リモートワーク、オンラインゲーム、スマートフォンのWi-Fiなど日々の仕事や暮らしで安定して高速な光回線が求められています。
光回線を選ぶなら、「NTT西日本品質」という選択を。
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公開日:2024.02.28
連載ネットの知恵袋 ネットの疑問あれこれ
自宅で動画視聴やオンラインゲームを楽しむために高速で安定した通信速度が必要となり、自宅のインターネット環境を見直そうと考えている方もいるのではないでしょうか。
現在、固定回線の代表である光回線は1Gbpsのサービスが主流ですが、最近では上り・下りともに最大概ね10Gbpsの通信速度を利用できる「10Gbps」のサービスが登場したことで、近い将来、10Gbpsの光回線選びがスタンダードになると言われています。
しかし、通信速度が速い回線に変えても、使っているルーターやパソコンに合ったLANケーブルを選ばないと、回線の速度や接続している機器の能力を十分に活かすことができません。例えば、自宅の光回線が1Gbpsまで対応している場合でも適切なLANケーブルを選ばないと通信速度が低下してしまうこともあります。この記事では、通信速度の安定や通信速度を向上させる一つの方法として、今お使いのLANケーブルを見直す方法をご紹介します。
なお、LANケーブルは様々な場所で販売されており、家電量販店だけでなく、最近では100円ショップやコンビニなどでも購入することが可能です。また、インターネットでも多くの種類のLANケーブルが販売されています。どんなLANケーブルを選べばいいのかわからないという方のために、LANケーブルの選び方や種類ごとの速度などについて解説します。
「LANケーブル」とは、有線でインターネットに接続する際に必要なケーブルのことです。ルーターやハブ(HUB)などの機器と、パソコンやゲーム機などの端末を有線で接続し、相互にデータ通信できるようにします。LANケーブルには種類があり、利用環境に合ったものを選ぶことが重要です。
無線(Wi-Fi)接続の通信も高速化が進んでいますが、ルーター・パソコン・ゲーム機などの間に障害物がある場合や距離が遠い場合、「Wi-Fiがつながらない」「不安定」「速度が遅い」などの事象が起こることがあります。有線での接続の場合は電波干渉などの問題がないため、無線接続に比べると安定した通信速度で使用することができます。また、安定した接続が求められるリモートワークやオンライン授業、大量のデータ通信を行うオンラインゲーム・動画視聴などにはLANケーブルを使用した接続が推奨されています。
LANケーブルは通信速度や周波数などの違いにより、「カテゴリー」と呼ばれる規格に分類されています。カテゴリーは数字が大きくなればなるほど通信速度が速く、伝送帯域が広くなります。LANケーブルを選ぶ際の重要な項目になるので、しっかりと確認しましょう。
現在販売されているLANケーブルは、カテゴリー5からカテゴリー8までの規格に分かれており、数字が大きくなるほど、通信速度も速くなります。カテゴリーは数字が大きいほど、高品質な材料が使用されるなど、より高度な技術が用いられており、高い伝送帯域での通信を実現するため様々な工夫がされています。
LANケーブルは、カテゴリーごとに通信速度や伝送帯域が異なります。
通信速度 … 1秒間に送信できるデータの「スピード」
伝送帯域 … 1秒間に送信できる「データ量」
通信速度を「車のスピード」、伝送帯域を「車線」に例えてみましょう。
【通信速度】
車は走行するスピード(km)が上がるほど速く走る=データを送信するスピードが速くなる
【伝送帯域】
車線が増えるほど多くの車が走行できる=データを短時間で多く送ることができる
カテゴリーによって通信速度や伝送帯域が異なるため、使用環境に合ったカテゴリーを選ぶことが大切です。自宅の光回線が1Gbpsまで対応しているのに、最大通信速度が100Mbpsのカテゴリー5のLANケーブルを使用している場合は、通信速度が低下してしまうこともあります。
現在1Gbps対応のインターネット回線を利用している場合でもカテゴリー6AのLANケーブルを使用することは可能ですが、1Gbpsの速度となる光回線を利用するのであれば、カテゴリー5e/6/6A、10Gbpsの速度を利用される場合はカテゴリー6A以上のLANケーブルを使用するようにしましょう。
また、カテゴリー7以上のLANケーブルは工場やオフィスなどの業務用で使用されることが多く、業務で使用するための特殊な処理が施されているので、自宅でインターネットを楽しむなら、カテゴリー6やカテゴリー6Aなどがおすすめです。自宅のインターネットの通信速度に不満を感じている方は、利用環境に合ったLANケーブルを使っているか、カテゴリーを確認してみてくださいね。
LANケーブルはカテゴリーによって最大通信速度が異なることについて説明しましたが、見た目に大きな差がないLANケーブルのカテゴリーをどうやって見分けたらよいでしょうか。ここでは、LANケーブルのカテゴリーを確認する方法を2つ紹介します。LANケーブルを買い換えたり、追加購入などを検討されている方は参考にしてくださいね。
下記イラストのようにLANケーブルにはカテゴリー名が印字されているものがあります。
この場合はLANケーブルの外皮を確認することですぐに見分けることが可能です。
LANケーブルの中には、外皮に「CAT.6」などのカテゴリーが印字されておらず、LANケーブルの「配線規格名」が印字されている商品もあります。表記されている文字列の中に配線規格名があれば、LANケーブルのカテゴリーを見分けることが可能です。
ただし、この「配線規格名」は順次更新されるため、その都度インターネットなどでLANケーブルに印字されている配線規格名からカテゴリーを調べてみてくださいね。
LANケーブルにはいくつかの形状や特徴があり、選ぶうえで重要になってきます。いろいろな種類があるLANケーブル。ここでは代表的なLANケーブルの種類とその特徴をご紹介します。
LANケーブルの形状 | 特徴 |
---|---|
スタンダードケーブル |
・ 標準的なLANケーブルの形状 ・ 通信品質が高く、耐久性が強い ・ ノイズの影響を受けにくく、安定した通信が可能 ・ 長い距離の配線に適している |
フラットケーブル |
・ 厚さ1mmほどの平たく薄い形をしたLANケーブル ・ ドアの隙間を使って部屋を跨いだ配線ができる ・ カーペットなど家具などで隠すことができるので美観に優れる ・ スタンダードタイプのLANケーブルに比べると耐久性が弱い |
極細ケーブル(スリムタイプ) |
・ スタンダードタイプよりも細い素材で作られているLANケーブル ・ 柔軟性に富み、曲げやすく取り回しがしやすい ・ 余裕のない、狭い場所などの配置や複雑な配線に適している ・ 踏みつけなど外部からの圧力に対する耐性が低い |
その他にも、LANケーブルの両端を引っぱることでケーブルを引き出したり、収納したりできる巻き取り式のLANケーブルや屋外で使用できるように設計されている屋外向けのLANケーブルなど、様々な種類があります。利用環境に合わせて、LANケーブルの形状を選びましょう。
LANケーブルは短いものは1m以下、長いものは100mまでと規定されています。LANケーブルは長くなればなる程、信号が減衰するため信号を安定して伝送することができない可能性があります。自宅で利用するなら1~3m程度を選ぶケースが多いですが、使用する部屋の広さやレイアウト、接続する機器の場所に合わせて適切な長さを選ぶことが重要です。ここではお部屋の広さ別におすすめのLANケーブルの長さをご紹介しますので、下のイラストを参考に環境に合ったLANケーブルを選びましょう。
LANケーブルの芯線には、「単線」と「より線」という2種類の導線があり、LANケーブルの長さによって、適した芯の構造が異なります。単線タイプとより線タイプの構造や性能の違いをチェックして、自分の用途にピッタリな製品を選びましょう。
単線 | より線 | |
---|---|---|
特徴 | ・丈夫でノイズに強く安定した通信が可能だがケーブルが硬いため扱いにくい |
・ひとつひとつの銅線が細いため柔らかく、狭い場所でも配線しやすい ・銅線が細いぶん「単線」タイプよりもノイズに弱い |
おすすめの環境 | 10m以上で使う場合におすすめ | 5m以下で使う場合におすすめ |
LANケーブルの長さが必要な場合は「単線」、短くてよい場合は「より線」が推奨されます。
LANケーブルには、「ストレートケーブル」と「クロスケーブル」の2種類のタイプがあります。
ストレートケーブルは、一般的にパソコンとパソコン以外の機器(ハブやルーターなど)を接続する場合に使用するLANケーブルで、クロスケーブルはパソコンとパソコンを機器を使用せず直接接続する場合に使用するLANケーブルです。2台のパソコンをLANケーブルで接続し、データ通信する場合にはクロスケーブルを使用します。
現在ではハブやルーターなど各機器に使用中のLANケーブルの自動判別機能(AutoMDI/MDI-X)が搭載されています。以前は接続する機器によりストレートケーブルとクロスケーブルを明確に分ける必要がありましたが、この機能が搭載されている機器の場合は、LANケーブルを使い分ける必要はなく、ストレートケーブルで統一することが可能です。しかし、古い機器や特殊な機器を使用している場合はストレートケーブルとクロスケーブルを使い分ける必要がありますので、お持ちの機器が自動判別機能(AutoMDI/MDI-X)に対応しているかを、マニュアルやメーカーのホームページで確認してくださいね。
※データの転送をする場合は、パソコン同士をクロスケーブルで接続する必要があります。
インターネットが普及し始めた頃は、LANケーブルを使用する有線での接続が一般的でしたが、現在ではオフィスや公共の場所を含め、自宅でも無線接続(Wi-Fi)の普及が進んでいます。
有線と無線、それぞれの接続方法にメリットとデメリットがあり、インターネットをどのように利用するかによって、どちらの接続方法が適しているかが異なります。ここではLANケーブルを使用する上でのメリットとデメリットを紹介していきます。
・通信速度が安定する
・LANポートがあればWi-Fiルーターなしで接続できる
・無線(Wi-Fi)接続に比べると設定が簡単
・ネットワークの乗っ取りなど電波を悪用される心配がない
・LANケーブルが邪魔になりやすい
・LANケーブルの劣化リスクがある
・種類が多く選ぶのに時間がかかる
・LANポートがない機器には接続できない
パソコンにLANポートが搭載されているか確認しましょう
LANケーブルはLANポートを使って接続する必要があります。無線接続の普及により、LANポートが搭載されていないノートパソコンもあるため、LANケーブルで接続しようとされている方は注意が必要です。もし、お持ちのパソコンにLANポートが搭載されていない場合は、USBポートに挿して使えるLANアダプターを使用すれば、有線接続が可能になります。お使いのパソコンにLANポートが搭載されているかを確認してみてくださいね。
ルーターのLANポートに空きがあるかを確認しましょう
現在使っているルーターなどのLANポートに空きがない場合、LANケーブルの分岐には「ハブ」を使うと便利です。一般的に家庭用で使われるハブはスイッチングハブと呼ばれ、5股や8股などがあります。スイッチングハブ自体は家電量販店やホームセンター、インターネットなどでも手軽に手に入れられます。スイッチングハブを中心に機器をLANケーブルで接続するだけなので特別な工具や設定などは必要ありません。
ルーターに接続できる台数の上限数に注意しましょう
パソコンなどの機器をインターネットにつなぐルーターには、機器に応じて接続できる台数に上限があります。ルーターのLANポートがすべて利用されていても、スイッチングハブを使用すれば接続可能台数は増加しますが、接続する台数が増えるとルーターの通信速度が低下してしまいます。有線で接続する機器が複数台ある場合は、ルーターの性能と接続台数の上限を確認するようにしましょう。
文部科学省は、国の「新時代の学びを支える先端技術活用推進方策」に基づき「GIGAスクール構想」を策定、令和5年度末までに全ての小中学校の児童一人一人が端末を持つことをめざしています。
注目されるのは、全国の学校ICT環境を一律整備する「GIGAスクール構想」の「校内LAN配線」では
「10Gbpsで接続可能なCAT6A以上のLANケーブルの利用を指定する」と記述されています。
現在、主に利用されているLANケーブルのカテゴリーはカテゴリー5eまたはカテゴリー6ですが、近い将来に標準になると言われている10Gbpsネットワークで安定した高速通信を行うためには、LANケーブルも10Gbps対応にする必要があると考えられます。
10Gbps回線のメリットとデメリットについては次の記事でも解説しています。
■10ギガ(Gbps)光回線のメリット・デメリット・必要なものを紹介- チエネッタ
https://flets-w.com/chienetta/lifestyle/atr_about-10gbps-optical-fiber-line.html
NTT西日本では最大概ね10Gbps※1スペックのサービスとして「フレッツ 光クロス」を提供しています。また、NTT西日本から光回線を借り受けてサービスを提供している光コラボレーション事業者の「コラボ光」からも最大概ね10Gbpsスペックのサービスが提供されています。
また、光コラボレーション事業者からも最大概ね10Gbpsスペックのサービスが提供されています。
高速で安定性を追求したインターネットを提供するNTT西日本品質で、容量通信を快適に楽しむことができるため、安定したインターネット環境が必要な方や、オンラインゲームや動画視聴などを大容量通信で快適に楽しみたい方などにおすすめのサービスです。※2
興味のある方は「フレッツ 光クロス」がお住まいのエリアで利用できるか「提供エリア検索」で調べてみてください。
※1 技術規格上の最大値であり、実効速度ではありません。なお、本技術規格においては、通信品質確保等に必要なデータが付与されるため、実効速度の最大値は、技術規格上の最大値より十数%程度低下します。インターネットご利用時の速度は、お客さまのご利用環境やご利用状況等によっては数Mbpsになる場合があります。ご利用環境とは、パソコンやルーター等の接続機器の機能・処理能力、電波の影響等のことです。ご利用状況とは、回線の混雑状況やご利用時間帯等のことです。
※2 インターネットのご利用には、プロバイダーとの契約・料金が必要です。
有線での接続には「通信速度の安定」や「設定が簡単」などのメリットがありますが、種類が多いLANケーブルは、選び方を間違えるとインターネット回線の通信速度を十分に活かせなかったり、コードが邪魔になってしまったりすることもあります。LANケーブルについて色々と解説してきましたが、最後にまとめとしてLANケーブルを選ぶ際の4つのポイントをご紹介します。
①家庭で使用するならLANケーブルの「カテゴリー」は「カテゴリー6」か「カテゴリー6A」がベストです。
②使用する部屋の広さや接続する機器の場所に合わせて適切な長さを選びましょう。
③10m以上のLANケーブルを使うなら丈夫な「単線」、配線のしやすさなら「より線」を選びましょう。
④ケーブルのタイプはインターネット接続用の「ストレート」を選びましょう。
LANケーブルは長く使えるため、数年間買い換えていないという方も多いと思います。LANケーブルを見直すことで快適なインターネット環境を作ることができるかもしれません。本記事で紹介した内容や上記の4つのポイントをおさえて、この機会に自宅のLANケーブルを見直してみてはいかかでしょうか。
※この記事は2024年1月16日現在の情報です。
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