リモートワーク、オンラインゲーム、スマートフォンのWi-Fiなど日々の仕事や暮らしで安定して高速な光回線が求められています。
光回線を選ぶなら、「NTT西日本品質」という選択を。
審査22-956-1
公開日:2017.12.21
連載好きを叶えた人たち
vol.01
あわただしく時間がすぎてゆく年の暮れ。欠かすことのできない年末の大掃除に気が重くなっていませんか。みなさんのそんな悩みを解消するため、最低限のもので生活するミニマリストのやまぐちせいこさんに、「ミニマリスト流整理術」についてうかがいました。「住まいをキレイにするコツは、ものを捨てる『断捨離』だけがポイントではありませんよ」とアドバイスされるやまぐちさん。整理整頓の考え方からおさらいし、いつもとは違う大掃除で、お家もココロもすっきりしませんか。
PROFILE
やまぐちせいこ
1977年生まれ。主婦、ミニマリスト。ブログ「少ない物ですっきり暮らす」がブログ村ライフスタイル部門1位にランクイン。夫が転勤族で引っ越しが多かったことをきっかけに、最低限のもので生活するミニマリストとなる。
現在は夫、長男、長女、義理の両親と、大分県の田舎で二世帯住宅に暮らす。著書は『少ない物ですっきり暮らす』(ワニブックス)
自分のあり方に気づき、「本当に大切なものは何で、どんな暮らしがしたいのか」を考えてみることが、まずは重要です。実は私も、ものを整理整頓するのが苦手だったのですが、何でも抱え込みがちな自分に気づくことでシンプル思考ができるようになりました。 これは私なりの分析ですが、片付かない人には、大きく2つのタイプがあります。「何から手を付けていいのか分からないタイプ」「実際の自分と客観的な自分にズレがあるタイプ」。前者の場合は、「今日はこのスペースだけ片付けてみよう」というふうに、小さなことから始めてみましょう。自分が無理なく始められるスタートラインを知り、少しずつ範囲を広げるのがコツです。後者の場合は、具体的なズレを把握することが大切。クローゼットに何着も服があるのに「自分は服を持っていない」という人がこのタイプですが、服の枚数を数えるだけで、「持っていないと思っていたけど、実は何十着もの服を持っていた」というズレに気づけます。
片付けのポイントは「決める・分ける」の2つと意外とシンプル。自分のめざす暮らしのために「何を削り、何を残すかを決めて分ける」を実行に移すだけです。 ただし、ご家族がいる場合は、必ず一家で「自分にとって大切なものは何か」について話し合ってくださいね。相手にとっての宝物を自分には関係のない物だと判断し、捨ててしまって大ゲンカ、なんてこともよくあります。 自分が目指す片付けのレベルが高すぎて、家族がついてこれないことも。自分と家族の妥協点をさぐり、家族全員が無理なくできるレベルに合わせるためにも、家族としっかりコミュニケーションをとることをおすすめします。家族が機嫌のよいときを選び、「そういえば...」という軽いトーンで切り出すのが、うまく話し合うコツです。
大切なものがわかったら、整理整頓の「テーマ」を決めます。たとえば「時短」をテーマにするなら、服はたたまずハンガーに掛けるだけの収納に見直す、というように、対策がはっきりするからです。ものを整理してすっきりしたはずなのに、何がどこにあるか見つけにくい収納になっているのは、テーマが決まっておらず、暮らしと収納がフィットしていないせいかもしれません。 家族の誰が片付けても同じように片付くためには、収納のレベルを"標準化"しておくことも大切です。たとえば、クローゼットは扉をはずし、中のものを「見える化」する。これをクローゼット収納の標準にすれば「この服はここにかけておけばいいんだ」と家族全員にわかります。ハンガーに掛けるだけで収納が完了するので、時短にもなります。
冷蔵庫には「だしの素」「生姜チューブ」などのラベルを貼っておけば、ものの住所、つまり片付ける場所がわかります。ラベリングは少し手間ですが、最初に貼っておけば「ここに片付けてね」と何度も言わなくてすむので、家族も自分もストレスがありません。ラベリングしたあとは、できるだけ縦向きで食品を収納。賞味期限が早い物を手前に置くなど「仕組み」を作っておくと分かりやすいと思います。 キッチンや冷蔵庫散らかりやすいのは、在庫管理がきちんとできていないのも原因の一つ。そんなときは、扉にはラベル付きマグネットを貼って中身の在庫を管理すれば、買い置きがあるのにうっかり二重に買ってしまうことを予防できます。
ただし、これらを完璧にこなそうとすると、自分も家族もイヤになってしまうので、「それならできる」と思える簡単なルールにするのがおススメです。わが家の場合は、乾いた下着はたたまず、カゴにポイポイ入れるだけでいい、というルールにしています。手間がかからないので、夫はもちろん、子どもたちもやってくれますよ。
ものを上手に整理するためには、自分の住まいに何がどれだけあるのか把握することが重要。そのための具体的な手法をご紹介します。
ちょっと大仕事になりますが、一度収納の中身を全部出してみましょう。「私ってこんなにものを持ってるんだ、これ以上増やすと大変だな」ということを実感できます。
部屋の様子が収まるようにカメラを構えてパチリ。これによって全体を俯瞰(ふかん)して見ることができます。整理できているようでも、意外と片付いていないことに気付かされるかも。 また、片付けたあとの「きれいになった部屋の様子」を撮っておくのもポイント。きれいになった状態のイメージは家族によって違うので、写真を見せて「これが片付けで目指すべきゴールの姿だよ」ということを共有することで、家族全員が同じゴールに向かって片付けに取り組むことができます。
メモや写真などで、持っているものの数を具体的にデータ化します。過剰に持っているもの、あふれ返って散らかしてしまうものなどが客観的に分かります。 また、日記とともに買ったものの記録をつけておくと、「イヤなことがあった翌日によく買い物をしているんだな」など、衝動買いのパターンが見つかることも。自分の買い物傾向が分かれば、「イライラしているときはお買い物しない!」など、対策をたてることができますよね。
収納の奥の方にものをしまい込んでしまうと、存在を忘れて「ないもの」になってしまいます。普段から見える収納にしておけば、「あれがない」「これがない」と探しまわることもなくなります。 たとえば、左の写真のように、オープン棚に「腕時計」「つめきり」と書いたラベルを貼り、いつもここに置いておくようにすれば、家族みんなでものを共通できます。「つめきりがないと思って買ったら、引き出しの奥の方に眠っていた」という二重買いも防げます。
このほか、私は「なんちゃって引っ越し」をすることで、ものを最小限に抑えています。なんちゃって引っ越しとは、新しい住居に移ることを想定して、家の中のものを全部ダンボールに入れること。そして、使うたびにものを1つずつ段ボールから取り出していくと、日にちが経っても取り出さないものが出てくるように。これは自分の生活にとって必要のないものなので、段ボールごと処分することもあります。 二つ目は「ハウスクリーニング」の利用です。プロの手でクリーニングしてもらうと、「うちって、こんなにきれいだったんだ」と気づきます。このきれいな状態をキープしたい!という気持ちが、片付けをする強い動機にもなります。
そうは言っても、最初からなかなかうまくはいきませんよね。そんなときは、スモールステップの発想で片付けてみてはいかがでしょうか。スモールステップとは、最初から高い目標を掲げるのではなく、小さな目標を達成しながら最終目標に近づいていくこと。今日は机の上だけを片付ける、ものをちょっとよけてみる、ダンボールに入れてみるなど、とにかく行動を起こすことが、自分に合った片付けの第一歩です。
インターネットを上手に活用することで、すっきり生活を送っているやまぐちさん。どんなツールを使っているのか聞いてみました。
★インスタグラムを活用する...新しい服を買ったら、右の写真のように、持っている服とコーディネートしてインスタグラムにアップ。持っている服の記録にもなりますし、あとで服の合わせ方にも悩みません。 "いいね"の数で他の人の好みもわかるので、コーディネートの参考になりますよ。
★ブログを活用する...自分の気持ちを整えるのに役立つのがブログ。気持ちを吐き出すことで感情が整理されていきます。非公開設定にしておけば、グチや本音まで自由に書けてスッキリ。
実家にものがあふれかえっているので、親に片付けてほしい。そんな声をよく耳にします。ご両親に整理整頓の必要性を上手に伝える方法はあるのでしょうか?
「結論として、本人がやる気にならないと難しいです。子育てと同じで、やる気がないときにいくらいっても動いてくれません。そもそもご両親は、家の中が散らかっていると思っているのでしょうか?ご本人がその状態でいいと思っているなら、いったんそれを認めてあげましょう。そして、腰を悪くしたり、つまずいたりといった問題が起こったときに、タイミングよく片付けを提案してみましょう。お孫さんと一緒に写真を撮るときに、部屋全体が写るように『引き』で撮るのも一つの方法。その写真をそれとなく見せれば、あら、うちって散らかっているのね、と気づいてくれるかもしれません」(やまぐちさん)。
リモートワーク、オンラインゲーム、スマートフォンのWi-Fiなど日々の仕事や暮らしで安定して高速な光回線が求められています。
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2015年頃から耳にするようになった「ミニマリスト」。ミニマリストを一言でいうと「ものを整理しながら、人生を整理する人」。大切なもののために、いるものといらないものをきちんと判断して行動できる人のことを言います。 ミニマリストになるための第一歩は、自分のあり方に気づくこと。例えば、たくさんものを買い、整理できないものを次々と捨ててしまうケースがありますよね。このような場合は、自分の感情を満たすために衝動買いすることで、ものがあふれ返っていることが多いのです。
でも、無理に買いたい気持ちを抑えることはありません。買ってみて「やっぱりこれは必要なかった...」と思っても、その失敗は「次に生かす経験」として残ります。買った代金は授業料だと思えば、悔いも残りません。