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公開日:2018.03.26

連載子育てデジタルシフトを考える

vol.01

一日何時間使わせてる? ママとパパのデジタル子育てホンネを聞きました

写真:一日何時間使わせてる? ママとパパのデジタル子育てホンネを聞きました

生まれたときからデジタル機器に囲まれて育つ、今の子どもたち。一方で親からすると、自分が子どもの頃にはなかった、スマホに夢中になる子どもを見るとなんとなく不安。

「何歳から触れさせたらいいのかな?」
「子どもの成長に悪い影響はないのかな?」

悩むパパ・ママは少なくないと思います。

今回、チエネッタ編集部では『子育て中のデジタル機器とインターネットの利用に関するアンケート』を実施。「お子さんのネット利用にどんな不安がありますか?」「デジタル機器を使ってどんな効果を期待しますか?」などなど、子どもたちのデジタル機器やインターネット利用の実態と、親世代が感じている不安と期待の声を聞いてみました。みなさんはどう思われますか? 早速アンケート結果を見ていきましょう。

※インターネット独自調査、子育て中の20〜40代の既婚男女200名(男女各100名)を対象に2018年1月実施

一日何時間OK? どんなアプリを使わせている? 子どものデジタル利用状況

子どもたちはどんなデジタル機器で何をしているのでしょう。また、どのくらいの時間と頻度で、デジタル機器に触れているのでしょうか? アンケートではまず、子どもたちのデジタル機器と、インターネット/アプリの利用状況を聞いてみました。

Q. お子様が利用しているデジタル機器をすべてお選びください。

画像:お子様が利用しているデジタル機器をすべてお選びください。 アンケート結果

上位を占めたのは、子どもにも扱いやすい携帯性の高い機器。スマートフォンやタブレットも、子どもにとっては "おもちゃ"のひとつで、ゲームや遊びが、デジタルの入り口になっているようです。イメージが浮かびます。

Q.お子様にデジタル機器や、ネット/アプリを利用させる際、どのような目的で利用させていますか?

画像:お子様にデジタル機器や、ネット/アプリを利用させる際、どのような目的で利用させていますか? アンケート結果

一番はやはり「子どもが遊びたいと言ってきたとき」(男性66.7%、女性65.8%)。「電車やバスなどの移動中(男性26.2%、女性28.9%)、「家事の邪魔をして欲しくないとき(男性21.4%、女性23.7%)など、何かに集中したい、静かにしていてほしいといった親側の希望を感じさせる回答も見られました。

興味深いことに、結果に男女差がハッキリ出た項目も。「子どもにデジタル機器に慣れさせるため」「知育として利用」では男性が女性を大きく上回り、デジタルに対して男性の方がよりポジティブな見方をしていることが窺えます。

Q. どのような種類のサイト/アプリを利用させていますか?

画像:どのような種類のサイト/アプリを利用させていますか? アンケート結果

圧倒的に多かったのは「動画」。前項でも触れた"スマホ育児"の一環として、動画コンテンツを視聴するケースはよく聞きますよね。が増えたことに比例して、テレビよりも動画を見る機会が増えたことも考えられます。子ども向け番組に子どもYouTuber、子どもたちの間で新たな流行が生まれているのも注目です。

続いて多かったのは「子ども向けポータルサイト」。最近は、玩具メーカーなどを中心に、子ども向けのコンテンツに力を入れるサイトも増えています。「企業が発信している子ども向けポータルなら安心」と、親側への安心感はたしかに納得ですね。

子どもでもハマりやすいデジタルコンテンツ。ついつい熱中すると時間を忘れてしまいますが、続いては気になる利用時間について見ていきましょう。

Q. お子さんのデジタル機器、ネット/アプリの利用時間はどれくらいですか?

画像:お子さんのデジタル機器、ネット/アプリの利用時間はどれくらいですか? アンケート結果

頻度については、男女ともに約6割が「毎日」と回答。一方、時間については、男女ともに約7割が「1時間以内」と回答。

2014年に総務省が発表したデータ(※2)によると、小学校低学年の携帯電話・PHSまたはスマートフォンの占有状況は、21%にも上りました。今回のアンケート回答者のお子様の年齢は、0〜9歳が7割以上でしたが、当たり前の存在になりつつあるからこそ、きちんとルール決めをされているようですね。

デジタル時代への期待と不安。親世代が子どもに望むことは?

これからの世界では、IoT(Internet of Things:モノのインターネット化)やAI(Artificial Intelligence、人工知能)などのテクノロジーが進み、暮らしも仕事もさらにデジタル化していくことが予想されます。

親世代には、子どもにデジタル機器に使わせる不安と同時に、子どもたちがデジタルを駆使して切り拓く未来への期待もあります。親世代が感じている期待と不安について見ていきましょう。

Q.お子様にデジタル機器や、ネット/アプリを利用させるうえで、どんなことを期待しますか?

画像:お子様にデジタル機器や、ネット/アプリを利用させるうえで、どんなことを期待しますか? アンケート結果

デジタル機器やインターネット利用への期待として、最も大きいのは「知識や情報を得る手段として使いこなして欲しい」というもの。

男女ともに「知識を増やしてほしい」(男性57.1%、女性44.7%)、「自分で調べて考える習慣をつけてほしい」(男性45.7%、女性39.5%)、「情報収集能力を身につけて欲しい」(男性45.7%、女性34.2%)の3つが上位に挙がりました。

また、男性は「語彙を増やしてほしい」(38.1%)、「学校や幼稚園だけでは得られない学習を得て欲しい」「デジタル機器を使いこなせるようになってほしい」(ともに35,7%)なども高ポイントに。ここでも、男性側にデジタルを用いた知識・情報の習得への期待の高さが明らかになりました。

Q.お子様にデジタル機器、ネット/アプリを利用させるうえで、どんなことに不安を感じますか?

画像:お子様にデジタル機器、ネット/アプリを利用させるうえで、どんなことに不安を感じますか? アンケート結果

一方、子どもがデジタル機器を使うことへの不安には、身体や健康への悪い影響が上位に。「有害コンテンツ」「SNSいじめ」「トラブルに巻き込まれる」など、ネット上に潜む危険に対する不安を上回りました。

男女ともに一位に選ばれたのは「視力が落ちる」(男性59.5%、女性71.1%)。昨今では、20〜30代でも、近い距離からスマートフォンを見続けたせいで「スマホ老眼」になる人が増えています。子どもの目の健康を心配する気持ちの裏には、親世代の視力低下の実感もありそうです。視力低下にデジタル機器やインターネット利用だけが関係しているわけではありませんが、「デジタル機器は少し離して見る」「一定時間で休憩をとる」などのルールを親子で一緒に守るようにしましょう。

また、女性は「言葉遣いが悪くなる」(23.7%)、「会話が減る」(42.1%)などコミュニケーションに関わることを、男性は「外で遊ばなくなる」(54.8%)と遊び方の変化を心配。「有害コンテンツに触れてしまう」の項目では、男性が10ポイント上回るなど、性への関心を不安視する父のホンネもチラリ。思わぬところで、父親・母親の視点の違いが浮き彫りになりました。

親子で楽しみながら採りいれたい!親たちがデジタルに期待していること

だいぶ浸透してきたとはいえ、次々に新しい技術が生まれる分野です。期待半分、不安半分も当然ですよね。どうせ当たり前になるのなら、親子にとって楽しく、有益であってほしいもの。最後に、どんなテーマに期待しているか、親たちの声を効きました。

Q.お子様とのデジタル機器、ネット/アプリの利用で興味があるテーマはありますか?(複数回答可)

画像:お子様とのデジタル機器、ネット/アプリの利用で興味があるテーマはありますか?(複数回答可) アンケート結果

「お子様とデジタル機器、ネット/アプリの利用で興味あるテーマ」を質問。最も多かったのは「プログラミング学習」「学校や幼稚園授業のデジタル化」などの教育に関するテーマでした。このあたりはそのまま、親たちが子育てのデジタル化に期待していることとイコールかもしれませんね。

理由としては、「小さいときから触れさせるべきだから」(20代女性)、「プログラミングは必要な能力だと思う」(30代女性)、「考えて形にしていく力を身につけてほしい」(30代男性)などが挙げられました。

一方で、「AI」「ロボット」「動画撮影」「YouTuber」など、遊びや流行りの要素も強いテーマも人気がありました。こちらは、「子どもが好きだから」(40代女性)「子どもが動画投稿に興味があるため」(30代男性)など、子どもの希望が背景にあることがわかりました。

子育てのデジタル化について考える連載初回、子育て世代のホンネに迫りましたが、いかがでしたか? ざっくりまとめると、

・デジタル機器やインターネットに、時間を限定しながら毎日何かしら触れさせている
・身体面への不安はありつつも、将来を見据えてのデジタル慣れ、知識・情報収集能力の向上など期待もたくさん
・プログラミング教育や、学校教育のデジタル化には期待大

といったところでしょうか?

未就学期から小学校低学年の子育てでデジタルに触れ始めるこの時期は、「学びにつながる」ことも大切だけど、子どもの自発的な欲求、「遊びの感覚」も尊重すべき――子どもとデジタルの良い関係を考えるうえで、「遊び」と「学び」は重要なキーワードと言えそうですね。

さて次回は、本アンケートの結果を踏まえつつ、子どもとデジタル、メディアの関係を研究されている専門家・石戸奈々子さん(NPO法人CANVAS理事長、フジテレビ「とくダネ!」コメンテーター)にお話を伺います。

(参考資料)
※1 子どものICT利活用能力に係る保護者の意識に関する調査報告書 平成26年7月 総務省情報通信制作研究所
※2 消費動向調査平成29年3月 総務省
※3 「インターネットに接続された世界の新たな家族のカタチ」(New Family Dynamics in a Connected World)2017年1月 マカフィー株式会社
※4 低年齢層の子どものインターネット利用環境実態調査平成29年5月 内閣府

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チエネッタ編集部

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