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公開日:2023.08.30
更新日:2024.10.30

10ギガ(Gbps)光回線のメリット・デメリット・必要なものを紹介

10ギガ(光回線)のイメージ

働き方や生活様式の変化に伴い、これまでよりもインターネットを利用する頻度が増え、「ネットが遅い」「動画がよく止まる」「オンラインゲームでラグが多い」などと感じることが多くなった方もいるのではないでしょうか。

より快適なインターネット環境を求めて大容量、高速通信回線である10ギガ(Gbps)の利用を検討しているものの、10ギガ(Gbps)はどれくらい速いのか、自分にあっているのかなど、わからないことも多いですよね。

本記事では、10ギガ(Gbps)とはどれくらいの速さなのか、どのようなメリットやデメリットがあるのかについて解説します。自宅での通信環境を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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10ギガ(Gbps)とは?どれくらいの速さなのか

10ギガ(Gbps)の速さについて理解するには、インターネットの通信速度を表す単位について理解が必要です。

インターネットの通信速度は「bps(bit per second)」といった単位を用い、1秒間に送受信できるデータ量をあらわします。例えば「1Mbps」は、「1秒間に約1Mb(メガビット)分のデータを送受信できる速度」のことです。

bpsの数値が大きいほど通信速度が速いことを示しており、スピードが速くなるにつれて「K(キロ)」「M(メガ)」「G(ギガ)」といった文字が頭に付く表記となります。
単位はそれぞれ、次のように変換できます。

単位 意味
bps 1秒間で1bit(ビット)のデータが伝送できる
Kbps 1,000bps=1Kbps
Mbps 1,000Kbps=1Mbps
Gbps 1,000Mbps=1Gbps

数が大きいほど送受信できるデータ量が多くなり、インターネットの通信速度が速くなります。

つまり、単純計算ではありますが、10ギガ(Gbps)は1ギガ(Gbps)の10倍なので、10倍の速さをだせるスペックを持っているということになります。

※1Gbps/10Gbpsとは、技術規格上の最大値であり実効速度を示すものではありません。

インターネットの通信速度についてより詳しく知りたい方は、ぜひ関連記事もご参照ください。

■関連記事
【初心者】1Gbpsはどれくらい速い? ネットの速度をわかりやすく解説

10ギガ(Gbps)光回線のメリット

10ギガ(Gbps)の光回線の利用を検討されている方向けに、具体的にどのようなメリットがあるのか3つ紹介します。

データのアップロード・ダウンロードが速い

動画など大きなデータを扱う場合、データのアップロードやダウンロードに時間がかかり、途中で切れてしまうことがあります。

10ギガ(Gbps)の光回線を利用すると、1ギガ(Gbps)の光回線よりも多くのデータを一度に送受信できるため、理論上、アップロードやダウンロードが1ギガ(Gbps)の光回線よりも速くなります。

家族で同時にネット接続しても安定しやすい

10ギガ(Gbps)の光回線は1ギガ(Gbps)の光回線に比べ、送受信できるデータ量のキャパが大きいため、同時に複数人がインターネットに接続しデータを送受信しても安定しやすくなります。

そのため、家族が同時に複数の通信デバイス(PC、スマホ、タブレット等)でインターネットを利用しても速度が落ちにくく、快適に利用できるでしょう。

高画質な動画の視聴やオンライン授業、オンラインゲーム、ウェブ会議など、速度を気にせず家族がやりたいことをできるのは、大容量、高速通信回線である10ギガ(Gbps)ならではの魅力です。

混雑する時間帯でも通信速度が遅くなりにくい

インターネット接続は回線事業者とプロバイダーなどの接続事業者が提供する、ネットワークの「帯域(通信において使用する周波数の範囲)」を利用して通信を行います。

帯域は道路のように「広い・狭い」と表現され、一般的には広ければ広いほど一度に送信できるデータの情報量が多い=「通信速度が速い」というニュアンスで用いられます。

光回線やプロバイダーの利用者が増加した際は、ネットワーク帯域が圧迫されることで、道路の渋滞のような現象を引き起こし、通信速度が低下します。

10ギガ(Gbps)は大容量の高速通信回線なので、1ギガ(Gbps)よりも帯域が圧迫されづらく、快適にインターネットを利用できる仕組みになっています。

10ギガ(Gbps)光回線のデメリット

10ギガ(Gbps)の光回線には多くのメリットがある一方で、契約する前に知っておきたい4つの注意点があります。

具体的にどのようなデメリットがあるのかについて、詳しく解説します。

利用できるエリアが限定的

10ギガ(Gbps)の光回線は、1ギガ(Gbps)に比べ新しいサービスということもあり、利用できるエリアが限られています。

サービス提供エリアとして発表されている地域であっても、設備の状況などで利用できない場合もあるため、あくまで目安として考える必要があります。

ただし、いまは提供エリア外だったとしても、各通信事業者で提供エリアを拡大しているため、将来的に利用できるかもしれません。

あらたに開通工事をする必要がある

1ギガ(Gbps)と10ギガ(Gbps)では光回線の設備が異なります。

そのため、同じ通信事業者で1ギガ(Gbps)から10ギガ(Gbps)へ光回線を変更する場合でも、基本的に開通工事が必要となります。

10ギガ(Gbps)対応の通信機器の準備が必要

「10ギガ(Gbps)光回線に必要なもの」で詳しく解説しますが、Wi-FiルーターやLANケーブル、デバイスは、それぞれに搭載されている性能以上の通信速度を出すことはできません。

例えば、最大通信速度(理論値)が概ね100MbpsのLANケーブルを使用した場合、10ギガ(Gbps)の光回線で有線接続をしていたとしても、100Mbps以下の通信速度となってしまいます。

10ギガ(Gbps)の光回線の性能を最大限に発揮するためには、10ギガ(Gbps)以上または10ギガ(Gbps)に近い最大通信速度(理論値)の通信機器が必要となります。

10ギガ(Gbps)に対応したWi-Fiルーターの場合は、自分で用意するか、貸し出しをしている事業者からレンタルできます。

■関連記事
ネットが遅いときの原因と8つの対処法を紹介

10ギガ(Gbps)光回線に必要なもの

インターネットは、使用する通信機器、環境などによって通信速度が左右されます。

そのため、10ギガ(Gbps)の光回線の性能を発揮するには、最大通信速度(理論値)が大きいWi-FiルーターやLANケーブル、通信デバイス(PC、スマホ、タブレット等)などが必要です。

この章では、インターネットに接続する代表的な通信機器の求められるスペックなどを解説するので、ぜひ参考にしてください。

10ギガ(Gbps)に対応したWi-Fiルーター

従来販売されているWi-Fiルーターでもインターネットに接続できますが、通信規格が古いと、最大通信速度(理論値)が小さく、10ギガ(Gbps)の光回線の性能を発揮できません。

家庭用に普及しているWi-Fiルーターの通信規格と周波数帯、最大通信速度(理論値)は次の通りです。

規格 周波数帯 最大通信速度(理論値)
IEEE 802.11b 2.4GHz 11Mbps
IEEE 802.11g 2.4GHz 54Mbps
IEEE 802.11a 5GHz 54Mbps
IEEE 802.11n
(Wi-Fi4)
2.4GHz/5GHz 600Mbps
IEEE 802.11ac
(Wi-Fi5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE 802.11ad
(WiGig)
60GHz 6.8Gbps
IEEE 802.11ax
(Wi-Fi6)
2.4GHz/5GHz 9.6Gbps

Wi-Fiルーターの通信規格で10ギガ(Gbps)に近い最大通信速度(理論値)は、Wi-Fi6となります。

10ギガ(Gbps)に対応したLANケーブル

モデムとWi-Fiルーターを接続する場合や、Wi-Fiルーターとパソコンなどの通信機器を有線接続する場合は、LANケーブルの最大通信速度(理論値)の確認も必要です。

LANケーブルの規格はカテゴリー5eからカテゴリー8の5つに分かれており、カテゴリー6A(Cat6A)以上のLANケーブルであれば、最大通信速度(理論値)が10ギガ(Gbps)となります。

  CAT8
カテゴリー8
CAT7
カテゴリー7
CAT6A
カテゴリー6A
CAT6
カテゴリー6
CAT5e
カテゴリー5e
最大通信速度 40Gbps 10Gbps 10Gbps 1Gbps 1Gbps
伝送帯域 2000MHz 600MHz 500MHz 250MHz 100MHz
  最大
通信速度
伝送帯域
CAT8
カテゴリー8
40Gbps 2000MHz
CAT7
カテゴリー7
10Gbps 600MHz
CAT6A
カテゴリー6A
10Gbps 500MHz
CAT6
カテゴリー6
1Gbps 250MHz
CAT5e
カテゴリー5e
1Gbps 100MHz

10ギガ(Gbps)の効果を充分に発揮させるためにはカテゴリー6A以上の最大通信速度(理論値)が大きな数字の製品を選ぶと安心です。

■関連記事
Q. LANケーブルのカテゴリーって何ですか?

10ギガ(Gbps)に対応した通信デバイス

通信デバイス(PC、スマホ、タブレット等)が古い場合、Wi-Fiの通信規格がWi-Fi6に対応していない可能性があります。

その場合、「10ギガ(Gbps)に対応したWi-Fiルーター」の表でお伝えしたWiGig以下の最大通信速度(理論値)となり、実効速度も6.8Gbps以下となります。

また、有線接続をする場合、LANケーブルだけではなく、LANケーブルとパソコンなどを接続するLANポート(LANケーブルの差し込み口)の規格が「10GBASE-T」などに対応している必要があります。

「10GBASE-T」とは、インターネット通信をするための接続規格の1つです。

タイプ(規格) 転送速度
(理論値)
1000BASE-T 最大1Gbps
100BASE-TX 最大100Mbps
10BASE-T 最大10Mbps

このように、接続する通信デバイス(PC、スマホ、タブレット等)のスペックが低い場合、10ギガ(Gbps)の光回線を利用しても通信速度が出ない可能性が高いため、10ギガ(Gbps)に対応した通信デバイス(PC、スマホ、タブレット等)が必要となります。

10ギガ(Gbps)を検討するならNTT西日本品質

10ギガ(Gbps)サービスをご検討されている場合は、NTT西日本が提供する「フレッツ 光クロス」は、いかがでしょうか?

フレッツ 光クロス」は、最大概ね10ギガ(Gbps)※1スペックのサービスで、高速で安定性を追求したインターネットを提供するNTT西日本品質で、大容量通信を快適に楽しむことができます。※2
※1 技術規格上の最大値であり、実効速度ではありません。なお、本技術規格においては、通信品質確保等に必要なデータが付与されるため、実効速度の最大値は、技術規格上の最大値より十数%程度低下します。インターネットご利用時の速度は、お客さまのご利用環境やご利用状況等によっては数Mbpsになる場合があります。ご利用環境とは、パソコンやルーター等の接続機器の機能・処理能力、電波の影響等のことです。ご利用状況とは、回線の混雑状況やご利用時間帯等のことです。
※2 インターネットのご利用には、プロバイダーとの契約・料金が必要です。


さらに、NTT西日本から光回線を借り受けてサービスを提供している光コラボレーション事業者の「コラボ光」もあり、幅広い方にご利用いただけます。

「オンラインゲームや高画質な動画などを楽しみたい方」や「家族で同時にインターネットを利用される方」「もっと速いインターネットを使いたい方」におすすめです。

大容量、かつ高速通信回線の10ギガ(Gbps)の光回線をご検討中の方は、快適なネット生活のために、下記よりご確認ください。

◆まとめ

10ギガ(Gbps)の光回線は、大容量・高速通信が可能です。そのため、1ギガ(Gbps)の光回線と比較すると、通信速度が遅くなりにくく、家族で同時に接続してもインターネットが安定しやすい点がメリットです。

しかし、1ギガ(Gbps)の光回線と比較すると、サービス提供エリアが限定的で、月額利用料が高くなりがちなどのデメリットもあります。

これらの特徴を理解したうえで、自分にあったインターネットのプランを選びましょう。

IT技術は進歩が著しく、私たちが気付かないうちに動画や写真などの高画質化、IoT家電など、インターネットを活用したサービスや商品を利用する機会が多くなっています。

IT技術の進歩に伴い、私たちの生活がより便利に、豊かになると同時に、これから10ギガ(Gbps)サービスも普及することでしょう。

より良い生活環境を整えるためにも、10ギガ(Gbps)サービスを検討してみてはいかがでしょうか。

※この記事は2023年6月時点の情報です。

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