リモートワーク、オンラインゲーム、スマートフォンのWi-Fiなど日々の仕事や暮らしで安定して高速な光回線が求められています。
光回線を選ぶなら、「NTT西日本品質」という選択を。
審査22-956-1
公開日:2022.11.29
更新日:2023.08.30
連載ネットの知恵袋 インターネット
飛躍的な通信技術の向上により、今や日常生活に欠かせないインターネット。
利便性が高まるとともに「Webサイトの読み込みに時間がかかる」・「動画が視聴中に止まってしまう」・「Wi-Fiにすると通信速度が遅い」など、何かしら困った経験はありませんか?
一口に「インターネットが遅い」と言っても、原因や対処方法はさまざまです。
今回はインターネットを快適に利用するために知っておきたい通信速度の目安、通信速度が遅くなる原因、そして対処方法について順番にご紹介します。
インターネットの通信速度について調べてみると、いろんなWebサイトに「回線速度」「最大速度」「最大通信速度」「実効速度」など、さまざまな表現が使用されています。
表現に関して厳密に区分していないWebサイトも存在するため、調べれば調べるほど混乱してしまったというケースもあるかも知れません。
ここでは次の区分でご紹介します。
最大速度
提供事業者による技術規格上の最大速度のこと
「最大通信速度/規格速度/上限速度/回線速度」と表記されることもある
実効速度
回線事業者とプロバイダーの通信網を介し、通信機器までの速度を実測した瞬間値のこと
「通信速度/実測値」と表記されることもある
1秒間に送信できるデータ量は「bps(ビーピーエス)」という単位で示します。
最大速度の数値が変動することはありませんが、実効速度はネットワーク上のさまざまな要因で常に変動します。
インターネットの通信を速くするためには実効速度を向上させる必要があります。
快適にインターネットを利用できる通信速度については、利用目的によって目安とされる数値が異なります。
今回はインターネットの利用目的上位にあたる「電子メールの送受信」「Webサイトの検索・閲覧」「SNS(ソーシャルネットワークキングサービス)の利用」なども含め、通信速度の目安について一例をご紹介します。
通信速度(目安) | 利用目的 |
---|---|
1Mbps~5Mbps | 電子メールの送受信 Webサイトの検索・閲覧 SNSの利用(メッセージ・画像投稿) 標準画質(SD)・高画質(HD)動画の視聴 |
5Mbps~10Mbps | SNSの利用(動画投稿) Web会議・ビデオ通話 オンライン授業・オンライン診察 |
10Mbps~25Mbps | 4K(UHD)画質動画の視聴 ソフト・アプリのダウンロード |
10Mbps~100Mbps | オンラインゲーム |
※ご利用のWebサービスやアプリ、データファイルの容量、推奨環境によって異なります。
実際に利用する際は、上記項目の同時利用があると思います。
例えば動画視聴しながらゲームを利用するとしましょう。
その場合は、動画の画質やゲームにより変わりますが、上記項目を合計して11Mbps~125Mbpsの通信速度(目安)が必要となります。
最近では、マルチディスプレイによる複数のプロセスを同時に起動することも珍しくなく、さまざまな理由で回線速度を求められる場面があります。
インターネットには通信の方向を区別する「上り・下り」という言葉が存在することをご存じでしょうか。
自分が使用する端末(パソコン・スマートフォン・ゲーム機など)からインターネット上にデータをアップロード(送信)することを「上り」、インターネット上のデータを自分が使用する端末にダウンロード(受信)することを「下り」といいます。
上り(アップロード・送信)
・メールの送信(テキストのみ・添付ファイル含む)
・WebサイトやSNSへのメッセージ・画像・動画データの投稿
下り(ダウンロード・受信)
・メールの受信(テキストのみ・添付ファイル含む)
・WebサイトやSNSのメッセージ・画像・動画の閲覧
・動画再生やオンラインゲームの読み込み
・OSやドライバの更新プログラムのダウンロード
この「上り・下り」の数値が大きいほど、短時間で大量のデータを送受信できる状態です。
光回線は、上りも下りも同程度の速度が期待できるというもので、最近では10Gbpsの光回線が登場して高画質動画の再生や、配信でも比較的安定したデータの送受信が期待できます。
なお、10Gbps回線といっても技術規格上の最大値※であり、利用する環境や機器によってプロバイダーの通信網を介した実効速度は数Mbpsに低下する場合があることも覚えておきましょう。
最大概ね10Gbpsスペックの高速・大容量な光回線は、NTT西日本の「フレッツ 光クロス」や光コラボレーション事業者等からサービスが提供されています。
※本技術規格においては、通信品質確保等に必要なデータが付与されるため、実効速度の最大値は、技術規格上の最大値より十数%程度低下します。
インターネットの通信速度を確認したい場合は、回線事業者やプロバイダーの速度測定サイト(スピードテスト)の利用をおすすめします。
NTT西日本の「フレッツ光」を利用している場合は、「フレッツ速度測定サイト」をご利用ください。
「フレッツ速度測定サイト」は、「お客さまの端末~フレッツ網内区間」および「お客さまの端末~インターネット区間」の通信速度を測定ができますよ。
フレッツ網内区間とは自宅からNTT西日本が管理する独自のサーバーまでの区間です。
この区間で通信速度が遅い場合は、フレッツ光回線の混雑や、設備の不具合が生じているかもしれません。
インターネット区間は、自宅からインターネット上のサーバーまでの区間のことです。
実際の通信速度はフレッツ網だけでなく、プロバイダーやWebサイトなど複合的な要素で変化するため、ここで利用環境における「実効速度」により近い結果を測定できます。
■フレッツ速度測定サイト
http://www.speed-visualizer.jp/
インターネットを利用するうえで、通信速度が低下したり、動作が遅く感じたりする原因はさまざまです。
ここでは、光回線を利用していても通信速度が遅くなる原因と改善方法ついてご紹介します。
■ルーターなどの通信機器・周辺機器の不具合や経年劣化
■パソコン・スマートフォン・テレビ・ゲーム機など、端末の不具合や経年劣化
■ルーターなどの通信機器と端末をつなぐ接続方法、接続方式による影響
■最新ではないサービスプランを利用している
■プロバイダー(ISP)、光回線の利用者増加にともなう混雑
モデムやルーターなどの通信機器、ハブ(HUB)などの周辺機器が劣化しているなどの可能性が考えられます。
特にルーターは最新のインターネット事情や需要に対応する必要があるため、販売年数やモデルによって大幅に性能が異なります。
「まだ使えるから…」と使用し続けているうち、いつの間にか生産や取り扱いが終了しているケースも少なくないでしょう。
モデムやルーターなどの通信機器、ハブ(HUB)などの周辺機器の不具合や経年劣化が原因となる場合は、修理・交換、場合によっては新しい機種への買い替えが必要です。
まずは、メーカー製品であればメーカーサポートや購入店へ、回線事業者やプロバイダーが提供する製品であれば提供元へ相談してみてください。
連絡先がわからない場合は、本体のラベルや取扱説明書に問い合わせ窓口やQRコードが記載されていないか確認しましょう。
通信機器や周辺機器のスペック(性能)が低い場合は、より高性能な機種に買い替えることで通信環境が快適になるかもしれません。
また、インターネットを利用する上で重要にもかかわらず、意外と見落とされがちなのがLANケーブル。
LANケーブルには「カテゴリ」と呼ばれる規格があり、数字が大きいほど高速通信に対応しています。
■Q. LANケーブルのカテゴリって何ですか? - チエネッタ
https://flets-w.com/chienetta/pc_mobile/cb_otherl18.html
もし、有線接続のときにインターネットの通信速度が遅いと感じる場合は、利用しているLANケーブルのカテゴリを確認してみましょう。
回線事業者やプロバイダーでは対応できないパターンが、インターネットに接続している端末に何らかのトラブルが発生したケースです。
インターネットの通信速度は、インターネットを通じてデータの送受信を行う動作にのみ影響します。
そのため、端末の起動時や、インターネットのオフライン環境時に利用できるアプリの動作にも時間がかかる場合は、端末の不具合や経年劣化も原因にあげられます。
インターネット接続を必要としない状況において、端末の動作が遅いのかどうか判断がむずかしいときは、有線接続の場合はLANケーブルを抜き、Wi-Fi接続の場合はWi-Fiをオフにした後、インターネット接続を利用しない操作で動作が改善するかどうかを確認しましょう。
端末の動作が遅い場合や、何らかの不具合が生じている場合は、メーカーサポートや購入店にご相談ください。
インターネットを快適に利用できるかどうかは、自宅の環境によっても左右されます。
物理的な要因として、有線・Wi-Fiのどちらを利用しているかという接続方法や機器構成、同時に接続する端末の台数なども影響するでしょう。
また、インターネットにつなぐために利用している接続方式によっては、同じ時間帯に利用者が増加して回線収容設備が逼迫して通信速度は遅くなる可能性が考えられます。
固定回線でインターネットに接続する場合、接続方法として主に用いられるのが「PPPoE方式」と「IPoE方式(IPv6)」です。
インターネット接続におけるPPPoE方式
認証用のIDとパスワードを用いてプロバイダーへ接続し、インターネットにつなぐ方式
インターネット接続におけるIPoE方式(IPv6)
プロバイダーに接続するための認証用IDとPWを使わず、直接インターネットにつなぐ方式
「PPPoE方式」を接続方法としてお使いの場合は、回線事業者とプロバイダーの中継ポイントを介してインターネット接続を行うため、ボトルネックが多く、速度低下の要因の1つとなっています。
「ボトルネック(bottleneck)」とは「ビンの首」のように道が狭いことを指し、あらゆる物事において渋滞を引き起こし、スムーズな流れを阻害したりするポイントをあらわす言葉です。
■Q. ボトルネックって何ですか? - チエネッタ
https://flets-w.com/chienetta/pc_mobile/cb_otherl23.html
「IPoE方式(IPv6)」を利用するサービスはプロバイダ―などの接続事業者から提供され、開通時から標準で「IPoE方式(IPv6)」でのサービス提供を開始する接続事業者も増えてきました。
また、実際に通信するためには、ご契約内容に応じた付加サービスのお申し込みや、対応機器の導入・設置が必要です。
契約中のプロバイダーが「IPoE方式(IPv6)」に対応していないケースや、利用している通信機器・周辺機器の仕様上「PPPoE方式」しか利用できない場合もあります。詳細はプロバイダーやルーターのメーカーサポートにお問い合わせください。
ルーターなどの通信機器と端末をつなぐ接続方法、接続方式による影響が原因なら、下記の対応をすれば改善するかもしれません。
・有線接続でインターネットを利用する
・インターネットの接続方式を見直す
・有線接続でインターネットを利用する
インターネットを利用する際、もっとも通信が安定する方法は、通信機器と端末をLANケーブルでつなぐ有線接続です。
Wi-Fi接続では、端末との距離、建物の構造・材質、他の機器の電波干渉に影響されて通信が不安定になる可能性があります。
Wi-Fi接続によって通信速度が低下する場合は、有線接続へ切り替えてインターネットを利用し、通信速度が向上するかどうか試してみましょう。
・インターネット接続方式を見直す
「PPPoE方式」でインターネットを利用している場合は、「IPoE方式(IPv6)」によるインターネット接続サービスに変更することで、接続方法(有線・Wi-Fi)にかかわらず通信速度が改善するかもしれません。
「IPoE方式(IPv6)」を利用することで、回線事業者とプロバイダーの中継ポイントを介さずにインターネット接続が可能となるためです。
なお、「IPoE方式(IPv6)」によるインターネット接続サービスを利用する条件は、回線事業者がIPv6に対応していること、プロバイダーが「IPv4 over IPv6サービス」の提供をしていることです。
「PPPoE方式」から「IPoE方式(IPv6)」へ変更する際は、提供可否も含めて、まずはご契約の回線事業者とプロバイダーの窓口へ確認してみましょう。
■【初心者向け】IPv6の仕組みとメリット・デメリット、IPv4との違い - チエネッタ
https://flets-w.com/chienetta/pc_mobile/hb_v6option_ipv6-system.html
■インターネット(IPv6 IPoE)とは
https://flets-w.com/service/next/ipv6/ipoe/
インターネットを長く利用している場合に意外と多いのが、「まだ使えるからこのままでいいか…」「契約を見直すのが億劫で…」とそのまま利用しているパターンです。
近年ではWebサイトでも動画形式の広告、動画配信やライブ配信など、リアルタイムに映像と音を送受信するサービスの利用も増えていますよね。
契約時から同じインターネット回線のプランやプロバイダーのプランを利用している場合、最新のサービスと比較して通信速度は遅く感じる可能性があります。
当時は最新だったプランでも、インターネットを長く利用している環境であれば、そろそろ契約を見直す時期なのかもしれません。
高性能・高機能の端末や通信機器を使用する利用者に対し、回線事業者やプロバイダーも需要に応じた最新のサービスを提供していく必要がありますので、お住まいの地域や設備状況によって提供時期は異なりますが、より最大速度が速いサービスの提供を開始している可能性があります。
まずは、自分が契約しているインターネット回線やプロバイダーのサービス内容を見直してみましょう。
「朝は読み込みが速いのに、夜になると時間がかかる」「週末は特に通信速度が遅い」というケースでは、時間帯による利用者の増減が主な要因として挙げられます。
有線・Wi-Fi接続にかかわらず、インターネット接続は回線事業者とプロバイダーなどの接続事業者が提供する、ネットワークの「帯域(通信において使用する周波数の範囲)」を利用して通信を行います。
ネットワーク帯域は道路のように「広い・狭い」と表現され、一般的には広ければ広いほど一度に送信できるデータの情報量が多い=「通信速度が速い」というニュアンスで用いられます。
そのため、光回線やプロバイダーの利用者が増加した際は、ネットワーク帯域が圧迫されることで渋滞のような現象を引き起こします。混雑による速度低下の場合は、契約中の各事業者へ調査の依頼や、プロバイダー・光回線の乗り換えを検討するのが良いでしょう。
まずは、契約中の各事業者に調査を依頼しましょう。
通信設備の故障なども考えられるため、プロバイダーなどの接続事業者、光回線の回線事業者の問い合わせ窓口へそれぞれ問い合わせてみましょう。
調査の結果、事業者側で対応できない場合は、利用するプロバイダーや光回線を乗り換えることで改善する可能性があります。
・プロバイダーを乗り換える
プロバイダーによる調査と対処を行ってもインターネットの通信速度が改善しない場合は、他のプロバイダーに乗り換えることで改善する可能性があります。
ただし、ご自身のご利用環境でインターネットの通信速度が改善するかどうかは、実際に利用をしてみないとわかりません。
事前に口コミや評価をチェックし、料金やサービス内容を比較することが重要です。
・光回線を乗り換える
光回線はさまざまな回線事業者から提供されています。
通信速度の遅い原因がインターネット回線の混雑であれば、契約している回線事業者を乗り換えることで通信速度が改善するかもしれません。
しかし、プロバイダーの乗り換えと同様、ご自身のご利用環境でインターネットの通信速度が改善するかどうかは、実際に利用してみないとわかりません。
また、電話サービスやセキュリティー対策ソフトの提供を受けている場合は、乗り換えることで利用できなくなる場合があります。インターネット回線を乗り換える際は現在の契約状況を把握したうえで、料金やサービス内容について回線事業者の問い合わせ窓口へ相談してみましょう。
ここまで、「速い」と言われる光回線の通信速度が遅くなる原因と対処方法をご紹介してきました。
原因を順番に切り分けていけば、「ここを変えたら通信速度が速くなった!」と言えるポイントが必ず見つかるはずです。
STEP1
まずは速度測定サイトで、快適に利用できる通信速度かどうかをチェック!
目的が動画配信サービスやWeb会議なら、確保したい速度は1Mbps~25Mbpsを目安にしましょう。
STEP2
通信速度が問題ない時は、接続方法>お使いの端末>通信機器・周辺機器の順でチェック!
速度低下の原因は端末?ルーターやケーブル?それともWi-Fiの電波環境?
STEP3
自宅の環境が原因でない場合は、インターネット回線とプロバイダーに相談!
ご契約回線やプロバイダーの混雑状況を確認し、必要な場合は調査や工事を依頼しましょう。
STEP4
契約内容を見直そう!
まずは現在の最新のプランをチェック、必要ならプロバイダーやインターネット回線の乗り換えを検討しましょう。
NTT西日本では、最大概ね10Gbps※1の通信速度でインターネットを利用できる「フレッツ 光クロス」の提供エリアが徐々に拡大しています。従来の「フレッツ 光ネクスト スーパーハイスピードタイプ 隼」は最大概ね1Gbps※2を提供していましたが、さらに高速なインターネット環境を提供できるよう、対象エリア※3を順次拡大しています。
ぜひ、この機会に「フレッツ光」の利用をご検討くださいね。
「フレッツ 光クロス」と「フレッツ 光ネクスト」の違い
https://flets-w.com/new/diffservice/
※1 最大概ね10Gbpsとは、技術規格上の最大値であり実効速度を示すものではありません。なお、本技術規格においては、通信品質確保等に必要なデータが付与されるため、実効速度の最大値は、技術規格上の最大値より十数%程度低下します。
インターネットご利用時の速度は、お客さまのご利用環境やご利用状況等によっては数Mbpsになる場合があります。
ご利用環境とは、パソコンやルーター等の接続機器の機能・処理能力、電波の影響等のことです。
ご利用状況とは、回線の混雑状況やご利用時間帯等のことです。詳細は以下をご確認ください。
インターネットが遅い場合 https://flets-w.com/user/support/solve/improvement/
※2 最大概ね1Gbpsとは、技術規格上の最大値であり、実効速度を示すものではありません。
インターネットご利用時の速度は、お客さまのご利用環境やご利用状況等によっては、数Mbpsになる場合があります。
※3 2023年8月現在、提供地域は大阪府、和歌山県、京都府、滋賀県、兵庫県、愛知県、静岡県、岐阜県の一部となります。
エリアの詳細については、以下をご確認ください。 「フレッツ 光クロス」について
※【「フレッツ光」(FTTHアクセスサービス)について】
・利用環境・状況等によっては、数Mbpsになる場合があります。
・サービス提供エリアのすべての住所でのサービス提供を保証するものではありません。エリアについては、お問い合わせいただくか[https://flets-w.com/cart/]をご確認ください。
・インターネットのご利用には、プロバイダーとの契約・料金が必要です。
この記事は2023年8月30日現在の情報です。
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