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更新日:2025.03.28

Wi-Fi7とは? これまでのWi-Fiとの違いや活用シーン、ルーターの選び方を解説

Wi-Fi7のイメージ

無線通信技術の第7世代の規格として注目を集めているWi-Fi7。大きな変革をもたらすとのことですが、その実態はあまり知られていません。本記事では、これまでのWi-Fiとの違いや活用シーン、ルーターの選び方を解説します。

Wi-Fi7とは

Wi-Fiを使用するイメージ

Wi-Fi7とは、Wi-Fi6(6E) をベースに通信効率や遅延が改善された無線通信技術における第7世代の規格です。正式名称を「IEEE802.11be Extremely High Throughput(EHT)」といい、2.4GHz・5GHz・6GHzの3帯域すべてを利用できます。

各国の通信機器メーカーで構成される業界団体「Wi-Fi Alliance」は2024年1月より、Wi-Fi7の規格を満たす無線LAN機器に対して認定を付与する「Wi-Fi CERTIFIED 7」をスタートしました。現在、日本国内では3機種の無線LANルーターが認定を取得していますが、今後もさらに拡充していくことが予想されています。

ちなみに、米国電子学会(IEEE:アイトリプルイー)によって2024年12月に策定される見込みでしたが、現時点で標準化はまだ完全には完了していません。

Wi-Fi7とこれまでのWi-Fiとの違い

Wi-Fiのイメージ

最大通信速度

Wi-Fi7がこれまでのWi-Fiと比較して最も優れている点は、最大通信速度です。先述した通りWi-Fi7では、2.4GHz、5GHz、6GHzの3帯域すべてを使用できますが、このうち6GHz帯にて最大帯域幅が新たに広がりました。従来のWi-Fi6Eでは160MHzまでだったところ、320MHzまで拡大したのです。

このことにより、データ転送量が増え、通信スピードの高速化が実現しました。

情報量の増加

さらに、Wi-Fi7には「4K-QAM(4096QAM)」という新技術が加わっている点も、これまでのWi-Fiとの違いとして挙げられます。

4K-QAMとは、Wi-Fi通信のデジタルデータを電波に変換する変調技術の方式のこと。この4K-QAMを用いることによって、従来のWi-Fi6Eで採用されていた「1K-QAM」方式と比べて、ひとつの信号で送信できる情報量が1.2倍に増加しました。

異なる周波数領域帯をシームレスに利用可

Wi-Fi7がこれまでのWi-Fiと比べて進化した点は、まだあります。それが「MLO」。MLOとは「マルチリンク機能(Multi Link Operation)」の略称で、2.4GHz・5GHz・6GHzの異なる複数の周波数帯を同時に利用でき、柔軟にデータの伝送を行うことができます。

MLO機能が無いデバイスでは、ひとつの周波数帯だけを選択する一方で、MLO機能があるデバイスの場合は、異なる周波数帯を利用した通信を行います。

Wi-Fi7の活用シーン

オンライン会議のイメージ

4Kや8K動画の視聴

4Kや8Kといった高解像度動画を視聴する際、これまでは読み込みが再生に追いつかず、映像が乱れたり途中で止まったりしてストレスを感じるケースがあったかもしれません。

Wi-Fi7なら、4Kや8Kの高精細な動画データもハイスピードで読み込めるため、バッファリングの発生を抑えつつ、再生品質を保ったまま視聴に没頭できます。

WEB会議

リモートワークの普及に伴い、ビジネスシーンにおいてもリアルタイムで動画や音声をやりとりする機会が増えています。送り手と受け取り手、いずれかの通信環境が不安定であれば、情報伝達やコミュニケーションに支障をきたし、何かしらの損失を生んでしまう可能性もあるでしょう。

広い帯域幅で高速な通信速度を誇るWi-Fi7なら、スムーズで信頼性の高いWEB会議を実施できます。

オンラインゲーム

Wi-Fiを通じてスマートフォンやノートパソコンなどでオンラインゲームをするときも、Wi-Fi7が役立ちます。Wi-Fi7の低遅延機能がタイムラグを大幅に抑え、快適なプレイングをサポート。

また、MLO機能によって異なる複数帯域を同時に利用できるため、家電など外部の干渉を防ぎ、通信が不安定化するリスクも低減できます。

Wi-Fi7対応ルーターを選ぶ際の注意点やポイント

Wi-Fiを使用するイメージ

・無線LANルーターと端末の両方が必要

Wi-Fi7の恩恵を最大限に享受するには、規格に対応した無線LANルーターと端末の両方が必要です。どちらか一方が対応していなければ、これまでと大差はありません。

・利用する端末の台数に応じて適切なアンテナ数の製品を選択する

アンテナ数は、無線LANルーターを選ぶ際の重要な要素のひとつです。多くの端末を同時に利用する場合は、アンテナ数の多い無線LANルーターを選択しましょう。同時利用時の速度低下を防ぐことができます。

・離れた場所での利用にはメッシュWi-Fiがおすすめ

320MHz幅での高速通信がWi-Fi7の魅力ですが、これは6GHz帯を利用する場合にのみ発揮します。しかし、無線LANルーターから離れた見通しの悪い場所では6GHz帯の電波は弱まるため、高速通信を十分に利用できない恐れがあります。そのため、そういった場所で6GHz帯を利用したいのなら、無線ネットワークのカバレッジを広げる「メッシュWi-Fi」がおすすめです。

・プロバイダー推奨の無線LANルーターを選択する

プロバイダーが推奨している無線LANルーターを選ぶことも大切です。採用している規格がプロバイダーによって異なるため、対応していないルーターを利用すると、速度が低下してしまうかもしれません。

・Wi-Fiだけが速くても意味がない

ルーターの先のインターネット回線が速い場合に限り、Wi-Fi7の速度が活かされます。回線の速度が遅ければ、せっかくのWi-Fi7も宝の持ち腐れに。まずは安定した高速通信を導入することから始めましょう。

飛躍的な進化を遂げたWi-Fi7を利用するには、高速・高品質な回線が不可欠!

Wi-Fi7のイメージ

今回は、Wi-Fi7について、これまでのWi-Fiとの違いや活用シーン、ルーターの選び方をご紹介しました。通信スピードが高速化したり、異なる複数の周波数帯を同時に利用できたりする特徴を活かし、さまざまな活用シーンでメリットを得られるWi-Fi7ですが、ルーターの先のインターネット回線が速くなければ、その性能が十分に発揮されることはありません。

NTT西日本では、フレッツ光史上、最速スペックの通信速度が最大概ね10Gbps※1の「フレッツ 光クロス」を提供しているほか、NTT西日本から光回線を借り受けて提供している光コラボレーション事業者の「コラボ光」からも最大概ね10Gbpsスペックのサービスが多く提供されています。※2

興味のある方は「フレッツ 光クロス」がお住まいのエリアで利用できるか「提供エリア検索」で調べてみてください。

※1 技術規格上の最大値であり、実効速度ではありません。なお、本技術規格においては、通信品質確保等に必要なデータが付与されるため、実効速度の最大値は、技術規格上の最大値より十数%程度低下します。インターネットご利用時の速度は、お客さまのご利用環境やご利用状況等によっては数Mbpsになる場合があります。ご利用環境とは、パソコンやルーター等の接続機器の機能・処理能力、電波の影響等のことです。ご利用状況とは、回線の混雑状況やご利用時間帯等のことです。
※2 インターネットのご利用には、プロバイダーとの契約・料金が必要です。

高速・高品質なNTT西日本の回線で、Wi-Fi7の快適さを実感してください。

※この記事は2025年3月12日現在の情報です。
※本項に記載されている商品またはサービスなどの名称は、各社の商標または登録商標です。
※本項に記載されている画像はすべてイメージです。

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チエネッタ編集部

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インターネットを楽しく・便利に使うための情報を発信しています。Wi-Fiを使った節約術や、パソコンの便利な操作方法など、暮らしに役立つ「チエ」と、会話を盛り上げる「ネタ」をお届けします。
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