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更新日:2026.03.30
連載ネットのいろは
vol.67
フェイクニュースにだまされないためには? 対策方法と基礎解説

SNSを見ていると、フェイクニュースが増えていると感じませんか?
最近では、クリックや「いいね」といったリアクション、表示回数(インプレッション)が収益になる仕組みを悪用し、意図的に偽の情報を拡散するケースが増えています。
生成AIやディープフェイクの進化により、真偽を見分けることはますます難しくなっているのです。
そこで、今回は「フェイクニュース」の仕組みやなぜ信じてしまうのかを解説します。
- <目次>
- ① フェイクニュースとは?
- ② 認知バイアスに要注意!フェイクニュースを信じてしまう人間の本質
- ③ フェイクニュースとAI技術
- ④ フェイクニュースにだまされない・広めないためにできる対策は?
- ⑤ まとめ:一人ひとりができること
① フェイクニュースとは?
「フェイクニュース」とは、意図的に作られた虚偽の情報や、誤解を招く情報のことです。
一口にフェイクニュースと言っても内容はさまざまです。たとえば、身近な医療・健康に関する情報もあれば、政治・経済、エンタメやスポーツ、科学技術、災害情報、金融などジャンルを問わず存在します。
SNSを開くとフェイクニュースが紛れていることも多く、私たちのすぐそばに潜んでいて危険です。
気付かないうちに信じてしまわないよう、フェイクニュースの代表的な種類を見てみましょう。
<代表的なフェイクニュースの種類>
■偽情報(disinformation:ディスインフォメーション)
意図的に作られた、真実と異なる情報
<偽情報の例>
「○○社が倒産した」「有名人が不正をした」など、ターゲットの評判を落とすための嘘の情報
■誤情報(misinformation:ミスインフォメーション)
勘違いや誤解により、意図せずに拡散した誤った情報
<誤情報の例>
新型コロナウイルスに感染しているかを判断する、誤ったセルフチェックの情報
■ミスリーディング
事実の一部を切り取るなどして、意図的、または意図せず受け手に誤解を与える情報
<ミスリーディングの例>
実際は小規模なデモなのに、群衆が密集している部分だけを切り取った写真を使い、「大規模デモ」と報じる情報
「フェイクニュース」は、デマや陰謀論、プロパガンダ、ディープフェイクなど、さまざまな意味で使われていて定義が曖昧だとも言われています。ときには受け手にとって都合の悪い情報をフェイクニュースと呼ぶなど、不適切な使われ方をすることも知っておきましょう。
総務省では、「フェイクニュース」の代わりに、より具体的な「偽・誤情報」という表現を使用しています。
② 認知バイアスに要注意!フェイクニュースを信じてしまう人間の本質
フェイクニュースを信じてしまうのは、人間の認知構造や感情が大きく影響しています。特に注目したいのは認知バイアスです。代表的なバイアスとその心理を確認してみましょう。
■確証バイアス
自分の信念に合う情報だけを重視し、都合の悪い情報は軽視し読まない、もしくは嘘だと決めつける。
■感情バイアス
感情を優先し、自分が心地よいと感じる情報を信じてしまう。たとえば、仲の良い人が言っていることを鵜呑みにして、客観的・論理的な思考を歪めてしまう。
■ハロー効果
情報の発信者がその分野の専門家でなくても、有名人や権威のある人物だった場合に、発信者のイメージが先行し、情報そのものの評価に影響してしまう。情報の真偽を検討せず「この人が言うのなら本当のことだろう」と思ってしまうなど。
■可用性ヒューリスティック
実際の確率や統計よりも「よく目にする情報=本当」と自分にとって思い出しやすい、印象に残っている情報に頼って判断してしまう。
■ダニング=クルーガー効果
知識が不足していても、自分の判断に過剰な自信を持ち、真偽を調べることなく情報を判断してしまう。
認知バイアスの影響に加えてほかにも、嘘の情報には「誰かに教えたくなる要素」や「感情に訴える要素」があり、共感を呼びやすく、拡散されやすい傾向にあります。
実際に、米マサチューセッツ工科大(MIT)の調査では嘘の情報は真実の6倍広がりやすいとの結果が出ています。
このような心理から、フェイクニュースが広がることで、情報に根拠がなかったとしても「みんな言っているから本当だろう」と信じる人が増えてしまうのです。
③ フェイクニュースとAI技術
フェイクニュースを語るうえで、生成AIやAIのアルゴリズムについても知っておくと理解が深まります。ここでは、AIに関連するキーワードについて解説します。
■ディープフェイク:生成AIにプロンプト(指示・命令文)を入力するだけで、本物そっくりの動画や音声を作成できる技術。
2022年静岡県水害騒動では、AI技術で作成された偽の水害画像(ディープフェイク)が、本当に起こった水害と誤解され、多くの人に拡散されました。ディープフェイクの技術発展により簡単に作りたいものが作れるようになり、多彩な分野で活用される一方、フェイクニュースが広がる一因となっています。
関連記事:ディープフェイクとは? 今、知っておきたいAI用語集
■ウォーターマーク技術:画像や動画などのコンテンツに、著作権保護や不正利用防止などを目的として識別情報を埋め込む技術。
生成AIが作成したものだとわかるように、ツールを使用するとウォーターマーク(透かし)が入る仕様になっているものがあります。本物かどうか、一定の判断に利用はできますが、ウォーターマークには目に見えないものも存在しており、マークがないから生成AIが作ったものではないと判断するのは危険です。
■ハルシネーション:生成AIが、事実と異なる情報や存在しない情報をもっともらしく作り出してしまう現象。
AIは確率的に次の単語や要素を予測する仕組みがあります。そのため、学習データの偏りや質問の曖昧さにより推測で補完し、意図せず誤情報を生成してしまうことがあります。
■フィルターバブル:AIのアルゴリズムによって、閲覧やクリックの履歴をもとに興味のある情報が優先的に表示されることで、受け取る情報が偏ってしまう現象。
フィルターバブルの状態になると、ユーザーには見たい情報だけが集まり、反対意見や異なる情報から切り離された状態になります。
似た言葉に「エコーチェンバー」があります。同じ趣味や価値観、意見を持つ人が集まる場でコミュニケーションすることで、特定の思想や意見が増幅していく状態のことを指します。
これらの状態になるとフェイクニュースに触れても「フェイクニュースだった」という情報や訂正された情報が届かず、気づけない場合もあります。
AIを利用した対策も
AIの技術はフェイクニュースを生むと同時に、その対策にも活用されています。
SNSやオンラインプラットフォーム上での投稿を監視し、ガイドラインや法令に違反する不適切な内容を検出して、削除・非表示にする「コンテンツモデレーション」では、人間とAIの監視を組み合わせた方法が主流になってきています。
総務省では、生成AIによる偽・誤情報を含むインターネット上の情報拡散リスクに対応するため、「インターネット上の偽・誤情報対策技術の開発・実証事業」を推進し民間の団体や企業の活動を支援しています。採択を受けた企業や団体の中にはAIを活用しながらシステムや分析技術の開発を行っているところもあります。
参考:情報通信白書令和7年「第1部 第3節 インターネット上の偽・誤情報等への対応」(総務省)
関連記事:「生成AI」とは? 従来のAIとの違いや便利な使い方と注意点
④ フェイクニュースにだまされない・広めないためにできる対策は?
フェイクニュースにだまされない・広めないために個人でできるチェックポイントをご紹介します。普段何気なく見ているSNSの中に怪しい情報はないか確認する癖をつけておくのがおすすめです。
以下を参考にチェックポイントを作成しています
出所:「インターネットとの向き合い方~ニセ・誤情報にだまされないために~第2版」(総務省)
ファクトチェックは事実に基づいた情報かを調査・検証し、真偽を明らかにすることです。
個人で行うこともできますが、国際的な認証を受けた団体や大手メディア、非営利組織などが実施しているファクトチェック活動もあります。
判断に迷ったときは団体が提供しているファクトチェック結果を参考にしてみてくださいね。
1.FactCheck Navi(ファクトチェックナビ)
日本初の本格的なファクトチェック推進組織として知られる、ファクトチェック・イニシアティブ(FIJ)が運営しています。国内のファクトチェック記事を集約し、検索できるようにしたWebサイトです。
ファクトチェック・イニシアティブは国内メディアや個人と連携して活動しています。
2.日本ファクトチェックセンター(JFC)
一般社団法人セーファーインターネット協会(SIA)が設立した、ファクトチェック機関です。SNSやニュースで拡散された情報の真偽を検証した記事を公開しており、政治・社会・災害など幅広いテーマを扱っています。また、誤情報の拡散を防ぐための啓発コンテンツや、ファクトチェックの仕組みについての説明も掲載しています。
これらのWebサイトを活用する際は、ぜひ情報の出典や検証プロセスを確認してください。
フェイクニュースに惑わされないための視点が高くなることでしょう。複数のWebサイト情報を確認することもおすすめです。
⑤ まとめ:一人ひとりができること
フェイクニュースについて解説してきましたが、いかがでしたか?大切なのは "自分は大丈夫" と安心せずに、「間違いではないかな?」と一度立ち止まって確認することです。
そして、正しい情報に迅速にアクセスし確認できる環境も欠かせません。スムーズなSNSの利用はもちろんのこと、公式Webサイトやファクトチェック情報をスムーズに閲覧するためには、高速で安定したインターネット回線が重要です。
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※この記事は2026年2月2日現在の情報です。
※本文に記載されている商品またはサービスなどの名称は、各社の商標または登録商標です。
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