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公開日:2019.07.09
更新日:2023.02.28

【初心者向け】IPv6の仕組みとメリット・デメリット、IPv4との違い

【初心者向け】IPv6の仕組みとメリット・デメリット、IPv4との違い

パソコンやスマホでのインターネット利用が当たり前の現代。しかし、時間帯によって通信速度が遅くなったり、動画がカクカクして見られなくなったりした経験はありませんか?そんなインターネット接続の速度改善が期待できる接続方法がIPv6(IPoE)です。

「IPv6ってなに?」
「そもそもIPとは?今までのインターネットの接続方式と何が違うの?」

など、IPv6について疑問をお持ちの方が多いでしょう。そんな方に向けて、今回はIPv6の基本的な仕組みやメリット・デメリット、導入に必要な環境についてご紹介します。

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IPv6とはデータの通信方法を定めたルールのこと

IPv6とは、「Internet Protocol Version 6」の略で、IPv4に次ぐインターネットプロトコル( Internet Protocol )の規格です。インターネットプロトコル (IP:アイピー)とは、インターネットでコンピューターが情報の送受信をする際に用いるルールを指します。

何気なく見ているwebサイトや動画ですが、画面の裏では膨大な数の情報が飛び交っているため、それらを管理するためのルールが定められているのです。

インターネットに接続している機器(パソコンやスマホなど)には、通常「IPアドレス」と呼ばれる識別番号が割り当てられます。IPアドレスを一言でいうとネット上の住所のようなものです。

IPv6とIPv4は「使用できるIPアドレスの数」が違う

IPv6とIPv4の大きな違いは、「使用できるIPアドレスの数」です。これまでは「IPv4(アイピーブイヨン)」と呼ばれるプロトコルでIPアドレスを管理していました。しかし、インターネットの急速な普及により、IPアドレスの数が不足してしまったため、新しいプロトコル「IPv6(アイピーブイロク)」が誕生しました。

IPv6は約340澗(かん)個のアドレスを持っています(澗は10の36乗)。一方IPv4のアドレス数は約43億個です。

IPv4とIPv6の違い

このようにIPv4とIPv6には、文字通り桁違いの差があります。郵便番号が「5桁」から「7桁」に変わったことと同じと考えれば、イメージしやすいのではないでしょうか。

このIPv6を使うことでインターネットの混雑を回避して、速度改善が期待できるといわれています。

IPv6の接続方式|PPPoEとIPoEの違い

IPv6になりIPアドレス(ネット上の住所)が増えただけで、なぜ速度改善が期待できるといわれているのでしょうか?それは、接続の方式の違いにあります。

「PPPoE(PPP over Ethernet)」では「ネットワーク終端装置」がデータの受け取り手を確認し、ユーザーIDとパスワードを照合して「プロバイダー」からインターネットに接続する接続方式です。IPv4では、PPPoEでインターネットに接続しています。

例えるなら、高速道路でお金を払うためにいったん停車するイメージです。

PPPoE(PPP over Ethernet)とは

一方、「IPoE(IP over Ethernet)」では、「ネットワーク終端装置」がデータの受け取り手を確認せず、直接「プロバイダー」にアクセスしてインターネットに接続できる仕組みになっています。さきほどの高速道路の例でいうと、ETCを使って停車することなくスムーズに高速道路を利用するイメージです。

IPoE(IP over Ethernet)とは

IPv4で利用されているPPPoE方式は必ず「ネットワーク終端装置」を経由する仕組みになっており、夜間など、利用者が多くなった場合は、「ネットワーク終端装置」の通信容量の限界をむかえインターネットの速度が低下することがあります。

その点、IPv6は従来のPPPoEに加えて、別の接続方式であるIPoEによる通信が可能なので、利用者の少ないIPv6の接続口を通過することで混雑を避けられ、速度改善が期待できるのです。

IPv6は空いている接続口を利用するため通信速度が速いと感じます。

IPv6のメリットとデメリット

前章でも説明したように「IPv6(IPoE)」を利用することで、従来の「IPv4(PPPoE)」のような混雑を回避できるため、より快適にインターネットが楽しめます。また、通信の盗聴や改ざんを防ぐのに役立つ「IPSec(アイピーセック)」という技術が組み込まれているため、セキュリティーの改善につながるなどのメリットがあります。

・ IPv6(IPoE)接続すれば、通信速度の改善が期待できる
・ セキュリティーが強化される

一方で、次のようなデメリットもあります。
・ 対応機器が必要
・ IPv4のサイトが閲覧できない場合がある

IPv6を利用するには、IPv6に対応したルーターを準備する必要があります。また、利用するWebサイトがIPv6に対応していなければ閲覧できない場合があります。

IPv6に対応している代表的なサイト

IPv4のサイトを閲覧できないデメリットを解決するのが「IPv4 over IPv6」という接続方法です。IPv6環境で通信をしながらもIPv4アドレスでの通信も可能にする技術で、これを利用することにより、IPv6に対応していないWebサイトも見られますし、回線の渋滞を避けられるため、通信速度の改善も期待できます。

IPv6にする方法

IPv6を利用するためには、回線・プロバイダーそれぞれにIPv6の申し込みと準備が必要です。プロバイダーへの申し込みは、IPv6(IPoE)に対応しているプランを選びましょう。注意点は、プロバイダーがIPv6接続オプションを提供していて、さらに「IPoE対応」であること。

IPv6対応であっても、接続方式がPPPoEのみのプロバイダーであれば、速度改善の期待はできないので注意しましょう。また、IPv6対応の通信機器(モデムやルーター)の準備も必要です。

NTT西日本では、「フレッツ 光ネクスト※1」「フレッツ 光クロス」をお申し込みいただいた方には、月額利用料が無料※2で「フレッツ・v6オプション」相当の機能があらかじめ利用できる状態で提供しています。

インターネットが遅く、速度改善の方法をお探しの方、事業者の乗り換えを考えている方は、月額利用料が無料で IPv6(IPoE)が利用できる「フレッツ光」の利用を検討してみてはいかがでしょうか※3※4

また、IPv6に対応するホームゲートウェイを利用している場合は、別途対応するルーターの準備は不要であるなど、環境によって導入準備が異なるため、詳しくは「フレッツ・v6オプション」のページをご確認ください※5
※1「フレッツ 光ネクスト ファミリー・スーパーハイスピードタイプ 隼」「フレッツ 光ネクスト マンション・スーパーハイスピードタイプ 隼」が対象です。
※2 「フレッツ・v6オプション」のご利用には、「フレッツ 光クロス」「フレッツ 光ネクスト」、「フレッツ 光ライト」のご契約・料金が必要です。
※3 インターネットのご利用には、プロバイダーとの契約・料金が必要です。また、IPv6アドレスによるインターネット接続をする場合、IPv4アドレスのみに対応したインターネットサイト等はご利用いただけません。
※4 本サービスについては、ご利用のパソコン環境(OS等)により、一部機能が制約される場合があります。
※5 2021年5月11日以降に「フレッツ光」をお申し込みされたお客様は、「フレッツ・v6オプション」(NTT西日本)の追加申し込みが不要となる場合がございます。詳しくはこちら
※ その他、サービス利用条件などの詳細については、こちらをご覧ください。

◆まとめ

もはや生活に欠かすことのできないインターネットですが、混雑による速度の低下でイライラすることも少なくないでしょう。それを解消するため、インターネット環境はますます便利になっています。

近年登場したIPv6(IPoE)もその一つです。IPv6(IPoE)はこれまでの接続方式よりもインターネットへの接続がスムーズになり、混雑が緩和されやすい仕組みとなっています。インターネットの通信速度にお悩みの方は、IPv6の導入を検討してみてはいかがでしょうか?

「フレッツ光」(IPv6対応)の検索に便利な「対応プロバイダー検索」もぜひご活用ください。

※本項に記載されている商品またはサービスなどの名称は、各社の商標または登録商標です。

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チエネッタ編集部

チエネッタ編集部

インターネットを楽しく・便利に使うための情報を発信しています。Wi-Fiを使った節約術や、パソコンの便利な操作方法など、暮らしに役立つ「チエ」と、会話を盛り上げる「ネタ」をお届けします。
運営会社:NTT西日本

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