リモートワーク、オンラインゲーム、スマートフォンのWi-Fiなど日々の仕事や暮らしで安定して高速な光回線が求められています。
光回線を選ぶなら、「NTT西日本品質」という選択を。
審査22-956-1
公開日:2023.11.29
オンラインゲームで遊んでいる最中、高速な回線のはずなのに動きが遅くなったり、動作が止まってしまったりしてイライラした経験はありませんか?その原因はもしかしたら「Ping値」にあるかもしれません。
Ping値とは通信の応答速度を示したもので、この数値が高いと「ラグ」が発生しやすくなります。
今回はITライターの海老原さんに、Ping値の基本情報からPing値がオンラインゲームに与える影響まで、詳しく教えていただきます。※
※チエネッタ編集部から海老原さんに依頼をし、頂いたコメントをもとに編集し掲載しています。
この方に聞きました!
ITライター 海老原 昭さん
大学在学中よりパソコン総合誌、Windowsプログラミング誌、Mac専門誌の記者/編集者として活動し、その後輸入自動車やカーナビ等のマニュアル翻訳/制作などを経て、フリーランスとして現在に至る。キャリアは25年目に突入。専門はアップル製品だが、WindowsもAndroidも周辺機器もソフトも等しく愛する何でも屋。
「Ping値」とは、ネットワークの通信の応答速度を表す数値で、「Ping」は「ピン」または「ピング」と読みます。
オンラインゲームをプレイする際は、Ping値が低くなるほど通信の応答速度が速くなり、「ラグ」が発生しにくくなります。
通常、「通信速度が速い」というと、光回線や10G回線で使われる「Gbps」という単位の数字が思い浮かぶでしょう。「bps」(bits per second)は1秒間にどれだけのデータを流すことができるかを表す単位で、例えば1Gbpsの光回線は、1秒間に1Gビット(=約128MB)のデータを流すことができるわけです。この数字が大きければ大きいほど「速い」回線だといえます。
これに対し、Pingではネットワーク上の特定の機器を指定し、リクエストを送ります。リクエストを送られた機器は送ってきた相手に返信します。このとき、送ってから戻ってくるまでにかかった時間がPing値となります。通常、数回繰り返してリクエストを送り、最大値と最小値、平均値を出します。数値はミリ秒(ms)で表され、低ければ低いほど素早く反応があった=「速い」ということができます。
リアルタイム性を重視する対戦型のゲームの場合、一度にやりとりされるデータの量はさほど大きくないため、ある程度の数値を確保できていれば回線速度はさほど重要ではありません。一方で、Ping値は低ければ低いほど、反応が返ってくるまでに時間が短くなるため、「ラグ」が発生しにくくなり、ゲームをより快適に楽しむことができます。
使用しているネットワークのPing値はどの程度なのかは気になるところ。ここでは、実際に確認する方法を紹介します。
①サイト・アプリで調べる
最も簡単な方法は、Ping値を測定できるウェブサイトやアプリで調べるやり方です。ワンクリックで検索できることが多く、誰でも気軽に確認できるのが特徴。無料で利用できるサービスがほとんどなので、ぜひ一度試してみてください。
②Windows/macOSのPingコマンドで調べる
Windowsユーザーであれば「コマンドプロンプト」を、Macユーザーなら「ターミナル」を使って調べることも可能。
Windowsの場合、「スタート」メニューから「Windows システム ツール」を選択し、「コマンドプロンプト」を開きます。新しく立ち上がったタブ上に「ping [反応を確認したい機器のIPアドレスまたはURL]」を入力すると、最大値と最小値、平均値が表示されます。
macOSでは、Finder の「移動」メニューから「ユーティリティ」を選択し、「ターミナル」を起動します。あとはプロンプトを入力すれば調べることが可能ですが、macOSではWindowsと異なり、反応を確認する回数を指定する必要があります。そのため、入力するプロンプトは「ping -c [繰り返す回数] [対象となるIPアドレスまたはURL]」となります。
※OSのバージョンによって調べ方が異なる場合があります。
なお、Ping値の見方ですが、最大値(max)と最小値(min)はネットワークの状況によって大きく変化することがあるため、あまり一喜一憂する必要はありません。重要なのは「平均値(avg)」です。
ネットワークゲームでは通信速度(bps)に加えて反応速度である「Ping値」が重要と前述しましたが、具体的にPing値はどれくらいあればいいのでしょうか。
前述したように、Ping値は最小値よりも平均値が重要です。基本的に平均値が10ms以下であれば、ほぼラグを感じることはなく、何の問題もありません。プロゲーマーであれば、10ms以下が理想ともいわれています。
10〜15ms程度であれば、ごくまれにラグが生じる程度でほとんど快適にプレイできます。スピードが重要になるFPS※などをプレイする際は、15ms以下を目安にするとよいでしょう。
※FPS=ファーストパーソンシューティングの略称。主人公視点でプレイできるシューティングゲームのことを指します。
15〜30ms程度であれば、まれにラグを感じる場合があるかもしれません。大きな支障はありませんが、ロールバックしたり、シューティングゲームで狙いを定めた敵が瞬間移動したりする可能性があります。
Ping値の平均値が50msを超えるような場合は、かなり体感できるレベルでラグが発生する恐れがあります。最悪の場合は、通信速度に影響が及ぶ可能性も。そうなると回線が不安定になって通信が切断され、ゲームがプレイできなくなることも考えられます。
Ping値が高くなるとラグが発生し、ゲームにも支障が出やすくなります。
たとえば、格闘ゲームでは、技を出して次の動きができるまでの間にわずかな硬直時間が発生しますが、上級者はその時間を利用して次の技を仕込みます。ところが、Ping値が高くなってラグが発生すると、技を入力するタイミングが遅れてしまい、かなり致命的なわけです。
また、相手が止まったり、突然ワープしたりしているように見えることも。FPSでは相手のわずかな動きも見逃さないために、高性能なディスプレイを使うプレイヤーも少なくありません。一瞬の間も逃がしたくないプレイヤーにとっては、わずかなラグも勝敗を決する原因となってしまいかねないのです。
オンラインゲームを快適にプレイするためには、PC自体のパワーアップもさることながら、ネットワーク環境を見直すことが重要です。具体的にどのような手段を取ればいいのか、解説していきましょう。
安定したゲームプレイにはPing値も重要ですが、大もととなる回線速度が速ければ、動画配信やファイルのダウンロードなどを複数の機器で行っていても、ゲームを快適に楽しめます。
現在は光回線で1Gbps以上のところも増えてきましたが、本気のゲームプレイを目指すなら、さらに1ランク上の10Gbpsの光回線を導入してしまいましょう。
現在はほとんどのPCやゲーム機にWi-Fiが搭載されており、家中どこからでもネットワークが利用できて便利ですが、Wi-Fiは電波を使用するため、ほかの家庭のWi-Fiや、電子レンジなど電波を使用する家電製品といった周囲の環境の影響を受けやすく不安定になることがあります。
可能であれば遅延が低く、周囲の干渉を受けにくい有線接続を使用しましょう。
どうしてもWi-Fiしか使えない場合は、ルーターの変更も検討してみましょう。古いWi-Fiルーターはインターネットと家庭内LANの中継ぎをするための性能が低く、遅延の原因となりかねません。
最近は、ゲームを快適に遊ぶための機能を搭載した「ゲーミングWi-Fiルーター」も登場していますので、こうしたルーターに置き換えるのもおすすめです。
自宅側の環境を改善してもPing値が改善しない場合は、インターネットプロバイダーに問題がある可能性があります。
古くから使われてきた「IPv4(接続方式:PPPoE)」にしか対応していないプロバイダーの場合、接続に使用する機器(網終端装置)にアクセスが集中してしまうと、通信速度が大幅に遅くなってしまうという弱点があります。
一方で、近年使用が広がっている「IPv6(接続方式:IPoE)」が使用できるプロバイダーでは、網終端装置を使わず速度低下が起きにくくなるため、「IPv4」を使用している方は「IPv6」対応のプロバイダーに変更してみるのも一つの手です。
海老原さん、ありがとうございました。近年、FPSや対戦格闘などインターネットで大勢と遊べる対戦ゲームは大きな人気を博しています。一方でネットワーク環境が整っていないとラグが発生したり、場合によっては通信が途切れたりする可能性も。快適にゲームをプレイしたいという人は、ぜひ低Ping値のネットワークを提供してくれる回線サービスを利用しましょう。
特にこれからのネットワーク利用を考えた場合、10Gbpsの高速回線を使ったサービスが有利です。低遅延・高速で快適な回線で、対戦相手に差を付けましょう。
本格的なオンラインゲームもスムーズにプレイできる10Gbps回線のサービス。通信事業者各社がさまざまなプランを出しています。
NTT西日本からもフレッツ光史上、最速スペックの通信速度が最大概ね10Gbps※1の「フレッツ 光クロス」が提供されているほか、NTT西日本から光回線を借り受けて提供している光コラボレーション事業者の「コラボ光」からも最大概ね10Gbpsスペックのサービスが多く提供されています。※2
※1 最大概ね10Gbpsとは、技術規格上の最大値であり実効速度を示すものではありません。実効速度の最大値は、技術規格上の最大値より十数%程度低下します。インターネット利用時の速度は、パソコンやルーターの処理能力といった利用環境や、回線の混雑状況や利用時間帯等によっては数Mbpsになる場合があります。ご利用環境とは、パソコンやルーター等の接続機器の機能・処理能力、電波の影響等のことです。ご利用状況とは、回線の混雑状況やご利用時間帯等のことです。
※2 インターネットのご利用には、プロバイダーとの契約・料金が必要です。
「フレッツ 光クロス」なら、安心のNTT西日本品質がおすすめです。IPv6(IPoE)接続を採用し、低Ping値を実現しています。快適なプレイを楽しむためにも、下記よりぜひご確認ください。
※この記事は2023年10月12日現在の情報です。
リモートワーク、オンラインゲーム、スマートフォンのWi-Fiなど日々の仕事や暮らしで安定して高速な光回線が求められています。
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