光回線の速度が遅いと感じるけれど、どれくらいが平均的な通信速度なのか？と疑問に思う方も多いでしょう。光回線は、契約している事業者やプロバイダー、利用状況などによって通信速度が変わります。

光回線が遅いかどうかは、実際に速度を計測してみることで確認ができます。また、計測結果をもとにどのような対策をすれば良いのかを判断するためには、光回線の速度の表記や利用シーンごとに必要な速度について理解する必要があります。

本記事では、光回線の速度に関する基礎知識について解説し、インターネットを快適に利用するために必要な速度と速度の調べ方、光回線の速度が遅いときに自分でできる対処法も紹介するので参考にしてください。

インターネットの通信速度は、1秒間に送受信できるデータ量で示します。bps（bit per second）と表され、「1秒間に送受信可能なデータ量」を意味します。よく使われる通信速度の単位は、主に以下のとおりです。

例えば「1Mbps」は、「1秒間に約1Mbit（メガビット）分のデータを送受信できる速度」ということになります。bpsの数値が大きいほど回線の速度が速いです。数値が小さい順に「K（キロ）」「M（メガ）」「G（ギガ）」といった文字が頭に付きます。

インターネット上にデータをアップロード（送信）するときに用いる速度を「上り速度」、インターネット上にあるデータを端末にダウンロード（受信）するときに用いる速度を「下り速度」といいます。

ほとんどの方は、検索やSNS、動画視聴をメインでインターネットを利用しているので、基本的には「下り速度」を気にすると良いでしょう。

インターネットをどのように利用するかによって、必要な光回線の速度が異なります。「Webサイト閲覧」「動画視聴」「オンラインゲーム」と3つの利用シーンに分けて、平均的な光回線の速度をまとめました。

「Ping値」は、データを送信してから返ってくるまでの応答速度（ラウンドトリップタイム）を表します。応答速度が遅いとPing値が高くなり、応答速度が速いとPing値は低くなります。Ping値は以下のような、リアルタイム通信が必要なシーンなどに影響が出ます。

•無料音声通話アプリ（LINEなど）
•ビデオ通話
•オンラインゲーム

光回線の速度は、契約している事業者や接続している機器、契約プラン、光回線1本あたりの利用者数など、さまざまな要因によって異なるため、実測値で平均を出すことは非常に難しく、現実的ではありません。

現在は、最大通信速度が1Gbpsの光回線を提供している事業者が多く、一般的な光回線の通信速度は1Gbpsといえるでしょう。

ただし、最大通信速度は、技術規格上の最大値となるため、実測値を知りたい方は、次から解説する速度を調べるときのポイントや調べ方を参考にしてください。

光回線の速度を調べるとき、どのような点に注目して調べると良いのか、光回線の速度を調べるときの着眼点について、以下の2点を解説します。

光回線の速度を調べるときは、カタログや公式サイトに記載されている数値である「理論値」ではなく、実際の通信速度である「実測値」を確認しましょう。

というのも、各事業者のサービスサイトなどには、技術規格上の最大通信速度（理論値）が記載されていることがほとんどです。

実際には、利用環境（端末機器の仕様など）や回線の混雑状況などにより速度が低下することがある点に注意しましょう。

そのため「下り速度最大1Gbps」といった数値は、あくまで技術規格上の最大値といえます。下記のような条件下では、記載されている最大速度を下回ることがめずらしくありません。

•回線に接続する端末数が多い
•PCなどの機器のスペックが低い、など

通信速度が遅いと感じた場合の対応策について、後ほど「通信速度が遅い場合の対策」で主な対策を5つ紹介します。また、実数値を確認する方法は、「光回線の実測値を測定する方法」で紹介するのでチェックしてください。

インターネットの利用者の中でも、特にオンラインゲームをする方なら、「Ping値」にも注目しましょう。この数値が高いと、ボタンを押してからゲーム画面に反映されるまでに若干のラグが発生しやすくなります。

この「若干のラグ」がゲームの操作に影響を与えることもあるので、Ping値が高い回線だと快適にゲームをプレイできない可能性もあります。

利用中の光回線の速度を計測し、遅いのか速いのかを自分である程度判断できるようになれば、光回線が遅い場合の改善につなげられます。インターネット上で検索すると、無料の速度測定ツールを見つけられるので、それらを利用して速度を測定してみることができます。

ただし、数値は計測するタイミングや利用する測定サイト・ツールによって変動します。そのため、あくまで目安である点に注意しましょう。

光回線の通信速度が遅くなるのには、さまざまな理由があります。なぜ遅いのかを自分で見極められるようにし、「この症状ならこの対策」というように、症状によって適切な対策が立てられるようにしましょう。

Wi-Fiルーターなどの機器は電源をつけっぱなしにして使うことが多いですが、長く使い続けているとWi-Fiルーター本体が熱を持ったりすることがあります。これにより、通信の不調を起こすこともあります。

これらは目に見えない不調によることが多いので、まずは、取扱説明書を確認のうえ、機器を再起動してみましょう。「フレッツ光」をご利用の場合、再起動の方法は以下の5ステップです。

STEP1 配線の抜け・緩みがないか確認
STEP2 電源プラグを抜く
STEP3 10秒ほど待ってから電源プラグをつなぐ
STEP4 ランプの状態を確認（2分ほど待つ）
STEP5 インターネット接続の確認

また、Wi-Fiルーターの設置場所を移動することで速度が改善されることがあります。以下の3つのケースに当てはまる場合は、設置場所を変更してみましょう。

1. 部屋の角や壁の近くに置いている
2. 電子レンジや無線キーボードなど、電波を出す機器の近くに置いている
3. 床などの低いところに置いている

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接続している機器やLANケーブルが古く、現在の規格に対応していない、または劣化している場合などは、通信速度が遅くなることがあります。

「そういえば光回線を導入してから一度もケーブルを気にしたことがないな…」
「いつから使っているかわからない機器がある」

といった場合は、今の機器をチェックしてみましょう。もし接続機器が古い、または劣化しているのであれば、最新の規格のものや新しい機器を用意したほうがいい場合もあります。

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光回線での通信方式は、PPPoE方式とIPoE方式があります。PPPoE方式は従来の通信方式で、ネットワーク終端装置（NTE）を必ず通過するため、利用が集中すると混雑が起きやすい傾向があります。

一方、IPoE方式は、直接インターネットと接続する方式になるため、通信のボトルネックとなるネットワーク終端装置（NTE）を通過しないので混雑が起きにくいのが特徴です。

回線速度の遅延を気にせず、快適にオンラインゲームを楽しむためにも、光回線の事業者を選ぶときは「IPoE方式」に対応しているかをチェックしましょう。

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現在利用しているプランよりも速い最大通信速度（理論値）のプランに変更することで、速度が改善されることがあります（1Gbps→10Gbpsなど）。回線事業者とプロバイダーが別契約の場合は、プロバイダーを変更することで回線速度が改善する場合があります。

ただし、利用している端末やLANケーブルなどの利用環境によっては実行速度が上がらないケースも考えられるので、プラン変更の前に利用環境に問題がないか確認しましょう。

利用しているパソコンなどが古い場合、端末のスペックが十分でない可能性があります。例えば、ほかの端末で速度が出るのに、特定の端末だけ速度が出ない場合は、端末側の問題の可能性が高くなります。

スマートフォンやパソコンなどの場合は、処理速度やメモリ容量などが原因でブラウザの表示処理が遅くなることがあります。そのため、今使っている端末よりスペックの高い端末で、速度が出るか検証してみましょう。

光回線でインターネットを利用する場合、NTT西日本が提供するフレッツ光は以下のような特徴があります。

「フレッツ 光ネクスト」は、最大速度概ね1Gbps^※1の高速通信で大容量データをストレスなく利用できます。動画コンテンツの視聴やゲームの利用が多い場合は、「フレッツ 光ネクスト」で通信量の制限を気にせず自由にネットを利用できます^※2。
また「フレッツ光」史上最速スペック^※3である最大概ね10Gbps^※4を誇る「フレッツ 光クロス」の提供エリアが徐々に拡大しています。高画質・大容量の動画コンテンツなどをとことん楽しみたい、という方は「フレッツ 光クロス」がおすすめです。
※1 技術規格上の最大値であり、実効速度ではありません。通信速度最大概ね1Gbpsタイプに変更されても、端末、LANケーブル、その他の利用環境・状況等により、実効速度が向上しない場合があります。詳細は【https://flets-w.com/user/support/sokudo_kaizen/】をご確認ください。
※2 インターネットのご利用には、プロバイダーとの契約・料金が必要です。
※3 技術規格上の通信速度に基づく比較。
※4 最大概ね10Gbpsとは、技術規格上の最大値であり実効速度を示すものではありません。なお、本技術規格においては、通信品質確保等に必要なデータが付与されるため、実効速度の最大値は、技術規格上の最大値より十数％程度低下します。また、インターネットご利用時の速度は、お客さまのご利用環境やご利用状況等によっては数Mbpsになる場合があります。ご利用環境とは、パソコンやルーター等の接続機器の機能・処理能力、電波の影響等のことです。ご利用状況とは、回線の混雑状況やご利用時間帯等のことです。

ここまで、「フレッツ光」の魅力を紹介しましたが、「フレッツ光」を利用するためには、利用する住所が「提供エリア」内である必要があります。提供エリアは、下記のボタンから簡単に確認できます。
「フレッツ光」が気になった方は、まずは下記のボタンから「提供エリア」を確認しましょう。

この記事では、光回線の速度に関して、インターネットの速度の単位や上り下り、利用シーンごとに推奨される通信速度、通信速度の実測値の調べ方について解説しました。

光回線の速度に関しては「bps」や「下り速度」といった基本的な知識さえつけておけば難しいことではありません。ただし、光回線の平均速度は利用状況によって異なるため、いま利用している光回線の速度がどれくらいなのか、調べてみましょう。

光回線の速度が遅いと感じたときは、この記事で紹介したような対策を試してみたうえで、最終的に自分に合った回線を使いましょうね。

※この記事は2024年9月11日現在の情報です。
※本項に記載されている商品またはサービスなどの名称は、各社の商標または登録商標です。