リモートワーク、オンラインゲーム、スマートフォンのWi-Fiなど日々の仕事や暮らしで安定して高速な光回線が求められています。
光回線を選ぶなら、「NTT西日本品質」という選択を。
審査22-956-1
公開日:2020.03.31
人やモノ、場所などをデータでつなぐ情報通信技術「ICT」。IoTや5G、AI、自動運転といった技術革新が進む中で、私たちの生活は今後どのように変化していくのでしょうか?この企画では、業界のフロントランナーをお招きし、その分野で「これから訪れるであろう未来」についてお話しいただきます。
今回のテーマは「働き方×ICT」。「プレゼンの神」とも呼ばれ、著書に「あたりまえを疑え。 自己実現できる働き方のヒント」を持つ、株式会社圓窓 代表取締役の澤円氏に話をうかがいました。
PROFILE
株式会社圓窓 代表取締役 澤 円 氏
株式会社圓窓 代表取締役、外資系大手IT企業 業務執行役員、琉球大学 客員教授。ITコンサルタントやプリセールスエンジニアを経て、2006年にマネジメントに職掌転換。2019年10月、株式会社圓窓 代表取締役就任。年間200回以上のプレゼンを行うスペシャリストとしても知られ、企業に属しながら個人でも活動を行う「複業」のロールモデルとなるべく活動中。著書には、「外資系エリートのシンプルな伝え方」、「あたりまえを疑え。自己実現できる働き方のヒント」など。
Twitter:MADOKA SAWA / 澤 円(@madoka510)
――「働き方改革」が求められる昨今。テレワークを導入する企業も増えていますが、今の状況をどのように感じていらっしゃいますか。
ICTを活用して時間や場所にとらわれない柔軟な働き方が可能になっているので、すでにインフラは整っていると思います。ですので、ツールとしてのICTはもう誰もが使える状態ではないでしょうか。例えば、この記事を読んでいる人であれば、インターネットを通じて情報を得るだけのリテラシーはお持ちでしょうし、SNSやクラウドサービスの利用者であれば、写真や動画といったファイルのアップロードは容易にできるはず。インフラもリテラシーも十分なレベルに達しているので、テレワークができないということはないと思うんです。
コミュニケーションツールで言えば、Microsoft TeamsやGoogleのG Suite、Slack、Zoomといった汎用品であれば、使うハードルもそんなに高くありません。世の中に知れ渡っているツールなら、その使用方法もネット上にたくさん公開されているので、ノウハウを学習しやすいという点でも、汎用品を選ぶのがベストだと思います。
――そうは言っても、世間では「うちの会社は働き方改革が進まない」という声が多い気がします。何が問題なのでしょう?
「使えない」「できない」っていうのはマインドセットの問題であって、無意味なルールやポリシーによるものだと思います。働き方改革を推進している立場の人と、よく打ち合わせをするのですが、その際に「うちの上司は頭が固いから」「うちの会社は体制が古いから」といった声をたびたび耳にします。これだと会社の体質改善は一向に進みません。
上司の頭が固い場合は、その上司が上申しやすいようなデータや環境を整えてあげればいいんです。きつい言い方かもしれませんが「難しい」というのは「できない」ことに対する言い訳でしかありません。だから、「できない」「難しい」という考えを「どのようにアプローチすれば実現できるか」という建設的な思考に変換するといいと思います。「実現が難しいこと」を「やりがいがあるもの」と捉えるのも思考スイッチのひとつですよね。
――つまり「働き方改革」は、マインドありきということですね。そのほかに、改善するポイントはありますでしょうか?
マネジメント能力がない人をマネジャーにするのをやめることですね。日本では給料の増減が役職と一致していますが、管理職は必ずしも名誉職ではありません。「名選手、名監督にあらず」という言葉があるように、プレイヤーとして優秀な人が、管理職としても優秀かと言われるとそうではない。そのため「営業成績や年齢、勤続年数に応じてマネジャーになる」みたいな昇進が起きると、マネジメント能力のない人が上司になるという事態を招いてしまいます。
その結果として何が起きるかというと、誤ったKPIや評価軸を設定してしまうこと。例えば「長時間働くのが偉い」というような風潮です。やみくもに長時間働いても、効率が悪いだけなので、合理的ではありません。組織のパフォーマンスを向上するために何が必要なのか、その本質を間違えないことが大切です。
――なるほど。仕事を効率化するためには「時間の使い方」を意識する必要がありそうですね。
「この時間における1番大事なものは何か?」を考えることですね。1日の労働を8時間と仮定して、5日働くとすると、週で40時間。スケジュールで見ていくと、この時間の中には社内の会議や社外の打ち合わせ、それに伴う移動などの業務が含まれると思います。これを数値化して、各タスクの効率や有用性を分析してみるといいでしょう。
そのうえで無駄なものを排除して、「時間当たりの価値を最大化」する。例えば、「移動にこれだけのコストと時間がかかるのであれば、Web会議で十分だよね」「報告だけの会議なら、メールやレポートで済むよね」といった具合です。今は技術も進歩していて、タスク分析やレポート作成を自動で行ってくれるツールもあるので、有効に利用するのも手だと思います。
――数値化する以外に、業務の優先順位を決める指標になるものはありますか?
私の場合は「会って空間を共有することで喜んでくれる人がどれだけいるか?」を指標のひとつにしています。地方講演の仕事も多いのですが、これには「肉体がそこにある意味」があります。一方で、会社の会議にはその必要がないケースも多いですよね。「行く意味があるか」「自分の肉体があって1番喜ばれる場所はどこか」と考えて、それを最大化するというのが働き方の逆算になってくると思います。
要するに、先ほども申し上げましたが「1番大事なものや最大化しなければならないものは何か」という意識です。プライベートな話を含めるのであれば、家族や大事な人と一緒に過ごす時間はとても大切なもの。その時間を最大化するために、いかに効率よく働く方法を考えるかということです。
――技術進化の目まぐるしい現代ですが、未来の働き方はどう変わっていくと思われますか?今後の展望として、澤さんの未来予測について教えてください。
仕事がシェアリングできる状態になっていけばいいなとは思います。1人のビジネスパーソンが1社に所属するというわけではなく、人材のプールがあって、企業がそれをシェアしていくようなイメージです。その結果として、例えば「1日に2時間だけAさんの能力が欲しい企業」と「同条件を提示してくれる数社で働くと収入が上がるAさん」がマッチングすれば、とても効率的ですよね。
企業や組織において、常に会社が囲っていないといけない職種の人はそんなに多くないと思うんです。オフィス系、もっと言うと営業なんかもそうですが、十分にシェアリングは可能かと。そのためにも、リモートで働くというやり方は大前提になってくると思います。
――最後に、澤さんにとってICTとはどういったものでしょうか?
ワークスタイル・ライフスタイルにおいて、人間にどうしても変えられない要素が2つあるのですが、それは「距離」と「時間」。ICTは、これを仮想的に解決して、人と人とのつながりを生んでくれるものです。人とのつながりは、人間にとってとても大事なこと。ですので、「世の中を幸せにする手助けをしてくれるもの=ICT」というのが私の位置づけです。インターネット黎明期から、テクノロジーの仕事に携わっていますが、多くの人にその価値を知ってもらい届けていくことが、私の役割だと思っています。
平成の時代から久しく「変わらなければならない」と言われてきた日本人の働き方。インフラやツールといったテクノロジー、そしてそれを使う人々のリテラシーは、もう十分に熟しているという澤さんの指摘。「働き方改革」を推し進められるか否かは、私たち1人1人が主体性を持った生き方や考え方を持てるかがカギとなりそうです。
リモートワーク、オンラインゲーム、スマートフォンのWi-Fiなど日々の仕事や暮らしで安定して高速な光回線が求められています。
光回線を選ぶなら、「NTT西日本品質」という選択を。
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