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公開日:2018.01.19

連載わが家のITトレンド事情

vol.01

お母さん、AIって何か知ってる?

イラスト:わが家のITトレンド事情 AI編 お母さん、AIって何か知ってる?
テレビ

(テレビ)「話題のスマートスピーカーがついに日本でも発売され......」

息子

あー、スマートスピーカー欲しいなあ。

母

なんだか最近その言葉をよく聞くけど、なあにそれ? 新しいゲーム機?

息子

ちがうよ、AIがいろんなことを答えてくれるスピーカーだよ。

母

エーアイ?ってたしか人工知能のことよね?

そもそもAIってなんなの?

息子

まず、スマートスピーカーというのはその名の通り『スピーカー』なんだよ。スマホやパソコンから流す音楽を、もっと大きな音や良い音質で聞きたいときに使ったりするのがスピーカー。ここまではわかるよね?

母

わかるけど、それならただのスピーカーじゃない。何が違うの?

息子

最大の違いは『AI』、つまり人工知能を持っていることなんだ。AIっていうのは、一言で言えば、『人工的に作られた人間のような知能』。この機能を使えば、話しかけると返事をしてくれたり、部屋の電気をつけてくれたり、人間みたいなことができるようになるんだよ。

母

へぇ〜。なんだかすごそうだけど、よくわからないわね。そもそも、コンピュータって人間よりずっと賢いのになんで人間に似せる必要があるの?

息子

実はそこが肝心なんだ。お母さんが言うように今までのコンピュータはとにかく早く、正確に計算・処理するための便利なものだったけど、人が教えたことだけをやっていたんだよね。それに対してAIのすごいところは人間みたいに『学習』ができる!!

母

学習できるAIがあると、どういうことができるようになるの?

息子

学習するということは、経験を通して自分で成長するということだから、人がいちいち教えなくても勝手に賢くなって、それまでできなかった複雑な仕事も処理できるようになるよね。そして学習を重ねると予測もできるようになるから、例えば天気予報などの精度も上がるといわれているよ。

母

学習して成長するなんて本当に人間みたい。どういう仕組みになっているのかしら?

息子

うん、これにはある秘密があるんだ。

「機械学習」と「ディープラーニング」ってなに?

イラスト:「機械学習」と「ディープラーニング」ってなに?
息子

AIが学習する賢い人口知能だってことが分かったと思うんだけど、次はそのAIのもとになっている重要な機能『機械学習』と『ディープラーニング』について説明するね。

母

なんだか難しそうだけどついていけるかしら...。

息子

大丈夫! AIがどうやって人間みたいに学習しているかの仕組みを理解すれば簡単だよ。たとえば、僕が写っている写真を大量に読み込ませたとするよね。すると、AIは僕の身長から顔、着ている服の色まで色んな情報を学習するんだ。その中で、僕のことを「顔」で判断して見つけてほしいとお願いすると、友達と写っている写真でも、僕を見つけてくれるんだ。

母

見た目の特徴を学習したってことね。

息子

そういうこと! これを『機械学習』といって、決められた条件で物事を理解して判断する機能のことなんだ。

母

へぇ〜、賢いわねぇ。

息子

だけど、僕とお母さんが並んでいる写真を同じやり方でAIに読み込ませると、うまくいかないことがあるんだ。なんでだと思う?

母

息子

僕とお母さんの顔、そっくりだからね...。

母

あ、顔で判断できなくなっちゃうのね!

息子

そうそう。こんな感じで今までは便利だけど応用が利かない場面があったんだけど、これからのAIには人間に与えられた条件から判別するだけではなく、取り入れたデータの中から『どこに注目すればいいのかな?』と自分で考える機能も持ち合わせているんだ。これを『ディープラーニング』と呼ぶよ。

母

自分で学習して正しく判断するなんて、人間でもなかなかできないことよね...。

AIが得意なこと・苦手なこと

イラスト:AIが得意なこと・苦手なこと ふとくいなこと:「0から何かを生み出す」「ひらめき」とくいなこと:「おぼえること」「決定する」
母

AIってなんだか完璧すぎて怖いわ。

息子

でもAIにだって得意なことと苦手なことがあるんだよ。まず得意なことだけど、お母さん1週間前の夕飯は何を作ったか覚えてる?

母

ええ? 何だったかしら......。オムライス?

息子

ブー。正解は僕の嫌いなピーマンの肉詰めだよ。こんな感じで、AIは教えてもらったことをたくさん覚えることができるんだ。人間みたいにうっかり忘れちゃうこともないからどんどん賢くなるね。

母

記憶するのが得意ってことね。

息子

そしてその覚えたデータをもとにして、状況に合わせた判断をして、間違いなく実行するのも得意だよ。人間だとどうしてもミスが起きてしまうようなことでも、AIなら過去のデータから正しいと思われる答えをあっという間に出してくれるんだ。

息子

逆に苦手なことは、『0から作ること』なんだ。今までのは過去のたくさんのデータからヒントをもらうことでAIは学習していったわけだけど、さすがに前例のないことを考えたり作ってもらうことは難しいってことだよ。

母

いわゆる直感とか、センスとかいう部分よね。人間以上にできることもあれば、人間にしかできないこともあるのね。

息子

お母さんに色々なレシピを教えることはできるけど、おいしくできるかはお母さん次第ってこと。今日はピーマンいれないでね。

AIはどんなところで使われているの?

母

AIによって将来便利なサービスがいっぱい出てきそうなのはわかったけど、現時点でAIってどれくらい普及してるのかしら?

息子

車の運転中にぶつかりそうになったら『ピピピッ』って教えてくれる事故防止のためのAIとか、人と会話するAIはよく知られているけど、実はそれ以外にもたくさんのAIが活躍しているんだよ。

息子

たとえば人がたくさん必要で、たくさんの知識が求められる仕事でAIは活躍しているよ。コールセンターのオペレーターのお姉さんは毎日いろんな人から電話がかかってくるけれど、お客さんの悩みごとに必要な書類を探して、どうすればいいか考えて、1つ1つ丁寧に対応するのは大変だよね。

母

クレームとかもあるだろうし、あれは大変なお仕事よね...。

息子

でもAIがあれば、お客さんの悩みを聞いて何が必要か判断したAIが、オペレーターさんの前にある画面ですばやく答えを教えてくれるから、オペレーターさんも助かるよね。

母

なるほど、それならオペレーターはお客さんとの会話に専念することができるから助かるわね。

息子

そして、お家で親しまれてきた家電なんかもAI化して便利になっているよね。お掃除するロボット、好みの番組を教えてくれるテレビ、音声で道案内してくれるスマホ...。僕の好きなゲームの敵も強くなっちゃうのかなぁ。

母

どんどん便利になるのはいいけど、お母さん取り残されないか心配だわ。

息子

大丈夫。家庭用AIは誰でも便利に使えるように作られているから安心して。いま話題のスマートスピーカーも、家族に頼むみたいに会話上でお願いすれば、音楽をかけたり、天気を教えてくれたりするんだよ。他にも、質問するだけでインターネット上の情報を検索することもできるし、計算だってしてくれる。スマートスピーカーはいろんな可能性を秘めているから、家庭用AIの先駆けとなるかもしれないね。

パパ

ただいま〜

母

あ、お父さん帰ってきた。

息子

おかえりなさい!

パパ

ほら、話題のスマートスピーカー買ってきちゃった。

母&息子

えーっ! なんてタイミング!

パパ

ん? どうかした?

つづく

「インターネット回線」を見直してみませんか? 「インターネット回線」を見直してみませんか?

リモートワーク、オンラインゲーム、スマートフォンのWi-Fiなど日々の仕事や暮らしで安定して高速な光回線が求められています。
光回線を選ぶなら、「NTT西日本品質」という選択を。

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チエネッタ編集部

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