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公開日:2020.11.05

連載あなたを守るセキュリティー講座

vol.43

他人事じゃない! 個人口座を狙う不正送金の手口

写真:他人事じゃない! 個人口座を狙う不正送金の手口

2019年に再急増した、ネットバンキングの不正送金被害が続いています。最近では、サービスの隙を突いた新たな手口によって、各金融機関が大きな被害を受けたという報道もありました。
今や、ネットバンキングの利用者以外でも不正送金の被害に遭ってしまう実例もあり、細心の注意が必要です。手口と対策方法を知って、リスクを最小限に止められるようにしておきましょう。

増え続ける個人口座の不正送金被害

画像:インターネット・バンキングによる預金等の不正払い戻し件数・金額
インターネット・バンキングによる預金等の不正払い戻し件数・金額(全銀協の調査結果レポートより)
▲トレンドマイクロ社より転載
画像:インターネット・バンキングによる預金等の不正払い戻し件数・金額
インターネット・バンキングによる預金等の不正払い戻し件数・金額(全銀協の調査結果レポートより)
▲トレンドマイクロ社より転載

ネットバンキングによる不正払い戻しは、2015年のピークを境に一旦減少傾向にありましたが、個人を狙った攻撃が2019年度に急増しています。2018年度1年間の被害が306件、7億5,300万円だったのに対し、2019年度は1,756件、18億2,200万円にまで達しています。これはサイバー犯罪者によって2018年ごろから試されていた新しい手口が2019年に確立され、被害が拡大したためだと考えられます。

他人事じゃない! 口座があるだけで被害に遭う可能性も

直近では、オンライン口座サービスに第三者の口座を不正に振替登録し、個人利用者の口座から預貯金が引き出されたと複数の金融機関が公表しています。ニュースなどで耳にされた方も多いのではないでしょうか?
今までは、入手した口座情報に対して有効なパスワードを試していく手口が多く、数回間違えるとロックがかかるなどで対策がなされていました。しかし昨今の手口では、膨大な口座情報の中から数字4桁の組み合わせが合致する口座を探し、無差別にターゲットにされることが増えてきています。ネットバンキングを使っている・いないに関わらず、口座を持っているだけで、だれでも被害者になってしまう可能性があるのです。

被害のリスクを最小限に抑えるには

1.口座の取引履歴をこまめに確認する

通帳などで取引履歴をこまめにチェックし、用心を怠らないようにしましょう。もしも被害に遭ってしまった場合でも、早めに気付くことで被害を最小限に抑えられます。
万が一、不審な取引履歴を見つけた場合は、すぐに利用している金融機関や警察の窓口に相談するようにしましょう。被害者側に過失がないと認められると被害額を補償してくれる場合もありますので、早めの発見・相談が肝心です。

■参考サイト
都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口等一覧 - 警察庁
https://www.npa.go.jp/cyber/soudan.htm

2.セキュリティー製品を活用して情報漏えいの対策をとる

口座情報の漏えいを防ぐことができれば、被害に遭う確率はぐっと抑えられます。まずはセキュリティー製品を活用し、最新の状態を保つようにしておきましょう。
また、銀行や宅配業者を装ったSMSの誘導先から個人情報が搾取されてしまうケースも確認されています。ログインは必ずブックマークに登録した公式サイトやアプリ内から行い、SNSやメール等のURLは信頼できる情報元かしっかり確認し、安易にログインしないようにしましょう。

3.ワンタイムパスワードなど自分自身でも多重対策をとる

今回被害が増大してしまった背景に、Web口座振替を依頼する際に要求される本人確認が簡易であったという点がありました。
セキュリティー製品での情報漏えい対策にプラスして、ワンタイムパスワード(毎回変化する専用の認証番号)など自分しか知り得ない情報を利用した、多重のセキュリティー対策が重要になります。
金融機関によっては、アプリなどからネットバンキング用のログインパスワードを専用で設定できる場合もあるので、有効に活用しましょう。

写真:こまめに取引履歴を確認して、大切な財産を守れるようにしっかり自分で対策をとっていきましょう。

銀行口座はネットバンキング以外にもさまざまなサービスに連携して便利に使えますが、常にリスクと隣り合わせであるのも事実です。こまめに取引履歴を確認して、大切な財産を守れるようにしっかり自分で対策をとっていきましょう。

■参考記事
止まぬネットバンキングの不正送金被害、個人口座の不正利用が顕著に - トレンドマイクロ
https://www.is702.jp/news/3738/

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チエネッタ編集部

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