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公開日:2024.01.30

連載ネットのいろは

vol.57

現代の通信速度はこんなに違う! 歴代のインターネット回線との差

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約30年前に日本へ登場して以来、今や生活に欠かせないものとなったインターネット。
インターネットの通信速度が速くなることに伴いさまざまなサービスや製品が登場し、生活がより便利になりました。
通信速度の向上と共に私たちの暮らしを大きく変えてきたインターネットの歴史を振り返ってみましょう。

1インターネット回線の歩み

日本でのインターネットの起源は大学や研究機関のデータ共有を目的としたネットワーク、JUNET(Japan University NETwork)[1984年~1991年]といわれています。
程なくして、企業でデータのやり取りをするための「パソコン通信」が登場。通信を利用してデータのやり取りを行う手段が一部の人々の間で広がっていきました。
JUNETとパソコン通信はメインのコンピューターへ接続しないと通信ができないため、限られたユーザー間でのみアクセスが可能でした。
後の1995年に登場したWindows 95ではメインのコンピューターへ接続することなく、現在と同じようにインターネットへ接続すれば世界中にアクセスできるようになりました。そのためインターネットが一般へ浸透し、利用者が増加していきました。

インターネットが浸透し始めた当時、通信環境は電話回線によるダイヤルアップ接続(ISDN)が主流でした。通信に時間がかかり、従量課金型であったことから、画像等の容量の大きなデータのやり取りは敬遠されており、当時のWebサイトはテキストとリンクのシンプルな作りになっていました。

2000年代になると仕事でパソコンを使う人が増加、学校教育にパソコンを使った授業が組み込まれるなど、インターネットの使用率は拡大していき、回線は「ISDN」から「ADSL」「FTTH」へと移り変わっていきます。

下の表は、回線サービスの歴史と特徴をまとめたものです。

回線サービス 開始年 詳細
ISDN
(Integrated Services Digital Network)
1988年~ 通常の電話線(銅線)を使ったデジタル回線であり、音声データをデジタル変換して電話線で送受信する方式。音声通話とインターネット接続を同時に行うことが可能になりました。
ADSL
(Asymmetric Digital Subscriber Line)
1999年~ アナログ回線を使用。高周波帯域を使うことで電話とインターネット接続の両方を同時に使えます。上りと下りで大きく通信速度が異なるのが特徴です。
FTTH
(Fiber To The Home)
2001年~ 光ファイバーを使ってデータを送受信。家庭用の光回線(Bフレッツ)が登場しました。
基地局からの距離の影響を受けにくいという特長もあり、現在はこの回線が主流となっています。

2通信速度の速さに比例した端末やコンテンツのハイスペック化

インターネットの通信速度は1980年代から現在までで約10万倍以上に向上。この進化に比例して接続端末やコンテンツも発展してきました。
例えばノートパソコンはCD-Rドライバーがなくなったことで、薄く、コンパクトになりました。また、データのやり取りはもちろんSNSやオンラインによる動画視聴、ゲーム等のハイスペックなコンテンツにも対応できる高性能パソコンが登場しました。

その他、移動通信端末は電話しかできない携帯電話からスマートフォンへ。通話はもちろん、ナビや買い物をはじめ日常生活に欠かせないアイテムになっています。

3進化したコンテンツ

[Webサイト]
テキストとリンクのシンプルな作りのものから、カラー写真や動画を用いユーザビリティーに富んだ、自由な表現ができるようになりました。
取り扱い説明書を例に取ると、白黒PDFファイルの説明書だけでなく、現在は動画で確認できるものもあり、これも回線スピードの向上による結果といえるでしょう。
ソフトのインストールに使われていたCD-ROMは姿を見る機会が減り、企業のWebサイトから直接ダウンロードできるようになりました。

[ゲーム]
ソフトのダウンロードはもちろん、クラウド版(ダウンロードせずに直接サーバー接続)がメインとなり世界中のプレーヤーとスコアを競えるようになるなど、インターネットを経由してのアクセスが大半を占めています。インターネット無しではゲームができないといっていいほどです。
昔はカセットを購入し、ゲーム機に差し込んでプレイする形式が主流でした。当時、友達とカセットの貸し借りをしたという思い出がある方もいるのではないでしょうか。
ゲーム環境を整えるためのグッズとインターネットについて解説

[音楽]
1982年にCD(コンパクト・ディスク)が発売され、それまでのレコードやカセットテープのようなアナログ音源からデジタル音源に変化しました。以後、音をデジタルで録音できるMD(ミニ・ディスク)が登場。2010年からはインターネットで曲をダウンロードし1曲から購入でき、他にも月額課金で好きな曲をいつでも聞ける「サブスク」も登場しています。

[動画配信]
映画やドラマを自宅のテレビや手持ちの端末で観られるようになりました。
新作映画もダウンロードして観られるため、レンタルショップへ行くことなくダウンロードする画質も選択でき、高画質での視聴が可能です。
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IoT家電の出現による生活家電の変化

・IoT家電の出現による生活家電の変化

1980年代にアメリカでスマートホームが提唱され、少し後に日本ではホームオートメーションブームが到来しました。その後、スマートフォンが世界的に広まったことをきっかけとして、スマートフォンに接続できる端末が登場。Wi-Fiと共にその市場を広げていきました。

スマートフォンやパソコンなどの、情報機器だけではなく、今では冷蔵庫や洗濯機などの生活家電もインターネットに繋げます。
スマートフォンにアプリをインストールし、外出先から洗濯機を動かす、始動時間を予約する、冷蔵庫の中身を確認するなど、以前は家電に直接触れないとできなかったことが、インターネットによって離れた場所からでもできるようになり、より便利な生活を送れるようになりました。

前述で例を挙げたものの他にも、端末やコンテンツの進化によってやり取りをするデータの通信量や接続する端末は増加しています。それにより速くなったはずのインターネット回線でもネットワークの混雑や遅延が発生することも少なくありません。
混雑や遅延を解消するため、各社から高速大容量の回線サービスが登場しています。

例えば、NTT西日本が提供する「フレッツ 光クロス(FTTHアクセスサービス)」は、最大概ね10Gbps※1スペックのサービスです。
容量制限なしで大容量通信を快適に楽しめ、スマートフォンやパソコンはもちろん、テレビや冷蔵庫、洗濯機など家中でインターネットを繋ぎ便利な生活を求める方におすすめです。※2

※1 技術規格上の最大値であり、実効速度ではありません。なお、本技術規格においては、通信品質確保等に必要なデータが付与されるため、実効速度の最大値は、技術規格上の最大値より十数%程度低下します。インターネットご利用時の速度は、お客さまのご利用環境やご利用状況等によっては数Mbpsになる場合があります。ご利用環境とは、パソコンやルーター等の接続機器の機能・処理能力、電波の影響等のことです。ご利用状況とは、回線の混雑状況やご利用時間帯等のことです。

※2 インターネットのご利用には、プロバイダーとの契約・料金が必要です。


また、NTT西日本から光回線を借り受けてサービスを提供している光コラボレーション事業者の「コラボ光」からも最大概ね10Gbpsスペックのサービスが提供されています。

「フレッツ 光クロス」がお住まいのエリアで利用できるか「提供エリア確認」で調べてみてくださいね。

410ギガ回線はこんなにも違う!歴代のインターネット回線との差

ここまで端末やコンテンツの進化に伴う通信速度の向上について述べてきましたが、インターネット開始時と現在では実際にどれくらい違うのか、動画ダウンロードを例にしてみましょう。

下の表は回線サービスの古い順に150MBの動画をダウンロードすると仮定した場合のかかる予想時間をまとめたものです。(おおよそ10分程度の動画が150MB程度です)

回線速度 通信回線 回線サービス 予想ダウンロード時間
64Kbps デジタル ISDN 5.21時間
1Mbps アナログ ADSL 20分
100Mbps 光回線 FTTH 12秒
1Gbps 光回線 FTTH 1.2秒
10Gbps 光回線 FTTH 0.12秒

※理論値をもとにしています。
※通信事業者やプロバイダーが提示する回線速度と実際の回線速度は環境によって異なる場合があるため、ダウンロード時間は目安となります。

表を見て分かるように、約30年前は150MBのダウンロードでも数時間かかっていたものが、回線が進化し速度が上がることでダウンロード時間も劇的に速くなりました。

しかしながら、回線速度の速い回線サービスにすればインターネットが速くなると思われがちですが、規格と接続方法が合致していないと本来のスピードを出せません。
また、ルーターやパソコン、スマートフォンなどの他に、Webサイトやアプリケーションも規格に合致していることが必要です。
今お使いのインターネット回線が遅いと感じていたら回線サービスやプロバイダーの見直しをおすすめします。
アクセス数やデータ量増加の対策として各社から10ギガ(10Gbps)スペックの回線サービスが登場しています。

10ギガ回線が必要なのか、どのくらいの速度なのか知りたい方はこちら

5今後も拡大するインターネット活用

今後も拡大するインターネット活用

通信速度が進化したことによって、インターネットコンテンツも進化し、さまざまなサービスを受けられるようになりました。
30年前には考えられなかったようなインターネットを利用したインフラ活用や仮想空間でのイベント、ゲームやIoT家電など今、なお進化し拡大していっています。

■スマートシティとは? 身近な10ギガ光回線から始められるスマートホームも解説!
https://flets-w.com/chienetta/pc_mobile/atr_what-is-smart-city.html

■メタバースとは? デジタルツインと10ギガ回線で楽しむメタバースイベント
https://flets-w.com/chienetta/technology/cb_other60.html

時代の移り変わりや働き方の変化に伴い、今後も高品質・大容量の回線が求められるシーンはますます増えてくると予想されます。
回線の成長と共に歩んできたNTT西日本では、時代のニーズをとらえた高品質な通信サービスを提供しています。
選ぶなら、快適なインターネットサービスの「フレッツ光 クロス」がおすすめです。

※本文に記載されている商品またはサービスなどの名称は、各社の商標または登録商標です。
※この記事は2023年12月1日現在の情報です。

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チエネッタ編集部

チエネッタ編集部

インターネットを楽しく・便利に使うための情報を発信しています。Wi-Fiを使った節約術や、パソコンの便利な操作方法など、暮らしに役立つ「チエ」と、会話を盛り上げる「ネタ」をお届けします。
運営会社:NTT西日本

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