インターネットの普及により手軽にオンラインゲームを楽しめるようになりましたが、通信回線の問題やゲーム機の処理速度の問題などから「快適にゲームがプレイできない」とストレスを感じている方もいるでしょう。

また、そのようなトラブルの原因がわからないまま、我慢してプレイしている方もいるかもしれません。

「ゲーム機やスマホ、タブレット、PCに原因があるのか？」

「インターネット環境に原因があるのか？」

など、何が原因かわからず、どう対処すれば良いのか迷う方も多いでしょう。

この記事では、光回線なのにゲームが楽しめない原因と具体的な対策、オンラインゲームを楽しむための光回線の選び方などを詳しく解説します。オンラインゲームを楽しむために必要な条件を知り、ストレスなく快適にゲームを楽しみましょう。

オンラインゲームをプレイする場合、インターネット回線の反応速度などが勝敗を左右します。そのため、オンラインゲームをする場合はADSLよりも技術規格上の最大通信速度が速い光回線がおすすめです。

ADSLとは、電話回線を用いたインターネット回線です。固定電話とデータ通信とで使用する周波数帯域を分けることで、電話とインターネットを同時に利用できます。

光回線とは、光ファイバーを通してインターネットに接続する「有線のネット回線」です。光ファイバーを電信柱などから自宅に引き込み、ONU（終端装置）を介して光信号をデジタル信号に相互変換し、パソコンと有線で接続することでインターネットを利用できます。

また、モバイルWi-Fiやホームルーターでもインターネットに接続できるので、オンラインゲームもできますが、通信がモバイルWi-Fiやホームルーターよりも安定しやすい光回線がおすすめです。

快適にオンラインゲームを楽しむにはゲーム機本体であるハードとインターネット、それぞれの条件を満たす必要があります。どんな条件があるのか詳しくみていきましょう。

ゲームをプレイするゲーム機（ハード）は主に3種類あり、それぞれ快適に楽しむためのポイントが異なります。

•PC
•スマホ、タブレット
•据え置き型や携帯型の家庭用ゲーム機

■PCの場合
PCでオンラインゲームをする場合は、高画質な映像でプレイしたり、操作のラグを少なくしたりするために大容量の処理を行えるスペックであることが条件になります。ラグとはデータを送信してから返ってくるまでの時間のことを指します。

特に気をつけたいスペックはCPU、メモリです。「CPU」は情報処理をするPCの頭脳のようなもので、「メモリ」は CPUが処理を実行するためのデータを一時的に記憶する、いわばPCの作業机のようなものです。

頭脳が良くても、作業を何個もこなしたり、大きな作業をこなしたりできる作業台がなければ、PCはうまく機能しません。

■スマホ、タブレットの場合
スマホ、タブレットもPCと同じように機種のスペックでオンラインゲームを楽しめるかが左右されます。スマホの場合はCPU、RAMのスペックに注目しましょう。

「CPU」はPCで説明したように頭脳のようなものです。「RAM」はメモリのことで、複数アプリを同時に起動した時などの動作速度に影響します。

それぞれの性能が良いほど、ゲームの処理が早くなりオンラインゲームを快適に楽しむことができます。

■据え置き型や携帯型の家庭用ゲーム機の場合
据え置き型や携帯型の家庭用ゲームの多くは専用のソフト（ダウンロードも含む）でゲームをするので、ゲーム機のスペックで通常のプレイに支障がでる可能性は低いです。

しかし、オンライン対戦をするときに、ゲーム機のバージョンによって動きにバグ（プログラムの欠陥）が出ることがあります。

最近の家庭用ゲーム機は最新ソフトに対応させたり周辺機器の性能を安定させたりするために、定期的にアップデートが必要になります。また、バグが出た場合もバージョンアップによる修正が必要です。

このように、家庭用ゲーム機によってはインターネットに接続し定期的な更新が必要になることもあります。

プレイするゲームによって必要なインターネットの速度は異なります。一時的にインターネットに接続しデータをダウンロードするゲームであれば、常に通信をするわけではないので、必ずしも速度が速いインターネットが必要になるわけではありません。

しかし、オンラインゲームは多くの人で同時に通信をして遊ぶので、常に通信が必要になります。

高画質でのプレイや操作のラグを少なくするには、通信速度が速いインターネットが必要です。オンラインゲームを快適にプレイするには通信の上り下りが50Mbps程度の速度があると良いとされています。

また、速度と同様に重要なのが反応速度です。反応速度とは、データを送信してから返ってくるまでの応答速度のことで「Ping値」で表されます。このPing値が小さいほど通信のレスポンスが早く、オンラインゲームを快適にプレイすることができます。

FPSなどのシューティングゲームのように反応速度が重要視されるゲームの場合は、より小さなPing値の方が望ましいです。

光回線を使ってインターネットを利用しているが「何らかの原因でゲームを快適にプレイできていない」という方もいるかもしれません。ここでは、その原因を大きく3つに分けて解説します。

光回線は一時的に通信が集中してしまうと通信速度が遅くなる場合があります。特に夕方から夜間など、家でインターネットを使う人が多くなる時間帯に回線が混み合い、通信速度が遅くなる傾向にあります。

対策として、光回線のプラン変更や事業者を変更することで解決できる可能性があります。

新しい事業者を選ぶ際は、インターネットへの接続方法にIPoE接続を用いた回線を選ぶことをおすすめします。IPoE接続については、「2. 接続方式がIPoE接続に対応しているか」で説明します。

反応速度が遅いと、ラグが生じてゲームを楽しめない原因となります。「光回線なのにラグが多い」と感じる場合はPing値が大きい可能性があります。

光回線のプランをいま利用しているプランよりも速いプランに変更したり、事業者を変更したりすることによって解決できる可能性があります。

ただし、ゲームサーバー側の原因も考えられますので、「急に反応速度が遅くなった」と感じたら、ゲームの公式ホームページで、ゲーム提供事業者側で何か問題が起こっていないか確認しましょう。

「Wi-Fiルーター（無線LANルーターや単にルーターと呼ばれることもあります）」でゲームをしている場合は、無線が原因の場合と、接続機器に原因がある場合の大きく2つの原因があります。

■無線が原因の場合
Wi-Fiの電波が、電子レンジなどとの電波干渉や、壁や家具のような障害物に影響を受け十分な通信速度が出ない場合があります。この場合の対策は、設置場所を工夫したり、Wi-Fiルーターとゲームを有線で接続したりすることで障害物に影響されることなくゲームを楽しむことができます。

■接続機器に原因がある場合
通信の規格が古いWi-Fiルーターを利用していると、最大通信速度（理論値）が遅くなる場合があります。また、Wi-Fiルーターの同時接続台数の上限を超えて機器を接続しようとすると、通信が切断されやすくなります。

さらに見落としがちな点として、ONU（終端装置）とWi-Fiルーター、ゲームをつなぐLANケーブルの劣化や、規格の合っていないものを使用していると十分に通信速度が出ない場合もあります。

このような場合は、Wi-FiルーターとLANケーブルを交換すれば通信の品質を改善できる可能性があります。

ここまでに紹介してきたポイントや対処法を試すだけでも、十分ゲームは楽しめるようになります。

ここからは、さらにゲームを快適にプレイするための方法を紹介します。

1.CAT6A以上のLANケーブルを利用する
2.有線接続できない場合は、ゲーミングルーターを用意する

ONU（終端装置）と端末をつなぐLANケーブルには「カテゴリー」と呼ばれる規格があり、カテゴリーの数値によってそれぞれ通信速度・伝送帯域が異なります。

最大通信速度とは提供事業者による技術規格上の最高速度のことで、伝送帯域とはデータを伝達するために使われる周波数の幅のことです。

各規格ごとの最大通信速度と伝送帯域は以下の通りです。

例えば、最大通信速度が概ね10Gbpsのプランを契約していても、CAT6のLANケーブルを使用していた場合、通信速度が1Gbps以下となってしまいます。

また、最大通信速度が変動することはありませんが、実測値（実効速度）はさまざまな要因で常に変動します。インターネットの通信を速くするためには、実測値を向上させる必要があります。

常に通信が求められるオンラインゲームは、CAT6A以上のLANケーブルを利用して少しでも規格上の速度が出やすい環境にすることで、さらに楽しめるでしょう。

ONU（終端装置）とゲーム端末を有線で接続できない場合は、ゲーミングルーターを使ってみましょう。ゲーミングルーターとは、ONU（終端装置）とゲーム端末の間に接続することでゲームに適したWi-Fiが利用できるようになる機器です。

一般的なWi-Fiルーターよりもハイスペックで機能が充実しているという特徴があります。

これからゲームを快適にプレイするために「どこの光回線を選ぶべきか迷っている」という方もいると思います。そこで本章では、オンラインゲームを楽しむための光回線の選び方を紹介します。

インターネット上にデータをアップロード（送信）するときに用いる速度を「上り速度」、インターネット上にあるデータを端末にダウンロード（受信）するときに用いる速度を「下り速度」といいます。

オンラインゲームは高画質であるほどデータ容量が大きくなり、通信量が多くなります。そのため、ラグをなるべく小さくすることを考えると上り下りの通信速度は大きい方が良いでしょう。

光回線は最大通信速度（理論値）が概ね1Gbpsの速度で提供されていることが多いですが、オンラインゲームを快適に楽しみたい場合は、上り下りの通信速度がより速い回線の光回線がおすすめです。

光回線での接続方式はPPPoE接続とIPoE接続があります。PPPoE接続は従来の接続方式でネットワーク終端装置を必ず通過する接続方式で、利用が集中すると混雑が起きやすい傾向があります。

一方、IPoE接続は直接インターネットと接続する方式になるため、通信のボトルネックとなるネットワーク終端装置を通過しないので混雑が起きにくいのが特徴です。

回線速度の遅延を気にせず、快適にオンラインゲームを楽しむためにも、光回線の事業者を選ぶ時は「IPoE」接続に対応しているかをチェックしましょう。

ゲームをするなど、インターネットを利用する場合、NTT西日本が提供するフレッツ光は以下のような特徴があります。

「フレッツ 光ネクスト」は、最大速度概ね1Gbps^※1の高速通信で大容量データをストレスなく利用できます。動画コンテンツの視聴やゲームの利用が多い場合は、「フレッツ 光ネクスト」で通信量の制限を気にせず自由にネットを利用できます^※2。
また「フレッツ光」史上最速スペック^※3である最大概ね10Gbps^※4を誇る「フレッツ 光クロス」の提供エリアが徐々に拡大しています。高画質・大容量の動画コンテンツなどをとことん楽しみたい、という方は「フレッツ 光クロス」がおすすめです。
※1 技術規格上の最大値であり、実効速度ではありません。通信速度最大概ね1Gbpsタイプに変更されても、端末、LANケーブル、その他の利用環境・状況等により、実効速度が向上しない場合があります。詳細は【https://flets-w.com/user/support/sokudo_kaizen/】をご確認ください。
※2 インターネットのご利用には、プロバイダーとの契約・料金が必要です。
※3 技術規格上の通信速度に基づく比較。
※4 最大概ね10Gbpsとは、技術規格上の最大値であり実効速度を示すものではありません。なお、本技術規格においては、通信品質確保等に必要なデータが付与されるため、実効速度の最大値は、技術規格上の最大値より十数％程度低下します。また、インターネットご利用時の速度は、お客さまのご利用環境やご利用状況等によっては数Mbpsになる場合があります。ご利用環境とは、パソコンやルーター等の接続機器の機能・処理能力、電波の影響等のことです。ご利用状況とは、回線の混雑状況やご利用時間帯等のことです。

ここまで、「フレッツ光」の魅力を紹介しましたが、「フレッツ光」を利用するためには、利用する住所が「提供エリア」内である必要があります。提供エリアは、下記のボタンから簡単に確認できます。
「フレッツ光」が気になった方は、まずは下記のボタンから「提供エリア」を確認しましょう。

今回は快適なゲームに必要な光回線の条件や光回線なのにゲームが楽しめない原因と対策などを解説しました。ゲームハードのスペックは問題なく、ソフトウェアも最新バージョンであるにもかかわらず快適にプレイできないときは、光回線に何らかの原因が発生している可能性があります。

本記事で紹介した解決法を試すことで、光回線の通信速度やラグを少なくするなど改善できるようになるでしょう。さらに「これからオンラインゲームを楽しむために光回線を選ぶ」場合は、いくつか選定のポイントがあるので参考にしてください。
※この記事は2024年9月4日現在の情報です。
※本項に記載されている商品またはサービスなどの名称は、各社の商標または登録商標です。