生体認証は防犯やセキュリティー対策の他にも、本人確認を目的として、集合住宅やオフィスビル、テーマパークや空港など多くの人が出入りする環境でも取り入れられています。

出入りの際に本人であるかどうかを認証システムが自動的に判断するため、人間が目視で行なうよりもスムーズに確認ができます。入場チケットやパスポートなど本人以外が利用できない情報を取り扱う際も、不正利用やなりすましを防止することができます。

また、「生体」とは生きているもの、生きている体のことを指します。
生体認証は「バイオメトリック（biometric）またはバイオメトリクス（biometrics）認証」ともよばれ、身体や行動など固有性の高い特徴を「テンプレート（ひな型）」としてデータ化します。

実際に認証を行なう際には、テンプレートとして登録されているデータと、認証を実施している個人の情報が一致しているかをシステムで照合します。

身体的特徴でよく利用されるものとして、指紋・静脈の他に顔・声・目などの情報があります。

身近なところでは、顔認証はスマートフォンやタブレット端末のロックを解除する方法や決済の際の本人確認に利用されています。

また、一般的な暗証番号やパスワード、専用カードなどを利用した認証は、利用者が忘れてしまった場合や紛失した場合に再発行・再設定が必要です。

再発行・再設定に必要な情報がわからない場合や、本人であることを証明できない場合は、サービスそのものを利用できなくなる可能性があります。また、情報漏えいや盗難によって、不正にサービスを利用されてしまうおそれもあります。

生体認証の場合は、データとして登録された情報と、実際の身体的特徴の情報を照合して本人かどうかを確認するため、偽造されにくく第三者がなりすますことが難しくなりました。生体認証の識別システムは技術の進歩によって、より正確なものになりつつあります。

また、生体認証の他にも、利用サービスのセキュリティーを高める認証方法として、「二段階認証」などがありますよ。

二段階認証については下記のページをご覧ください。

■ネットの知恵袋 Q. 二段階認証って何ですか？
https://flets-w.com/chienetta/pc_mobile/cb_security24.html