アオアヲ ナルト リゾート ジェネラルマネージャー 高橋 裕二氏
「フレッツ光 全戸加入プラン」の導入を検討された背景をお聞かせいただけますか。
10年以上前から、客室には電話回線を用いたVDSL方式を導入していましたが、コロナ禍が収束を見せ、客足が戻る中で、お客さまから「つながりにくい」「遅い」などのWi-Fi環境の改善を求める声が多くなり、「Wi-Fiを客室で繋げることができる」だけではお客さまの満足度向上につながらないと考えるようになりました。
「フレッツ光 全戸加入プラン」の導入を決めた理由をお聞かせください。
一番の決め手は「全室に光回線を引き込むことが出来る」という点になります。
「フレッツ光 全戸加入プラン」は1部屋1部屋に1本ずつ光回線を敷設し、スムーズに安定してインターネットにつなぐことができます。
多くのホテルでは1つの回線を複数のお客さまでシェアするのに対し、部屋ごとに光回線を引くことで回線速度が速いことに加え、他のお部屋での使用状況に影響をうけにくく、安定性の高い高速通信が可能です。
インバウンド需要が高まる中、海外のお客さまを呼び込むにはWi-Fiの充実が欠かせません。
その点、「フレッツ光 全戸加入プラン」は、快適性や安定性の高い通信環境の構築に高い効果が期待できます。
「フレッツ光 全戸加入プラン」の導入後の効果をお聞かせください。
開通直後より、お客さまからの不満の声は全くと言っていいほど聞かなくなりました。
全戸プランを導入したことにより、客室に大型の55インチのスマートテレビを設置し、高速回線のご自宅と同じように、室内で様々な動画配信サービスをご利用いただける形にしました。
画像も非常に綺麗で、お客さまからは大変喜ばれております。
今後の展望をお聞かせください。
格段に高まったネット環境も生かし、一層のDXを推し進めていく計画です。防犯カメラを設置し、オンラインで確認することで巡回警備の負担を減らしたり、スマートフォンでチェックイン・チェックアウトを自動化したり、電話が主体だった問い合わせ対応をチャットで行ったりと、さまざまなアイデアを採り入れていきたいと考えています。
温泉やプールなどの充実した館内施設についても、スマートフォンから利用特典を取得でき、情報発信にデジタルサイネージを使うなどの活用法を検討しています。
先進的な技術の採用で、目指すのは大幅な省力化です。自動化できることはシステムに任せ、スタッフは2歩先、3歩先を見据えたお客さまのサポートに心を尽くすことで、業界全体の課題でもある“人材不足の解消”に取り組んでいきます。