リモートワーク、オンラインゲーム、スマートフォンのWi-Fiなど日々の仕事や暮らしで安定して高速な光回線が求められています。
光回線を選ぶなら、「NTT西日本品質」という選択を。
審査22-956-1
公開日:2018.08.08
連載好きを叶えた人たち
vol.07
約3年前までごくふつうの派遣事務OLだった、プチプラのあやさん。幼いころから好きだったプチプラ(=プチプライス・低価格)なコーディネートをSNSで発信し始めたところ人気を集め、現在はそれが仕事になっています。プチプラのあやさんのこれまでの軌跡と、SNSとの向き合い方、"好きなこと"を見極めるヒントをお聞きしました。
PROFILE
プチプラのあや
2015年に投稿を始めたファッションコーディネートアプリ「WEAR」をきっかけに、ブログ、Instagram、YouTubeなどSNSのフォロワー合計数が約100万人に達する。2018年には自らディレクションするブランド「INKWELL」もスタート。著書に『プチプラ服でも「おしゃれ!」と言われる人には秘密がある』(扶桑社)など。
つい1年半ほど前まで、事務職OLとして働いていました。高校を卒業して仕事を探したんですが、まず、体力があまりないので立ち仕事は無理(苦笑)! おしゃれは小さいころから好きでしたが、アパレル店員になるといった選択肢はありませんでした。また、高卒で仕事の経験がないと正社員の就職口はあまりなかったので、派遣社員として事務の仕事を始めることに。いわば消去法で選んだ仕事でしたが、事務の仕事は好きでした。建設会社の現場事務所で働き、忙しい時期は終電近くまで働くこともありましたし、現場の方々と飲みに行く生活も楽しかったです。
「プチプラ服でおしゃれするのが好き」という軸はブレないものの、実はわりと飽きっぽい性格(笑)。WEARISTAになったころから、それまでのスキルを生かしながら何か新しいステップに進みたいと考えて、ブログやInstagram、YouTubeの配信を始めました。
投稿内容は、SNSそれぞれの特性や読者層を意識して変えています。WEARやYouTubeには大学生など若い人向けのコーディネートをアップ。それに対して、アメブロの読者は少し年齢層が高め、かつ激安アイテムの記事に反響が大きいので、「しまむら」のアイテムを使った大人っぽいコーディネートを投稿しています。Instagramは幅広い年代の方から反応があるので、カジュアルなコーディネートから大人っぽいファッションまで、さまざまなコーディネートを掲載しています。
ちなみに、Instagramはフォロワーが増える投稿頻度もちょっと特殊で、毎日ではなく、2日に1回がベスト。もちろん少なくてもダメで、忙しくて投稿が3日に1回になったらフォロワーがガクッと減ってしまった、なんてこともありました。また、"インスタ映え"するきれいな写真をアップしてしまいがちなのですが、意外と、情報量が多くてわかりやすい投稿のほうが人気があります。最近では1週間分のコーディネート写真を1枚の画像に組み合わせ、「GUの着回しコーディネート」などと文字を入れた投稿が好評でした。
もともとブロガーとして独立したいと考えていたわけではありませんでしたが、インターネットの仕事は順調に軌道に乗って、事務職の収入を超えるようになっていきました。また、1冊目の著書の製作が始まったころには、平日にも撮影しなければいけない日なども出てきてしまって大忙し。結局、上司の「ダメになったらいつでも戻ってきていいよ」という言葉に背中を押されて、1年半ほど前に派遣の仕事は辞めました。それでもキャパオーバーで、実はその半年後には看護師だった夫も退職。主に撮影や動画の編集を担当してもらい、今は夫婦で一緒に仕事をしています。
今年になってから、自分のブランドを立ち上げたり、スマートフォンの地上波CMに出演したり、会社を立ち上げたり、さらに活動の幅が広がりました。さまざまなお仕事に声をかけていただくことも多いんですが、本当に好きなこと、興味のあることしかしないことに決めています。たとえ報酬がよくても、「プチプラのあや」として信用が得られないような仕事は受けません。
事務の仕事も楽しかったですが、やっぱり今のほうがやりがいは大きいですね。特にフォロワーの方から「コレ、私も買いに行きます!」「買ってみたらすごくよかったです」などと反応をいただくのがすごくうれしい! 一方で、「いいね!」が少なくても、「私のセンスが否定された」などといちいち思わないよう、客観的にとらえることも大切にしています。「この記事が人気で、この記事がイマイチだったのはなぜだろう?」と分析して、ゲーム感覚で戦略を立てていくと、結果も出るし必要以上に落ち込むこともありません。おかげさまで今は、寝るとき以外は常に仕事をしているような状態ですが、趣味が仕事になったので...、おいしいお肉とお酒があれば頑張れます(笑)。
最近は、今年6月に始まったInstagramの動画サービス「IGTV」にも注目しています。YouTubeより気軽に見られて視聴者層が幅広いのが特徴。今後はIGTV用にサクッと見られる動画なども作成していきたいですね。
インターネットでの仕事に絞ってから1年半、フォロワーの総計は100万人を超えました。でも、ずっと同じことをやっていたら私も見る側も飽きてしまうので、これまでの実績を生かして、今後は発信する側から、SNSの使い方を教える側にシフトしていきたいと考えています。先日、少人数限定でSNSでお金を生み出すノウハウを教えるオンラインサロンをスタートさせました。もともとおせっかいなところがあって、人の面倒を見るのが好きなんです(笑)。
私だって昔は、ただ「プチプラなものが好き」だっただけで、それが仕事になるなんて考えてもいませんでした。でも、SNSで発信し続けることで、起業するまでに至りました。だから、もし「これだけはほかの人に負けない!」「これが大好き」ということがあれば、手芸でも料理でも、「こんなこと、お金にならないよ」などと思わず発信してみてほしいな、と思います。もしかしたらそれがお小遣い稼ぎになるかもしれないし、少なくとも世界が広がって人生は豊かになります。
「自分が何を好きなのかわからない」と思うのなら、周りの人に「私のすごいところって何?」って聞いてみたらいいんじゃないでしょうか。自分で気づいていないだけで、人より優れているところは必ずあります。または、自分がだれかに対して"嫉妬"したときは、"自分が本当になりたい姿"を見極めるチャンスだと思います。嫉妬するということは、相手がもっている何かが自分には足りないと感じている証拠ですから。「好き」なことで生きていけるって、楽しいですよ!
モデルやタレント、俳優から、おしゃれ好きな一般ユーザーまで、世界中からコーディネート写真が投稿され、最新のファッションがチェックできるアプリ。よく検索される「急上昇ワード」からトレンドがわかったり、着用しているアイテムをZOZOTOWNやブランド公式サイトから購入することもできる。プチプラのあやさんが認定されているWEAR公認の人気ユーザー「WEARISTA」は、著名人も含め現在650人。不定期で新規募集されている。
全身プチプラでも、ベージュ×ブラックでコーディネートすると、大人っぽく高見えする。黒のスリーブレスTシャツにベージュのベイカーテーパードパンツを合わせたコーディネート(写真左)は、ハイウエストで履けるパンツが脚長効果大! トップスの前だけインすることで、ウエストもスッキリ細く見える。ショートパンツスタイル(右)は、トップスとボトムをベージュのワントーンで大人っぽくまとめ、黒い小物で引き締めたコーディネート。子供っぽい印象になりがちなショートパンツは、リネン素材をセレクトすることで大人カジュアルに!
リモートワーク、オンラインゲーム、スマートフォンのWi-Fiなど日々の仕事や暮らしで安定して高速な光回線が求められています。
光回線を選ぶなら、「NTT西日本品質」という選択を。
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日々のコーディネート写真を投稿するアプリ「WEAR」を始めたのは、2015年10月末のこと。ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」が運営するWEARで、公式ファッショニスタ「WEARISTA(ウェアリスタ)」として認定されると、ZOZOTOWNで使えるポイントが毎月10万円分もらえる仕組みに惹かれてのことでした。当時、私の月収は20万円以下。倹約家の母の影響もあり高い服には興味がなかったものの、おしゃれはしたい! そんな私にとって、洋服代10万円分はとても魅力的だったんです。
そこで、WEARISTAになることを目標に、トライ&エラーを始めました。私はもともとセンスがあったわけではないので、まずは人気を集めている人をフォローして、人気のコーディネートをチェック。PCに専用フォルダを作っていろいろな人のコーディネートを保存し、なぜ人気なのか研究しました。それらを真似することから始めて、徐々に自分なりのアレンジを加えていったんです。また、自分のコーディネートがプチプラだとひと目でわかってもらえるよう、最初は「あや」としていた名前を「プチプラのあや」に変更。WEAR内のランキング上位をキープできるよう毎日コーディネートを更新し、1年足らずで念願のWEARISTAになることができました。