リモートワーク、オンラインゲーム、スマートフォンのWi-Fiなど日々の仕事や暮らしで安定して高速な光回線が求められています。
光回線を選ぶなら、「NTT西日本品質」という選択を。
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公開日:2019.06.21
更新日:2024.03.28
連載ネットの知恵袋 Wi-Fi
Wi-Fiルーターや接続方法について調べると「IEEE802.11n」や「IEEE802.11ac」といった文字がよく見られますが、この「IEEE802.11」という文字は何を表しているかご存知でしょうか。
「IEEE802.11」(アイ・トリプルイー・ハチマルニ・テン・イチイチ)とはWi-Fiの通信規格です。
Wi-Fiルーターとパソコンやスマホなど異なる通信機器同士を接続するための国際的な標準規格です。
家庭用に普及しているWi-Fiルーターで利用できる通信規格には、「11b」・「11g」・「11a」・「11n」・「11ac」があり、新しい通信規格の「11ax」を搭載した商品も増えてきています。
この記事では、IEEE802.11の通信規格の種類や周波数帯について解説します。
IEEE802.11にはいくつかの種類があり、それぞれの世代によって通信規格、最大通信速度、周波数帯などが異なります。主な通信規格は次のとおりです。
世代 | 通信規格 | 最大通信速度 | 周波数帯 |
---|---|---|---|
第1世代 (1997年) |
IEEE802.11 | 2Mbps | 2.4GHz帯 |
第2世代 (1999年) |
IEEE802.11a | 54Mbps | 5GHz帯 |
IEEE802.11b | 11Mbps | 2.4GHz帯 | |
第3世代 (2003年) |
IEEE802.11g | 54Mbps | 2.4GHz帯 |
第4世代 (2009年) |
Wi-Fi 4 (IEEE802.11n) |
600Mbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
第5世代 (2013年) |
Wi-Fi 5 (IEEE802.11ac) | 6.9Gbps | 5GHz帯 |
第6世代 (2019年) |
Wi-Fi 6 (IEEE802.11ax) |
9.6Gbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax) |
2.4GHz帯/5GHz帯 /6GHz帯 |
第4世代~第6世代と言われる「11n」・「11ac」・「11ax」は、Wi-Fi初期に登場した「11a」・「11b」・「11g」にくらべ、より通信速度が高速化しており、2018年には第4世代以降の通信規格が「Wi-Fi 6」などのシンプルな名称へ変更されています。
世代が新しくなるごとに通信のスピード向上、省電力、セキュリティー強化など技術革新が進んでいます。
どの通信規格を利用する場合においても、各規格や周波数帯に適応した端末が必要ですが、「Wi-Fi 6」対応機器に買い替えた場合でも、「Wi-Fi 5」や「Wi-Fi 4」などの通信規格にも対応しているため、ご利用中のパソコンや、スマホ、タブレットなどの機器もそのままご利用いただけます。
また、Wi-Fi 6に次ぐ最新の通信規格「Wi-Fi 7」に対応した機器も2024年に登場します。
■Wi-Fi 6で通信速度をUP!Wi-Fi 6×10ギガ(Gbps)回線でインターネットをもっと快適に!-チエネッタ
https://flets-w.com/chienetta/lifestyle/nrt_ser-cat36_increased-transmission-speed-with-wifi6.html
周波数帯はいわゆる電波の通り道の事をいいます。
IEEE802.11ではGHz(ギガヘルツ)という周波数帯を使用し、「11a」・「Wi-Fi5(11ac)」は5GHz、「11b」・「11g」は2.4GHz、「Wi-Fi4(11n)」は2.4GHzと5GHz両方の周波数帯に対応しています。
なお「Wi-Fi6(11ax)」は2.4GHzと5GHzに対応しており、「Wi-Fi6E(11ax)」は2.4GHzと5GHzと6GHzの周波数帯に対応しています。
次に2.4GHzと5GHzと6GHzの周波数帯の主な特徴を見てみましょう。
周波数帯 | 特徴 | |
---|---|---|
2.4GHz | メリット | 障害物に強く、天井、床、壁、扉ごしでも電波が届きやすい |
デメリット | 同じ帯域を利用する機器が多いため、家電製品や近隣の建物などの電波干渉を受け、Wi-Fi接続や通信速度が安定しにくい | |
5GHz | メリット | 家電製品や近隣の建物などの電波干渉を受けにくく、Wi-Fi接続や通信速度が安定しやすい |
デメリット | 天井や壁などの障害物に弱く、離れた部屋には電波が届きにくい | |
6GHz | メリット | 帯域幅が広いため、複数の端末を同時接続する場合に、混線しにくく通信が安定しやすい |
デメリット | 対応する機器が少ない 5GHzよりさらに障害物に弱く、離れた部屋には電波が届きにくい |
同じ周波数帯の機器を同時に利用すると、互いの電波が干渉しWi-Fiでの通信が不安定になったり、通信速度が低下したりしてしまうおそれがあります。それを防ぐためには、電波の混み具合を検知して空いている方へ自動で切り替えが可能な、2.4GHzと5GHz両方に対応した通信規格の機器を利用することで、安定した通信が期待できます。
2.4GHzと5GHzの違いについては次のページで詳しく解説していますのでご覧ください。
■【わかりやすく解説】Wi-Fiの2.4GHzと5GHzって何が違うの? それぞれの違いを解説します!- チエネッタ
https://flets-w.com/chienetta/pc_mobile/cb_other59.html
Wi-Fiルーターやパソコンなどの通信機器はそれぞれ対応している通信規格が異なります。
また、電波は周波数帯が高くなるほど障害物に弱く、届きにくくなるため、Wi-Fiルーターの設置場所や利用環境に適した通信規格や周波数帯を選んで接続することにより快適にインターネットを楽しめますよ。
この記事ではWi-Fiの通信規格や周波数帯の特徴についてご紹介しました。
Wi-Fiや光回線も含め通信技術は日々進化しています。
NTT西日本で提供している「フレッツ 光クロス」は「フレッツ光」史上最速スペックの最大おおむね10Gbps※1のプランです※2
「フレッツ 光クロス」をご利用のお客さまには、新しい通信規格「Wi-Fi6(11ax)」に対応した「ホームゲートウェイ(フレッツ 光クロス対応レンタルルータ)」を有償で提供しております
また、光コラボレーション事業者からも最大概ね10Gbpsスペックのサービスが提供されています。
興味のある方は「フレッツ 光クロス」がお住まいのエリアで利用できるか「提供エリア検索」で調べてみてください。
※1 技術規格上の最大値であり、実効速度ではありません。なお、本技術規格においては、通信品質確保等に必要なデータが付与されるため、実効速度の最大値は、技術規格上の最大値より十数%程度低下します。インターネットご利用時の速度は、お客さまのご利用環境やご利用状況等によっては数Mbpsになる場合があります。ご利用環境とは、パソコンやルーター等の接続機器の機能・処理能力、電波の影響等のことです。ご利用状況とは、回線の混雑状況やご利用時間帯等のことです。
※2 インターネットのご利用には、プロバイダーとの契約・料金が必要です。
※3 「ひかり電話(IP電話サービス)」をご契約、かつ無線LAN機能が不要な場合は無料となります。
※この記事は2024年2月8日現在の情報です。
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