チエネッタ

presented by NTT西日本

文字サイズ

公開日:2020.12.24
更新日:2023.01.30

連載あなたを守るセキュリティー講座

vol.44

Wi-Fiルーターのセキュリティー対策|必要性・安全性の確認方法を解説

Wi-Fiルーターのセキュリティー対策|必要性・安全性の確認方法を解説

ネット環境が欠かせないものとなっている今、自宅にWi-Fiルーターを設置して無線LAN環境を整備されている方も増えてきました。ただ、Wi-Fiルーターのセキュリティー対策を怠っていると、思わぬ犯罪に巻き込まれる危険があることはご存じですか?

そこで今回は、Wi-Fiルーターにおけるセキュリティー対策の重要性や最低限やっておきたい対策などを解説します。万が一に備えて、パソコンやスマートフォンだけでなくWi-Fiルーターにもしっかり対策をしておきましょう。

\光回線ならNTT西日本/

NTT西日本品質
NTT西日本品質

Wi-Fiルーターにセキュリティー対策が必要な理由

家庭でもWi-Fiが普及し、ホームネットワーク(家庭内LAN)を使用してパソコンやスマートフォンだけでなく、スマート家電をはじめさまざまな機器と接続できるようになりました。

そんなホームネットワークの中心にあるのがWi-Fiルーターです。Wi-Fi接続に対応するあらゆる機器の相互通信を補助し、それらをインターネットに接続してくれる重要な役目を担っています。

つまり、Wi-Fiルーターのセキュリティーが破られてしまうと、そこに接続するすべての機器に通信傍受や不正サイトへの誘導などの危険が及んでしまうのです。また、無防備な状態で使用していると、Wi-Fiのタダ乗りや乗っ取りなどの被害に遭ってしまう危険性もあります。
Wi-Fiルーターのセキュリティーの隙をついたサイバー犯罪も実際に報告されています。

• Wi-Fiルーターの設定を書き換え、正しいURLにも関わらず不正サイトに遷移させ個人情報等を搾取する
• 通信を傍受し、クレジットカードや銀行口座の情報を入手して不正に金銭を手に入れる
• 不正なプログラムに感染させ踏み台にすることで、企業等への攻撃に利用する

このように、パソコンやスマートフォンのセキュリティー対策が万全でも、Wi-Fiルーターが攻撃されてしまうとプライバシー侵害や個人情報漏えい、金銭搾取などの被害に遭ってしまうだけでなく、自分自身が攻撃の加害者にもなり得るため、十分な注意が必要なのです。

そもそもWi-Fiルーターのセキュリティーはどうなっている?

Wi-Fiルーターは、悪意のある第三者からのアクセスを防止するために、主に以下の2点でセキュリティー対策をしています。

• 「ネットワーク名」「パスワード」の組み合わせ
• 暗号化方式「WEP」「WPA」「WPA2」「WPA3」

Wi-Fiルーターの「ネットワーク名」「パスワード」

Wi-Fiの接続設定には、基本的に「ネットワーク名」「パスワード」が必要です。正しい「ネットワーク名」と「パスワード」の組み合わせを知っていないと、アクセスできないようになっています。

一般的に、初期設定のネットワーク名とパスワードはルーターの側面または底面に貼付されたラベルに記載されていますので、Wi-Fiルーターを確認しましょう。メーカーによって表記名が異なるので、下記の表記例を参考にしてください。

ネットワーク名:SSID,ESSID パスワード:暗号化キー(暗号キー),ネットワークキー,WEPキー,KEY(Key)など

Wi-Fiルーターの設定画面にログインする方法や、ネットワーク名とパスワードを確認する方法は機種ごとに異なります。詳しくは取扱説明書やメーカーのサポートページを参照し、ご不明な点があればメーカーサポートへ相談してください。

■関連記事
Q. Wi-Fi(無線LAN)の接続設定に必要な情報は何ですか?

暗号化方式「WEP」「WPA」「WPA2」「WPA3」

Wi-Fiには、数種類の暗号化方式が存在し、それぞれセキュリティーの強さが異なります。無線機器(無線LANルーター)と接続端末(パソコンなど)同士で対応している方式がより高いセキュリティーレベルであればあるほど不正なアクセスを防ぐことができます。主な暗号化方式には次のものがあり、右に行くほど安全性が高いものになります。

暗号化方式「WEP」「WPA」「WPA2」「WPA3」

1. WEP(ウエップ)

初期に登場した暗号化方式です。広く普及しましたが、現在では比較的パスワードの解読が容易になっています。もし、無線機器などが他の暗号化方式に対応している場合は変更することをおすすめします。

2. WPA(ダブリューピーエー)

TKIP(ティーキップ)とよばれる暗号化方式を利用して、WEPよりパスワードを複雑にし、解読されにくくしています。現在、多くの製品が対応しています。

3. WPA2(ダブリューピーエーツー)

AES(エーイーエス)という暗号化方式を使っています。AESはTKIPの脆弱性を見直した高度な暗号化技術でパスワードを設定しており、AESで作成されたパスワードは解読が非常に困難と言われています。お持ちの無線機器や接続端末がWPA2に対応している場合は変更してみてくださいね。

4. WPA3(ダブリューピーエースリー)

WPA3は、 WPA2の後継にあたる新しい方式です。 強固な機密データの暗号化を実現する機能を備えているため、これまでの方式よりも高いセキュリティーが実現されています。

■関連記事
Q. Wi-Fiのセキュリティーが心配

Wi-Fiルーターのセキュリティーの安全性をチェックする方法

「自分が使っているWi-Fiルーターの安全性が知りたい」「感染していないか心配」という場合は、無料の診断ツールを使うことで確認できます。

Wi-Fiルーターの状態を知っておけば、正しい対策ができたり、思わぬネット犯罪に巻き込まれることを未然に防ぐことにつながるので、この機会に確認してみましょう。

これだけはやっておきたい、Wi-Fiルーターのセキュリティー対策

セキュリティー機能のイメージ図

ここからは最低限やっておきたい、Wi-Fiルーターのセキュリティー対策をご紹介します。できそうなものを選んで早速、今からセキュリティーを強くしましょう。

1. ルーターの管理画面に入るためのID・パスワードを変更する

ルーターの管理画面に入るためのIDとパスワードが短かったり、利用者の生年月日など、推測しやすい場合は、変更しましょう。機種によっては、取扱説明書やメーカーの公式サイトに載っていることもあり、そのまま使用していると電波圏内にいる第三者にルーターを乗っ取られてしまう可能性もあります。

セキュリティーを強化するため、必ず推測されにくいものに変更しておきましょう。

変更方法等は、各メーカーの公式サイトを参考にしてください。

2. ルーターのファームウェアを最新の状態に保つ

ファームウェア(※1)を更新せず古いままにしていると、セキュリティーの脆弱性を突いて攻撃対象にされてしまう危険があります。更新プログラムが提供された場合はすぐに適用して最新の状態に保っておくようにしましょう。

機種やメーカーによっては自動更新の設定になっていたり、古いものは更新が打ち切られていたりする場合もあります。更新の方法や設定などはメーカー公式サイトや取扱説明書に載っていることが多いので、よく確認しておくと安心です。
※1ファームウェア...電子機器を制御するために組み込まれているプログラム

3. 接続している機器を把握する

普段からどのような機器を接続しているのか把握していれば、身に覚えのない機器からの接続があった場合、早めに気付くことができます。インターネット上でもホームネットワーク診断ツールやアプリが公開されていたりしますので、身に覚えのない機器が接続されていないか確認してみるのもいいでしょう。

万が一不審な接続が確認できた場合は、Wi-Fiのネットワーク名とパスワードに合わせて管理画面にアクセスするためのID・パスワードも変更し、不明な機器の接続を解除しましょう。

上記以外にも、

• なるべく最新の通信の暗号化方式を使用する
• SSID(ネットワーク名)の名前や設定を変更する
• 来客時にはゲストポート機能を使用する
• ホームネットワーク全体を保護できるセキュリティー製品を利用する

などの対策もあわせて行うと、よりWi-Fiルーターのセキュリティーを強化できます。

安心してインターネットを使うなら「フレッツ光」がおすすめ!

「ルーターやWi-Fiの設定はできるだろうか」
「何かトラブルがあった場合どうすればいいのか不安」

など、ネットの利用で不安や悩みを抱える方も多いでしょう。

「フレッツ光」はセキュリティ対策ツールを1台(1OS)分標準装備※2しており、常に自動でアップデートする※3ため、手間をかけずにコンピューターウイルスや不正アクセスなどに対応できます※4

※2 「フレッツ 光クロス」や一部の「コラボ光(詳しくは[https://flets-w.com/collabo/]をご確認ください。)」では、標準装備の「セキュリティ対策ツール」は含まれません。
※3 定義ファイルやプログラムは、対象の「フレッツ光」接続環境下でダウンロード・更新を行い、常に最新の状態にしていただく必要があります。また、セキュリティー機能を最新の状態にするにはオンラインユーザー登録が必要です。
※4 「セキュリティ対策ツール」はインストールした端末1台(Windows® OS、macOS®搭載パソコン、もしくはAndroid®端末)に対して有効なサービスであり、Wi-Fiルーターに対するセキュリティサービスは提供していません。
* ご利用のパソコンまたはAndroid端末環境(OS等)やソフト等との相性により本機能が正常に動作しない場合があります。詳しくは[https://f-security.jp/v6/support/faq/faq_howto_require.html]をご覧ください。
* 本機能はセキュリティーに対する全ての脅威への対応を保証するものではありません。
* 詳しくは[https://f-security.jp/v6/support/index.html]をご確認ください。


また、「フレッツ光」は不安やお悩みをお持ちの方にも安心してご利用いただけるようにサポートいたします。

「フレッツ光」では開通工事のあとに有料オプションでインターネットの設定、Wi-Fiの設定など、すぐにご利用いただけるように担当者がお手伝いします※5またご利用中に何か困ったことがあれば、電話やメールでNTT西日本担当者が丁寧に対応するので安心してネットを楽しめます。
※5 本サービスのご提供は、フレッツアクセスサービスの派遣を伴う回線工事と同時の1回限りです。

光回線をご検討中の方は、快適なネット生活のために、ぜひ「フレッツ光」をご利用ください。

◆まとめ

スマート家電やスマートホームなど、Wi-Fiのおかげでわたしたちの暮らしの利便性はどんどん上がっています。しかし便利になればなるほど、セキュリティーに関するリスクが高まってしまうのも事実です。インターネットが生活の一部となっている今だからこそ、手薄になりがちなWi-Fiルーターのセキュリティーを一度見直してみてはいかがでしょうか?

※この記事は2023年1月現在の情報です。

「インターネット回線」を見直してみませんか? 「インターネット回線」を見直してみませんか?

リモートワーク、オンラインゲーム、スマートフォンのWi-Fiなど日々の仕事や暮らしで安定して高速な光回線が求められています。
光回線を選ぶなら、「NTT西日本品質」という選択を。

審査22-956-1

チエネッタ編集部

チエネッタ編集部

インターネットを楽しく・便利に使うための情報を発信しています。Wi-Fiを使った節約術や、パソコンの便利な操作方法など、暮らしに役立つ「チエ」と、会話を盛り上げる「ネタ」をお届けします。
運営会社:NTT西日本

審査22-690-1

こちらもおすすめ

あなたのお気に入りリスト

あなたが最近読んだ記事

審査22-951-1