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公開日:2022.12.22
更新日:2024.09.30

光回線とADSLは何が違う?回線の種類や見分け方、乗り換え方法までわかりやすく解説く解説

インターネットに接続

光回線が普及する前は、多くの家庭でADSLが利用されていました。しかし、光回線の利用が主流となり、2023年〜2025年にかけてADSLサービスの提供終了を発表している事業者もあります。そのため、ADSLから光回線への乗り換えを考えている方も多いでしょう。

しかし、「光回線とADSLにはどんな違いがあるのか」「ADSLから光回線に乗り換えたら、何が変わるのか」など、わからないことが多くあり、不安に思う方もいるのではないでしょうか。

本記事では、ADSLから光回線に乗り換えることでどんな影響があるのか、光回線の選び方や契約の流れまでを解説します。ぜひチェックしてみてください。

1光回線とADSLの2つの違い

光回線とADSLは、使用している「回線」が異なり、それによって「最大通信速度(理論値)」にも違いが生じます。NTT西日本が提供する「フレッツ光」と「フレッツ・ADSL」を例に、2つの違いについて紹介します。

回線の違い

ADSLは「Asymmetric Digital Subscriber Line(非対称ディジタル加入者線)」の略称で、電話回線を用いたインターネット回線です。家庭で利用している電話回線をそのまま利用できるという特徴があります。

固定電話とデータ通信とで使用する周波数帯域を分けることで、電話とインターネットを同時に利用できます。

一方、光回線は、光ファイバーと呼ばれる通信回線を使ってインターネットを利用します。光ファイバーは、石英ガラスやプラスチックでできた光を通すケーブルで、光の反射や屈折を利用してデータを転送します。

光ファイバーは、光が伝わる特性を利用した伝送方式のため、距離や外部からのノイズに影響を受けにくいという特徴があります。そのため、これまで利用されていたADSLよりも快適にインターネットを利用できます。

また、光回線は、ADSLよりも1秒間に送れるデータ量が多いので、大容量のデータの送受信が必要な動画コンテンツやビデオ通話、ゲームなどもストレスなく利用可能です

光回線を利用するには、光回線事業者と、回線をインターネットと接続する役割を担っているプロバイダーと契約する必要があります。屋外から建物内に光ファイバーを引き込み、光信号を電気信号に変換するONU(終端装置)やルーターを使って利用できます。

最大通信速度(理論値)の違い

NTT西日本が提供する「フレッツ光」と「フレッツ・ADSL」を例に、最大通信速度(理論値)と基地局からの距離による影響について、違いを表にまとめました。

  光回線(フレッツ光) ADSL(フレッツ・ADSL)
回線 光ファイバー 電話回線
最大通信速度(理論値) 概ね100Mbps 〜10Gbps 概ね1.5Mbps~50Mbps
基地局からの距離による影響 受けにくい 受けやすい

1Gbps=1,000Mbps

ADSLの最大通信速度(理論値)は概ね1.5Mbps~47Mbpsで、光回線は概ね100Mbps 〜10Gbpsです。より速い光回線の需要が高まり、ADSLサービスは縮小傾向にあります。

また、ADSLの通信速度は、基地局からの距離による影響を受けやすく、インターネットに接続する場所が基地局から遠方になるほど通信速度が遅くなります。

ちなみに、最大通信速度(理論値)とは、ベストエフォートと呼ばれる技術規格上の最大値です。そのため、実際の通信速度を示すものではなく、各人の利用環境(端末機器の仕様など)や回線の混雑状況などにより低下することがある点に注意が必要です。

2光回線とADSLの見分け方

光回線とADSLの特徴についてそれぞれ説明してきましたが、インターネットを使っている方の中には、現在どちらを契約しているかわからない方もいるでしょう。その場合は、主に以下の方法で光回線とADSLを見分けましょう。

1. 契約関連の書類を確認する
2. 設置されている機器で判断する

1. 契約関連の書類を確認する

契約関連の書類には、契約している回線業者名に加え、光回線なのかADSLなのかが記載してあります。

もし、契約書が見当たらない場合は、請求書を確認しましょう。請求書の明細欄には、契約中の回線が記載されていることがあります。また、請求書に回線事業者の名称が記載されていることがありますので、契約中の事業者のマイページなどにログインして、現在の契約内容をチェックすることもできるでしょう。

2. 設置されている機器で判断する

光回線やADSLを利用すると、「ONU(終端装置)」や「モデム」と呼ばれる箱型の機器が設置されます。この機器に「ADSL」とあればADSLです。光回線の場合は「ONU」と記載されていることが多いです。

3ADSLから光回線に乗り換えるメリット

この章では、ADSLから光回線に乗り換えるメリットを4つ紹介します。

①最大通信速度(理論値)が速い

メリット1つ目は、最大通信速度(理論値)が速い点です。インターネットを利用する回線は、大きく分けると3種類あります。それぞれの種類によって、インターネットを利用する際の最大通信速度(理論値)が異なります。

  最大通信速度(理論値)
ADSL 1.5Mbps~50Mbps
ケーブルテレビ(CATV) 120Mbps〜1Gbps
光回線 100Mbps〜10Gbps

銅線が使われているアナログの電話回線を利用するADSLとは違い、光回線で利用される光ファイバーは、主に石英ガラスやプラスチックが使われているため、外部からの影響をほとんど受けません。

また、光が伝わる特性を利用した伝送方式のため、距離が長くても通信速度が低下しづらいという特徴があります。

②テレビ視聴にアンテナ設置が不要で、いろいろな番組が楽しめる

各事業者が提供している光回線を利用した有料のテレビサービスに加入すれば、テレビアンテナの設置が不要で、いろいろな番組が楽しめます。

アンテナ設置の場合は天候による設備への影響などによって、映像受信ができない場合がありますが、立地の関係でアンテナの設置ができない場合や、外観を損なうためアンテナを設置したくない場合、新しくアンテナを設置するのが面倒な場合などにもおすすめです。

ただし、事業者のサービス内容によっては、アンテナで受信できるチャンネルの一部が視聴できない場合があるので注意しましょう。

③スマホとセットで割引される場合もある

光回線の中には、スマートフォンと光回線をセットで契約することによって月額利用料が割引されるキャンペーンや料金プランがあります。

ただし、適用にはいろいろな条件を満たす必要があり、スマートフォンをあまり使わない方は対象外になる場合もあるので注意が必要です。

4ADSLから光回線に乗り換えるデメリット

ADSLから光回線に乗り換えたあと、利用方法に大きな変化はありません。ただし、ADSLに対応したサービスを使用している場合は注意が必要です。たとえば、警備回線がある場合や、クレジットカードの読み取り機を使っているケースなどが挙げられます。これらに当てはまる場合は、ADSLの解約にともない設定や契約内容を変更する必要がないか、各サービスの提供事業者に確認しましょう。

また、ADSLと光回線の設備は異なるため、光回線を利用するための機器への取り替えや工事が必要になる場合があります。

工事の流れは「光回線の申し込み手順」で詳しく解説します。以下の記事でも詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

■関連記事
光回線の工事内容や期間・費用をわかりやすく解説

なお、ADSLはすでに新規受付を終了しており、2023年〜2025年にかけて各社がサービスの提供終了を発表しています。

サービス終了間際は窓口が混み合う可能性が考えられるため、期日まで余裕をもって、光回線への乗り換えを検討しましょう。

5光回線の選び方

光回線の選び方

ADSLのサービス終了後は現在のADSL回線を継続して使えないため、サービス終了前までに光回線などに乗り換えておくことが必要です。

とはいえ、「光回線はサービスの種類がたくさんあって、何を基準に選べばいいかわからない」という方も少なくないでしょう。

大前提として、自分が契約したい光回線の提供エリア内でなければ申し込むことができません。

エリアの確認方法は「◯◯(事業者名) エリア検索」などで調べると自分が契約したい光回線事業者の公式サイトが出てくるので、そこから住所や郵便番号などを入れて検索をかけることができます。

サービス提供エリアの確認
サービス提供エリアかどうか知りたい方は、各サービス会社が提供するエリア検索のページから確認をしましょう。NTT西日本の場合は、下記のページから簡単に提供エリアの検索が可能です。

NTT西日本の提供エリア検索はこちら

ここからは、光回線の事業者を選ぶときの3つのポイントを紹介します。

①月額利用料

光回線の月額利用料は契約するプランによって異なります。キャンペーンを利用することで、一定期間安くなることもありますが、適用期間が終了すると元の料金に戻ってしまうことがある点に注意しましょう。

また、初月だけは工事費や事務手数料など初期費用が必要な回線事業者もありますので、事前に確認しておきましょう。

②最大通信速度(理論値)

これまでの光回線は最大通信速度(理論値)が概ね1Gbpsの選択肢しかありませんでしたが、現在では通信速度が向上し、概ね5Gbpsや10Gbpsの速度の光回線も提供されています。

オンラインゲームや4K以上の画質で動画を楽しみたい方は、最大通信速度(理論値)がより速いプランを選ぶことで、さらに快適に利用できるでしょう。

③キャンペーンが充実しているかどうか

光回線の新規申し込みをすると、キャンペーンが適用される場合があります。キャンペーンの内容は各事業者によってさまざまですが、月額利用料の割引やキャッシュバックなどの特典を受けられる可能性があります。

ただし、実店舗で申し込むか、インターネットで申し込むかによって、キャンペーン内容が変わる場合があるので注意が必要です。また、キャンペーンの適用には条件や期間が限られる場合も多いので、事前によく確認しましょう。

6光回線の申し込み手順

指さしをして笑顔の女性

最後に、実際に光回線を導入する場合、どういった流れで利用開始になるのかを以下の順番で説明していきます。

STEP1 光回線の利用申し込み
STEP2 工事の日時の決定
STEP3 工事の立ち会い、開通

光回線の申し込みから開通までは早くても2週間程度かかり、混み合っていると1ヶ月以上かかることもあります。また、3月、4月は新生活シーズンのため、回線工事が混み合う傾向にあります。申し込む場合は余裕を持って手続きを行いましょう。

STEP1 光回線の利用申し込み

光回線の申し込みは、インターネットまたは電話で行います。

インターネットから申し込む場合は、入力フォームに名前や住所、電話番号などの必要事項を記入し、送信します。のちほど、オペレーターから確認の電話が入ることもあります。契約内容は、書面で送られてくる場合と、インターネット上で確認する場合とがあります。

電話で申し込む場合は、オペレーターの指示に従い、名前や住所などを伝えます。契約内容は書面で送られてきます。ただし、時間帯によっては混雑してなかなかつながらない場合があるので、余裕を持って申し込みを行いましょう。

光回線を申し込む際、回線の利用契約とインターネットに接続するためのプロバイダー契約がセットになっていることが多いですが、それぞれ別途申し込まなくてはいけない場合もあるので注意が必要です。

■関連記事
光回線の契約方法や必要なもの、失敗しない選び方をわかりやすく解説

STEP2 工事の日時の決定

工事の日時は、申し込み完了後に電話またはショートメッセージ(SMS)などを使って決定することが一般的です。

「工事」と聞くと何か大規模な作業を行うイメージを持たれる方も多いと思います。でも、ほとんどの場合、機器の取り付けや配線の接続作業がメインなので、安心してくださいね。

STEP3 工事の立ち会い、開通

光回線の工事の立ち会いは、必要な場合と不要な場合があります。光回線の工事に立ち会いが必要になるパターンは主に以下の4つです。

1. 戸建てで家まで光回線が引き込まれていない場合
2. 戸建てで光回線が引き込まれているが、屋内の配線が切断されている場合
3. マンション内に光回線が引き込まれていない場合
4. マンションで住戸まで光回線が引き込まれていない場合

上記の4パターンに当てはまる場合、作業員が自宅に来て工事を行う派遣工事となるため、工事に立ち会いが必要です。工事の立ち会いが必要か不要かは、工事の日時が決定した際に確認しておきましょう。

マンションの場合は、工事を行うためにオーナーや管理会社の許可が必要となる場合があります。マンションで光回線を利用したい場合は、次の記事をご覧ください。

■関連記事
マンションで光回線の工事は必要? 確認方法や光回線選び方を解説

7ADSLからの乗り換えならNTT西日本品質を!

ADSLから光回線に乗り換え、インターネットを利用する場合、NTT西日本が提供するフレッツ光には以下のような特徴があります。

安定性を追求した高速回線が利用可能

「フレッツ 光ネクスト」は、最大速度概ね1Gbps※1の高速通信で大容量データをストレスなく利用できます。動画コンテンツの視聴やゲームの利用が多い場合は、「フレッツ 光ネクスト」で通信量の制限を気にせず自由にネットを利用できます※2
また「フレッツ光」史上最速スペック※3である最大概ね10Gbps※4を誇る「フレッツ 光クロス」の提供エリアが徐々に拡大しています。高画質・大容量の動画コンテンツなどをとことん楽しみたい、という方は「フレッツ 光クロス」がおすすめです。
※1 技術規格上の最大値であり、実効速度ではありません。通信速度最大概ね1Gbpsタイプに変更されても、端末、LANケーブル、その他の利用環境・状況等により、実効速度が向上しない場合があります。詳細は【https://flets-w.com/user/support/sokudo_kaizen/】をご確認ください。
※2 インターネットのご利用には、プロバイダーとの契約・料金が必要です。
※3 技術規格上の通信速度に基づく比較。
※4 最大概ね10Gbpsとは、技術規格上の最大値であり実効速度を示すものではありません。なお、本技術規格においては、通信品質確保等に必要なデータが付与されるため、実効速度の最大値は、技術規格上の最大値より十数%程度低下します。また、インターネットご利用時の速度は、お客さまのご利用環境やご利用状況等によっては数Mbpsになる場合があります。ご利用環境とは、パソコンやルーター等の接続機器の機能・処理能力、電波の影響等のことです。ご利用状況とは、回線の混雑状況やご利用時間帯等のことです。

まずは「提供エリア」を確認しよう

ここまで、「フレッツ光」の魅力を紹介しましたが、「フレッツ光」を利用するためには、利用する住所が「提供エリア」内である必要があります。提供エリアは、下記のボタンから簡単に確認できます。
「フレッツ光」が気になった方は、まずは下記のボタンから「提供エリア」を確認しましょう。

8まとめ

この記事では、光回線とADSLの違いについて、主に以下の4点を解説しました。

1. 光回線とADSLの違い・見分け方
2. ADSLから光回線に乗り換えた場合のメリット・デメリット
3. 光回線の選び方
4. 光回線の申し込み手順

ADSLから光回線に乗り換えることでどのような影響があるのかを知ったうえで、自分の使い方に合った光回線を選んでいきましょう。
※この記事は2024年9月4日現在の情報です。
※本項に記載されている商品またはサービスなどの名称は、各社の商標または登録商標です。

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リモートワーク、オンラインゲーム、スマートフォンのWi-Fiなど日々の仕事や暮らしで安定して高速な光回線が求められています。
光回線を選ぶなら、「NTT西日本品質」という選択を。

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チエネッタ編集部

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インターネットを楽しく・便利に使うための情報を発信しています。Wi-Fiを使った節約術や、パソコンの便利な操作方法など、暮らしに役立つ「チエ」と、会話を盛り上げる「ネタ」をお届けします。
運営会社:NTT西日本

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