リモートワーク、オンラインゲーム、スマートフォンのWi-Fiなど日々の仕事や暮らしで安定して高速な光回線が求められています。
光回線を選ぶなら、「NTT西日本品質」という選択を。
審査22-956-1
公開日:2024.06.28
連載ネットのいろは
vol.59
動画やゲーム、電子書籍やデジタルイラスト作成など、さまざまな分野でコンテンツのデジタル化が広がる今、やっぱり気になるのはインターネットの通信速度。通信速度が速いほうが快適にコンテンツを楽しめるのはわかるけれど、「通信速度を速くするなら10ギガ!」「これからは10ギガサービスが主流に…」と何度も耳にするたびにそれって本当に必要?別に今の回線で困っていないし…そう感じたこともあるのではないでしょうか。
このようなネットワーク大容量化の背景には、社会が「Society 5.0」へと進もうとしていることが関係しています。今回は、Society 5.0の事例に触れながら、その概念や定義について簡単にわかりやすく解説します。
Society 5.0とは、インターネット上に構築された仮想的な空間「サイバー空間」と、わたしたち人間が住んでいる現実的な空間「フィジカル空間」の融合によって生み出される、未来の社会像を意味します。
空間を融合すると聞くと、なんだか壮大なSF世界をのぞいているようですね。ワクワクする方もいれば、あまりピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。
もう少し簡単に言い換えると、「デジタル技術の力を借りながら、人間の創造力を発揮し、より快適に生き生きと暮らせる社会をめざす」、それがSociety 5.0がめざす未来像といえます。
参照
一般社団法人日本経済団体連合会 Society 5.0-ともに創造する社会-
要約(PDF形式)
Society 5.0がどういった社会コンセプトであるか触れたところで、ひとつ気になるのが「5.0」という数字ではないでしょうか。このナンバリングは、人間が歩んできた社会の発展段階を表します。
つまり、Society 5.0は5番目の社会ステップを示しているのです。スマホのOSバージョンのようなものと考えてみるとわかりやすいでしょうか。
スマホが数々のバージョンを経て進化してきたのと同じように、わたしたちが暮らす社会もさまざまな段階を歩んできました。
Society 1.0:野生の動物を捕まえて生活していた「狩猟社会」
Society 2.0:耕した田畑で作物を育てていた「農耕社会」
Society 3.0:手工業に替わる機械工業が誕生した「工業社会」
Society 4.0:コンピューターやインターネットが発展した「情報社会」
Society 5.0:デジタル技術と人間の想像・創造力を駆使する「超スマート社会」
Society 1.0「狩猟社会」では土地を所有せずに移動しながら食糧を確保していましたが、気候変動に伴い狩猟採集が困難に。そこで1ヵ所に定住して食糧を調達する農耕技術や牧畜が徐々に発展し、「農耕社会」Society 2.0が誕生します。
続くSociety 3.0「工業社会」では、18世紀半ばのイギリスで起きた産業革命をきっかけに、機械工業や石炭業が発展しました。日本でも明治時代、「殖産興業」をスローガンに、鉄道・通信業などの新たな産業が次々に興されました。人類にとって最も影響力のある技術革新のひとつといえるでしょう。
そしてその勢いを引き継ぐように台頭した現代社会、Society 4.0「情報社会」が続きます。
日本では1990年代から2000年ごろにかけて、情報通信技術が急速に発展し、インターネットは瞬く間に普及。やがてスマホが登場し、いつでもどこでも瞬時に情報へアクセスできるようになり、今やインターネットは生活に欠かせない通信手段となっています。ネットショッピングや電子マネー決済、SNSなどもその一例です。
そして、このような情報通信を基盤とした社会から、デジタル技術がより生活にとけこんだ「超スマート社会」Society 5.0へとつながっていくのです。
次に続くSociety 5.0では、具体的になにがどのように変化するのでしょうか。
Society 5.0ではこれまでよりもテクノロジーをうまく生活に取り込むことが鍵となっています。
Society 4.0となにが違うのだろうと疑問に思いますが、「人が情報を取捨選択するかしないか」という点で大きな違いがあります。
Society 4.0では、人がインターネット、つまり「サイバー空間」に直接アクセスして、データや情報を検索。そこから必要なものを自分の手でリサーチし活用します。
一方、Society 5.0では、「サイバー空間」に集まった膨大なデータを人間の代わりにAI(人工知能)が処理します。人間が必要としているデータや情報をAIが分析し、その分析結果から最適な情報をAIが人間の住む「フィジカル空間」に届けてくれるのです。
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では、なぜAIなどのテクノロジーを活用する必要があるのでしょうか。
それは、Society 4.0が抱える課題と関係しています。
現在の社会Society 4.0では、あらゆるものごとが瞬時にデータ化され、大量の情報がいたるところにあふれています。誰もが簡単に情報を得ることが可能になりましたが、情報処理能力を上回る多量の情報によって、キャパオーバー状態になることも。その結果、情報の共有が不十分になったり、理解の精度が下がったりなど、情報をうまく活用できていないという問題点がありました。
例えば、電車の運休や遅延に遭遇したとき。列車や区間に生じた原因がスムーズに特定されず、憶測を含んださまざまな情報がSNSなどを通じて拡散。そのため、列車の運転再開を待つ、もしくは迂回経路を利用するなど、その場に合わせた的確な判断が難しいといったケースが発生することも。みなさんもこのような状況に、一度や二度は遭遇したことがあるかもしれません。
これは、原因特定のプロセスが人の判断に委ねられているために起こります。
列車の復旧作業には、担当員の豊富な知識や経験に基づいた高度な判断が求められるうえに、突発的に発生する事象に対して迅速に対応するためには大きな負担が生じてしまうのです。
Society 5.0では、人の能力に加えてあらゆるデジタル技術を活用することで、突発的な状況においても適切な情報が瞬時に届き、ひとりひとりの生活がより柔軟なものへと変化していくこととなります。
では、実際にSociety 5.0の実現に向けて、どのような取り組みが行われているのでしょうか。さっそく見ていきましょう!
ドローン配送とは、ドローンと呼ばれる小型の無人航空機を使って荷物を届けるサービスです。
実用化に向けた取り組みが進められている今、子ども心をときめかせてきた空飛ぶロボットは、もはやSF世界のような夢物語ではなくなろうとしています!それは、企業のみならず、わたしたち利用者にとっても大変革の一言に尽きるでしょう。
AIを搭載したこの空飛ぶ宅配便は、カメラやセンサーで現在地や周囲の状況を把握し、最も効率的な配送ルートを解析します。それらのデータをもとに都市部や郊外、山間部などあらゆる上空を飛び回るのです。ドローンは上空を直線的に飛行するため、交通渋滞の影響を受けにくく、配達の遅延を避けられるとされています。
また、交通が遮断された地域に救命物資を運ぶ際にも、ヘリコプターよりも利便性が高いドローンを活用すれば、迅速に救助対応を行えます。このように、ドローン配送は不測の事態においても、スムーズな運送が実現できると期待されています。
AI翻訳は機械翻訳とも呼ばれ、高度な機械学習アルゴリズムに基づく自動翻訳ツールです。
機械翻訳の歴史は古く、はじめて登場したのは1960年代と半世紀以上前から存在します。しかし、文脈を的確に読みとることが可能になったのは、ごく最近のことです。これは、人間の脳の働きからヒントを得たAIシステム、ニュートラルネットワークが搭載されたことで実現しました。
そのおかげでAI翻訳されたコンテンツは、文脈の流れや文法がより自然になり、従来の機械翻訳によるちぐはぐな解釈に手間をとられることなく、コンテンツを発信・受信することができます。
例えば、共通の趣味や興味を持つ海外の方に向けて動画を発信したいと思ったとき、わずかな時間で世界中の視聴者にメッセージを届けることが可能になるのです!
言語の壁が取り除かれることで、幅広い知識の獲得をめざせます。AI翻訳はこれからもさまざまな分野での活用が見込まれており、複雑な情報に対応できるよう、より一層その精度が向上されていくことでしょう。
オンライン診療とは、パソコンやスマホなどを使ったビデオ通話を通じて、自宅にいながらも医師の診察を受けられる診察方法です。移動が制限されている方や移動手段を確保できない方も、適切な医療をより簡単に受けることができます。なかでも、効率的に受診ができるとして注目されているのは、デジタル問診です。
大量の臨床データを学習したAIが、症状や脈拍数、血圧値などから統計的に分析。罹患している可能性のある疾患を突き止めるなど、適切な判定を下すサポートを行ってくれます。
3Dプリンターとは設計データをもとに立体の造形モデルをプリントできる機械です。
この3Dプリンターに、画像やストーリー、音楽など、オリジナルのコンテンツやアイディアを生み出すことができる生成AIが融合することで、さまざまな分野に変革がもたらされるといわれています。
ドイツの自動車メーカーでは、AI技術と3Dプリンターを用いて自動車部品を製造するなどの取り組みが進められています。このようなAI技術を用いた3Dモデル作成は、産業分野で活躍を期待されているだけでなく、家庭でも作成できると注目されています。
例えば、鉄道模型をつくりたいとき、AI技術を使えば写真から3Dデータを作成することが可能です。さまざまな角度から撮影した鉄道写真をAIが解析してリアルな凹凸を抽出。3Dプリンター用のデータを作成してくれます。3Dデータ生成は、対応機種であればスマホでも作成できるため、誰でも手軽に挑戦できますよ。
ここまでご紹介した分野以外にも、AIはエネルギー分野や宇宙開発、都市計画など多様なニーズに応えられると注目されています。なかでも、AIを取り入れたまちづくりは幅広いニーズに応えるだけでなく、新たなライフスタイルを生み出す可能性も秘めています。
Society 5.0の実現にAIは欠かせないものになっているのです。
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AIを活用したまちづくり
Society 5.0を支えるテクノロジーとして、AIを紹介してきましたが、他にもたくさんの関連した技術が存在します。
IoTとは、「Internet of Things」の略称で、わたしたちの周囲にあるモノがインターネットやセンサーを経由して通信を行う仕組みです。飲み忘れを知らせてくれる錠剤ケースのような小さなものから、自動で運転操作を行う自動車のような大きなものまで、さまざまなモノに活用されています。
デジタル技術とモノが融合することで、わたしたちを取り巻く環境はよりスマートで応答性の高いものへと変化していくことでしょう。
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ロボット掃除機やペット型ロボットなどはよく知られていますが、一口にロボットといっても、さまざまな種類のロボットがあります。
Society 5.0では、人間が行う作業をサポートする「サービスロボット」やAIを搭載した「スマートロボット」、産業の自動化に使われる「産業用ロボット」など、人の手を借りずに自動で動けるロボットが活用さていくとされています。
VR(バーチャル・リアリティ)とは、仮想世界に没入したような感覚を味わえる技術です。
今日では、ゲームやライブイベントなど、エンターテイメント分野での活用例が多いVR。
このVR技術も、未来の社会Society 5.0では日常シーンでの活用が広まっていくと予想されています。
例えばバーチャル店舗で買い物ができたり、観光地を旅行できたりと、その場にいなくともリビングでくつろぎながらリアルな雰囲気を体験できます。
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5Gは、4Gネットワークに続く第5世代目のモバイルネットワークで、「高速・大容量、低遅延、多数同時接続」などの特徴を備えています。5Gは、先に述べたIoT機器が多く存在するシチュエーションでの利用が期待されていますが、電波は周波数が高いほど直進性が高くなり、障害物を避けることができないため、屋内などの障害物が多い環境には不向きというデメリットもあります。
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テクノロジーが生活の基盤となるにつれて、これまでよりもインターネットに接続するコンピューターやクラウドサービスが増加。皆さんのご家庭でもインターネットを利用する機会が増えていませんか。
このように、インターネットがますます生活の一部となる社会へと進んでいるからこそ、通信がより安定しやすい大容量の通信回線、10ギガ(Gbps)回線が注目されはじめているのです。
こうした需要の高まりとともに、近年ではさまざまな企業から10ギガ(Gbps)プランが登場。NTT西日本からは、最大概ね10ギガ(Gbps)※1スペックのサービスとして「フレッツ 光クロス(FTTHアクセスサービス)」が提供されています。
「フレッツ 光クロス」は、「フレッツ光」史上最速の通信速度を実現し、高速で安定性を追求した光回線です。インターネットへ同時接続している端末が増えたり、AIを用いたクラウドサービスを利用する頻度が増えても、1Gbps回線に比べてわけ合える光信号の量が多いため、よりリアルタイムにサイバー空間とつながることができますよ。※2
※1 技術規格上の最大値であり、実効速度ではありません。なお、本技術規格においては、通信品質確保等に必要なデータが付与されるため、実効速度の最大値は、技術規格上の最大値より十数%程度低下します。インターネットご利用時の速度は、お客さまのご利用環境やご利用状況等によっては数Mbpsになる場合があります。ご利用環境とは、パソコンやルーター等の接続機器の機能・処理能力、電波の影響等のことです。ご利用状況とは、回線の混雑状況やご利用時間帯等のことです。
※2 インターネットのご利用には、プロバイダーとの契約・料金が必要です。
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さらに、NTT西日本から光回線を借り受けてサービスを提供している光コラボレーション事業者の「コラボ光」もあり、幅広い方にご利用いただけます。
「フレッツ 光クロス」がお住まいのエリアで利用できるか「提供エリア確認」で調べてみてくださいね。
SFフィクションを体現したような未来の社会Society 5.0。
それは、決してユートピア的なコンセプトではなく、長い年月の中で積み上げられてきた技術のうえに築かれる社会です。
多くの企業でデジタル技術を活用した新たな取り組みが進められていますが、これはまだ序章にすぎません。きっとこれからも画期的なアイディアが展開され、これまでよりも知識・情報を共有しやすい環境が確立していくことでしょう!
その基盤を固めるうえで、ネットワークの安定性は必要不可欠です。
来るべき未来に備えて、インターネット環境を見直してみてはいかがでしょうか?
※本文に記載されている商品またはサービスなどの名称は、各社の商標または登録商標です。
※この記事は2024年5月8日現在の情報です。
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