戦艦の大阪湾への侵入を防ぐことを目的に、旧日本軍部によって砲台や軍事施設が造られました。第二次世界大戦までは要塞施設として一般の人の立ち入りは禁止。当時の地図には白く塗りつぶされて記載されていなかった島なのです。

このなかでも特に人気なのが砲台跡。弾薬庫だった所は自然の緑が蔽っていて、聞こえてくるのは風の音と鳥の声だけ。日本のどこにもない、幻想的な風景です。

悠久の時間と自然の創造物。

和歌山市から南へ。南紀の海岸には訪れる人を圧倒する自然と時間の創造物があります。その代表が串本町にある橋杭岩。海岸から紀伊大島方面へ大小約40もの岩が一列に並んでいて、その大きさには誰もが驚きます。もう1ヵ所は、白浜の三段壁。実は36m下の洞窟内部へ、エレベーターで降りることができるのです。たたきつけるような波の動きとダイナミックな波音にはただ息をのむばかりです。

「和歌山県　もうひとつの自然・歴史遺産」の続きを読みたい方はこちらをご覧ください